中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズを応援しています。主に試合で感じたことをアカデミー賞風に綴っています。

2020年 アカデミー賞発表(年間アカデミー賞)

 

今日はいよいよ、2020年中日ドラゴンズ『年間アカデミー賞の発表を行いたい。

 

なお、これまでの受賞結果は以下の通り。

『助演選手賞』:京田 陽太 選手

『主演選手賞』:大野 雄大 投手

ゴールデンラズベリー賞』:福 敬登 投手、岡野 祐一郎 投手、京田 陽太 選手

『作品賞』:代打・三ッ間7月7日スワローズ戦)

 

 

年間アカデミー賞については、以下のルールで受賞者を決定したいと思う。勝ちパターン投手について、最後に修正ポイントを加算している。

 

■年間アカデミー賞:主演選手賞を2pt、助演選手賞を1ptゴールデンラズベリー賞-2ptとして計算し、年間最も多くのポイントを獲得した選手。但し、勝ちパターン投手の獲得ポイントが伸びない傾向にあるため、ホールド数及びセーブ数の半分のポイントを「修正ポイント」として加算する(例:福投手は25ホールド2セーブを記録したため、13.5ptを「修正ポイント」として加算)。

 

 

それでは、第3位から発表しよう。

 

 

■年間アカデミー賞(第3位)

 高橋 周平 選手:22pt

 

主演選手賞6試合・助演選手賞12試合・ゴールデンラズベリー賞1試合の合計22ptで高橋選手がランクイン。怪我による離脱期間がありながらも、野手では最高ptを記録した。

本塁打が少ないと批判も受ける高橋選手だが、筆者から見る勝利への貢献度は元本塁打王ゲレーロ選手より確実に高い。

守備良し・打撃良し・チャンスに強い。来シーズンは、首位打者・最高出塁率打点王の3冠を目指してもらいたい。 

 

 

続いて、第2位を発表しよう。

 

 

■年間アカデミー賞(第2位)

 大野 雄 投手:23pt

 

主演選手賞10試合・助演選手賞3試合の合計23ptで大野投手がランクイン。沢村賞投手が惜しくも年間アカデミー賞は逃した。

それでも、チームを助ける10完投は、板試合以外のゲームにも大きな好影響を及ぼしており、チームへの貢献度は数字では計りきれない領域だ。

 

 

さて、大野投手を抑えて見事年間アカデミー賞に輝いたのは・・・

 

 

■年間アカデミー賞(第1位)

 祖父江 大輔 投手:27.5pt

 

主演選手賞2試合・助演選手賞8試合・修正ポイント15.5ptの合計27.5ptで祖父江投手がオスカーを獲得。

あまりの安定感に主演・助演選手賞の数は少ないが、勝ちパターンながらもゴールデンラズベリー賞の受賞が0回という、ほぼ救援失敗なしの信じられないシーズンをおくった。

 

祖父江投手のシーズンハイライトは、7月2日のタイガース戦。

開幕当初は勝ちパターンの想定はされていなかった祖父江投手が、このあたりから徐々に7・8回を任せられるようになってきた。岡野投手のプロ初勝利を呼び込んだ救援は、見事の一言であった。

 

 <7月2日の記事はこちら↓↓>

academyawards-dragons.hatenadiary.com

 

 

ちなみに,10位から4位は以下のような選手たちとなっている。

10位:阿部 寿樹 選手・アルモンテ 選手(12pt)

9位:谷元 圭介 投手(12.5pt)

7位:福 敬登 投手・又吉 克樹 投手(13.5pt)

6位:ビシエド 選手(16pt)

5位:R・マルティネス 投手(20pt)

4位:木下 拓哉 選手(21pt)

 

ほぼ怪我でいなかった印象のアルモンテ選手の10位ランクインには驚いた。また、福投手と又吉投手が同ポイントという点に少し違和感を覚えるので、来シーズンはゴールデンラズベリー賞を-2ptから-1ptに変更する等、多少の修正が必要かもしれない。

 

以上で今シーズンの中日ドラゴンズアカデミー賞の発表は終わりとしたい。

次回はスピンオフ企画『ドラフト年別獲得ptランキング』を発表したいと思う。

 

2020年 アカデミー賞発表(作品賞)

 

今日も、シーズンを締めくくる意味を込めて、2020年中日ドラゴンズ『年間アカデミー賞の発表を行いながら、今シーズンを振り返りその余韻に浸っていく。

 

4回目の今日は、『作品賞』を発表していこう。

なお、これまでの受賞結果は以下の通り。

『助演選手賞』:京田 陽太 選手

『主演選手賞』:大野 雄大 投手

ゴールデンラズベリー賞』:福 敬登 投手、岡野 祐一郎 投手、京田 陽太 選手

 

 

作品賞は、シーズンで最も印象に残った試合に贈る賞である。

それではベスト3を発表しよう。

 

 

■作品賞(第3位) 

 『梅津晃大・10回無失点で散る』 8月2日スワローズ戦

 

野投手3失点完投・勝野投手8回1失点という、先発投手が長い回を投げる良い流れで迎えたスワローズ三連戦の第3戦。先発の梅津投手が10回を無失点で投げ切り、ドラゴンズ先発陣の破壊力を見せつけた。

 

9回完封はよく見るが、10回を一人で投げ切る作品は中々お目にかかれない。さらには、結果が0対0の引き分けとドラゴンズもスワローズ投手陣に封じ込まれるというオチのある作品となった。

 

今シーズン、この試合を最後に1軍で梅津投手の投球を見ることはできなかった。そういった意味でも、印象に残る一試合である。

 

<8月2日の記事はこちら↓↓>

academyawards-dragons.hatenadiary.com

 

 

■作品賞(第2位) 

 『途切れた緊張の糸』 10月27日タイガース戦

 

10月に入り好調なドラゴンズは、一時単独2位まで順位を上げ、調子を落とすジャイアンツとのゲーム差を少しずつ縮めていた。もちろん10ゲーム差前後の差は開いており、首位奪取の可能性はゼロに等しいながらも、首位とのゲーム差が縮んでいくことが結果的にドラゴンズの8年ぶりAクラスにつながることは、誰しもが理解していた。

 

その意味で、僅かに保たれていた『緊張の糸』が途切れたのは、実質的に優勝の可能性が消滅したこの試合であった。

 

福投手のエラーから、最後は滝野選手の落球(記録はヒット)。悔やんでも悔やみきれない忘れられない一試合となった。

 

<10月27日の記事はこちら↓↓>

academyawards-dragons.hatenadiary.com

 

 

■作品賞(第1位) 

 『代打・三ッ間』 7月7日スワローズ戦

 

ドラゴンズ戦に限らず今シーズンのプロ野球界を代表する傑作は、七夕の夜に生まれた。

『代打・三ッ間』のフレーズが独り歩きしていることから、あたかも野手を使い切ったことが問題にされてしまいそうだが、そうではない。投手と捕手の打順を入れ替えなかったことが一番の問題なのだ。

 

そして、『代打・三ッ間』により最も忘れ去られている事実は、岡田投手の4四球押し出しである。岡田投手をリードしていた加藤捕手にとっても、レギュラーが遠のく致命的な一試合となった可能性がある。

 

芸術点が高いのは、采配ミスを洗い出すかのように敬遠を持って2死満塁のシチュエーションが作られたこと、そこに荒木3塁コーチの判断ミスも加わっていることである。あらゆる面で伏線が回収されていく見事なストーリーであった。

 

<7月7日の記事はこちら↓↓>

academyawards-dragons.hatenadiary.com

 

 

今回は負け試合ばかりがランクインしてしまったが、勝ち試合でいえばビシエド選手と高橋選手がサヨナラホームランを放った試合がとても印象的であった。欲を言えば、サヨナラゲームの印象が薄れるくらい来シーズンは、印象的な勝ち試合を多く見せてもらいたい。

 

さて次回はいよいよ、『年間アカデミー賞を発表したいと思う。

果たしてオスカーはどの選手が手にするのだろうか。

 

 

2020年 アカデミー賞発表(ゴールデンラズベリー賞)

 

シーズンを締めくくる意味も込めて、2020年中日ドラゴンズ『年間アカデミー賞の発表を行いながら、今シーズンを振り返りその余韻に浸っていく。

 

3回目の今日は、ゴールデンラズベリー賞を発表していこう。

なお、これまでの受賞結果は以下の通り。

『助演選手賞』:京田 陽太 選手

『主演選手賞』:大野 雄大 投手

 

 

ゴールデンラズベリー賞は、最も多く受賞してしまった選手が3名おり、いずれも3試合の受賞。次点で2試合の受賞が10名となっている。

今回はトップタイの3名(3試合の受賞)を発表しよう。

 

 

ゴールデンラズベリー賞(第1位) 1人目

 福 敬登 投手

 

福投手が打たれて負けた試合は確かにあるものの、それはセットアッパーの宿命である。5勝5敗2セーブ25ホールド。足し合わせると37試合において、チームの勝敗に大きく関与したことが最も大きな功績である。

 

最終的には30ホールドポイントで、最優秀中継ぎ投手を受賞。打たれた傷も堂々誇れる素晴らしいシーズンを見せてくれた。

 

 

ゴールデンラズベリー賞(第1位) 2人目

 岡野 祐一郎 投手

 

全11登板で3回の受賞をしてしまったルーキー岡野投手がランクイン。

見事開幕ローテーションの座を掴むなど、シーズン当初は前評判を上回る力強い投球を見せてくれた岡野投手。

 

だが、徐々に試合をつくれない投球が増え、1軍登録を抹消。シーズン終盤は中継ぎとして再昇格を果たしたが、目立った活躍はできずにシーズンを終えている。

 

来シーズン、先発なのか中継ぎなのかは分からないが、オールドルーキーとして入団しプロ2年目の今シーズンに10勝をあげたベイスターズ大貫投手のように、プロで活躍する術を身につけ、自分の輝ける場所を見つけてもらいたい。

 

 

ゴールデンラズベリー賞(第1位) 3人目

 京田 陽太 選手

 

3人目は、『助演選手賞』を獲得した京田選手がランクイン。

野手の受賞が少ない賞だけに、3試合の受賞は悪い意味で目立ってしまった。今シーズンの京田選手は、守備のミスと打撃のミスが重なってしまう試合が多かった。

8月5日のベイスターズ戦などは、その象徴的な試合であろう。

特に打撃面において、線を点にしてしまう選手なだけに、来シーズンこそは打順を8番で固定できればチームにとっては一番良いかもしれない。

 

<8月5日の記事はこちら↓↓>

academyawards-dragons.hatenadiary.com

 

 

 さて次回は、『作品賞』を発表していこう。

 

 

2020年 アカデミー賞発表(主演選手賞)

 

シーズンを締めくくる意味も込めて、2020年中日ドラゴンズ『年間アカデミー賞の発表を行いながら、今シーズンを振り返りその余韻に浸っていくこの企画。

 

2回目の今日は、『主演選手賞』を発表していこう。

なお、先日発表を行った『助演選手賞』は、京田陽太選手が受賞した。

 

 

それでは早速、第3位から見ていこう・・・・

 

 

■主演選手賞(第3位)

 ビシエド 選手 ・ 阿部 寿樹 選手

 

受賞回数4試合でビシエド選手と阿部選手がランクイン。

まずはビシエド選手だが、シーズン序盤の6~7月に主演選手賞2試合・助演選手賞6試合の大爆発。凄まじい打撃でチームを引っ張る活躍を見せたものの、その後急失速。

8~9月は助演選手賞2試合のみと、4番の役割を全く果たせず。全体的には消化不良のシーズンとなった。

 

チームとして大きな試合となったのが7月31日のスワローズ戦。開幕から白星のつかないエース大野投手に、4番ビシエド選手が初勝利をプレゼントした。そこからのエース覚醒は、皆の知るところである。

 

<7月31日の記事はこちら↓↓>

academyawards-dragons.hatenadiary.com

 

一方の阿部選手だが、昨シーズンの活躍により周囲から求められる成績が高まったこともあり、シーズン通して物足りなかった印象が強い。特に序盤戦は、平田選手と一緒に長い長いトンネルに迷い込んでしまった。

 

それでも、最終的には主演選手賞第3位に食い込み年俸アップも勝ち取っているのは、平田選手と異なりシーズン通して大きな怪我がなくセカンドのレギュラーを守り抜いたからであろう。

 

不調であろうと勝負どころの打点はしっかりと稼ぎ、守備力は文句なしの阿部選手。実質2年目のジンクスを乗り切ったとみれば、来年は大きく飛躍しても不思議はないと思われる。

 

 

それでは、続いて第2位を発表しよう・・・・

 

 

■主演選手賞(第2位)

 高橋 周平 選手 ・ 木下 拓哉 選手

 

受賞回数6試合で高橋選手と木下選手がランクイン。

両選手とも『助演選手賞』にもランクインしており、主役にも脇役にもなれる貢献度の高さを証明した。

 

シーズン通しての傾向は、『助演選手賞』の発表で記載したとおりだ。

 

<『助演選手賞』の記事はこちら↓↓>

academyawards-dragons.hatenadiary.com

 

なお、両選手の『主演』という意味で忘れられない試合はこの2試合。

10月15日の対タイガース戦、高橋選手の逆転サヨナラスリーラン

9月26日の対ジャイアンツ戦、大竹投手から勝ち越しホームランを放ち、増田選手の盗塁を封じた木下選手の大活躍!

 

<10月15日の記事はこちら↓↓>

academyawards-dragons.hatenadiary.com

 

<9月26日の記事はこちら↓↓>

academyawards-dragons.hatenadiary.com

 

 

それでは、栄光の第1位を発表しよう・・・・

 

■主演選手賞(第1位)

 大野 雄大 投手

 

受賞回数10試合という圧倒的な成績で、大野投手が主演選手賞を受賞。

シーズン序盤の6~7月は受賞なしという低調なスタートを切ったが、8月以降は8月3試合・9月3試合・10~11月4試合と、登板するたびに主演選手賞を受賞する怪物ぶり。

 

もはや説明不要の大活躍を見せ、チームを8年ぶりのAクラスに導き、沢村賞を獲得した。シーズン中誰もがずっとモヤモヤしていたシーズン終了後のFA権も行使せずに残留、来シーズンもドラゴンズのユニフォームを着てチームを引っ張っていってもらいたい。

 

 

 さて次回は、ゴールデンラズベリー賞を発表していこう。

 

 

2020年 アカデミー賞発表(助演選手賞)

 

年も瀬に近づき、今年もプロ野球がオフシーズンを迎えている。

ドラゴンズは新外国人2選手の獲得を発表した他、福留選手(元タイガーズ)や山下選手(元イーグルス)の獲得を検討しているとのこと。

筆者としては、野投手のFA流出を防いだ時点で今オフは満点(少なくとも戦力ダウンは無い)だと感じているので、新戦力の獲得は気軽な気持ちで眺めている。

 

さて、年内は今シーズンを締めくくる意味も込めて、2020年中日ドラゴンズ『年間アカデミー賞の発表を行っていきたい。今シーズンを振り返りながら、その余韻を楽しみたいと思う。

 

本日は、『助演選手賞』を発表していこう。

 

それでは早速、第3位から・・・・

 

 

■助演選手賞(第3位)

 木下 拓哉 選手

 

受賞回数11試合で木下捕手がランクイン。

6~7月のシーズン序盤は、昨シーズンまでの粗い打撃が嘘のように、広角にヒットを量産しチームのラッキーマン的存在となった木下捕手。この期間で4試合の助演選手賞を獲得している。

しかし、8月に入るとラッキーパワーは徐々に無くなり、受賞もたったの1試合。スタメン捕手の座を郡司選手に譲る試合も多くなっていた。

ところが、9月から11月にかけて主演選手賞6試合・助演選手賞6試合と大爆発。ラッキーではなく、実力で正捕手の座を奪い取った

 

終わってみれば、打率0.267・本塁打6本・盗塁阻止率12球団トップ・最優秀バッテリー賞受賞など、12球団でもトップクラスの成績を収めた木下捕手。

今シーズン88試合の出場ながら第3位にランクインした結果を見ると、来年正捕手として130試合程度の出場を果たせれば、自ずとチームMVPを競うような結果が付いてくるのではないだろうか。

 

ちなみに、ターニングポイントとなった試合を探ってみると、9月11日のベイスターズ戦(主演選手賞受賞)・9月12日のベイスターズ戦(ゴールデンラズベリー賞受賞)あたりがきっかけになったと見ている。

 

思い出してきた。復帰登板の藤嶋投手を満塁で送り出す”ドS采配”!!

 

<9月11日の記事はこちら↓↓>

academyawards-dragons.hatenadiary.com

<9月12日の記事はこちら↓↓> 

academyawards-dragons.hatenadiary.com

 

 

それでは、続いて第2位を発表・・・・

 

 

■助演選手賞(第2位)

 高橋 周平 選手 ・ 大島 洋平 選手

 

受賞回数12試合で高橋選手と大島選手が同時受賞。

まず高橋選手だが、6~9月のシーズン中盤までは、合計6試合の受賞と目立った活躍は残せず。シーズン序盤の怪我の影響もあったのかもしれない。

ところが、最後の10~11月で一気に助演選手賞を6試合獲得し第2位にランクイン。高橋選手の活躍がそのままチームの浮上につながっている。

高橋選手の良さが最も発揮されたのが10月11日のジャイアンツ戦。難敵戸郷投手から、2打席連続のタイムリーヒットを放ち、持ち前の勝負強さを遺憾なく発揮した。

 

<10月11日の記事はこちら↓↓> 

academyawards-dragons.hatenadiary.com

 

一方の大島選手は、特徴的な波もなくシーズン通してコンスタントに受賞。

ただし、『主演選手賞』の受賞が1回もなかったことは寂しい限り。来シーズンは試合を決める一打に期待をしたい。

 

 

それでは、栄えある第1位を発表する・・・・

 

 

■助演選手賞(第1位)

 京田 陽太 選手

 

受賞回数14試合で京田選手が見事に第1位を獲得。

当然だが各賞は出場試合が多いほど受賞回数が増えやすい。上位がほぼ野手で独占されているのもそのためだ。それでも、ドラゴンズの選手の中で今シーズン唯一の全試合出場を果たした京田選手は、アライバの荒木選手を彷彿とさせる「無事これ名馬」を地で行く体調管理を実践している。

 

受賞試合数を見ていくと、シーズン序盤の6~7月とシーズン終盤の10~11月にそれぞれ5試合受賞している。ところが、8月と9月は合わせて4試合の受賞にとどまっている。

京田選手の場合は毎シーズンのことであるが、打撃はスタートが良くて徐々に落ちる。守備はシーズンが進むにつれて良くなる。

来シーズンは高いレベルをコンスタントに維持し、シーズン通してグラウンドを駆け回ってもらいたい。

 

ちなみに、京田選手の今シーズンのハイライトは6月21日のスワローズ戦。開幕三連戦の勝ち越しを決定付けた、見事な先制ツーランホームランであった。

 

<6月21日の記事はこちら↓↓> 

academyawards-dragons.hatenadiary.com

 

 

さて、個人的には京田選手の第1位受賞は少し意外だったが、大島選手などはまさしくチームを脇で支える『助演』という言葉が似合う選手だ。

投手陣のトップは8試合受賞で、祖父江投手・又吉投手・谷元投手がランクイン。こちらも「いぶし銀」といえる投手たちが、数多くの助演選手賞を受賞した。

 

但し、受賞者の年齢層はやや高めだっただけに、 来シーズンは将来を期待される若手選手が多く名を連ねることに期待したい。

 

次回は、『主演選手賞』を発表していこう。

 

 

新世代の『超新星』

宮崎フェニックスリーグ

2020/11/22 対横浜DeNAベイスターズ(3-2勝利)

 

セ・リーグを制したとしても、ソフトバンクに勝つことは現時点では不可能だと痛感させられる日本シリーズ

出会い頭の優勝ではなく、常勝チームを作り上げて行かねばソフトバンクには勝てない。チーム力の強化は、中長期的視野で行なっていく必要性があることを改めて感じさせてくれる。

 

その点、ドラゴンズにとってこの時期最も大切なのは、FA補強よりも外国人補強よりフェニックスリーグでの成長である。

 

 

それでは、今日の試合で注目した選手について、簡単にコメントしよう。

 

 

丸山泰資投手

サイドスローに転向してから初めてピッチングを観ることができた。腕の角度はサイドスローよりもやや低め、アンダースローに近い感じだ。

サイドスローアンダースローの投手で活躍している投手の共通点は、まず投球フォームに変な違和感が無いことだと筆者は思っている。

又吉投手・三ツ間投手などは全く違和感がない。逆に、濱田達郎投手(スリークォーター気味だが)や転向したばかりの鈴木博志投手はすごく違和感を覚える投げ方をしている。

言葉にするのは難しいが、サイドスローの身体の使い方ができていないのだろう。腕が低いだけで身体はオーバースローの動きから抜け出せていない。

 

丸山投手も今日観て感じたのは違和感だ。

長く怪我に苦しんでいた投手だけに、これから投球フォームが良くなっていく可能性も大いにあり得るが、突然1軍で活躍し始めるイメージは正直持てなかった。

 

転向したばかりであっても、例えばジャイアンツの大江投手のように全く違和感のない投球フォームを身につける投手もいる。丸山投手は大学時代サイドスローの投手だったらしいが、一度全てを脱ぎ捨てて、相手にとって嫌らしいサイドスロー投手を目指してもらいたい。

 

 

根尾昂選手

フェニックスリーグでは、ショートを守る機会が多い根尾選手だが、今日も元気にエラーをしている。守備も打撃もなかなか柔らかさが出てこない根尾選手だが、土田選手の入団もあり、来年は外野の守備機会が増えるかもしれない。

これには筆者も賛成である。完全に外野転向を勧める訳ではないが、外野7・内野3くらいの比率が良いかもしれない。

今後2年間程度は外野のレギュラーを目指す。打撃が開花しなければ、その後、内外野のユーティリティとして1軍定着を目指す。そんなザックリとしたイメージで、まずは外野守備に重きをおいても良いかもしれない。

 

 

石川翔投手

筆者がピッチングを観た中では、今日の内容が最も良かった。投球の9割がストライクゾーンという人が変わったかのようなコントロールを披露し、あっという間に三者凡退に抑える投球。

ストレートに相手は差し込まれ、スライダーにはクルクルとバットが回る。

身体の状態も良いのだろう。フェニックスリーグでは中1日程度で登板を続け、1イニング限定ではあるが登板回数が増えている

今日の投球を続けることが出来れば、来シーズン1軍のマウンドに上がることも決して夢では無いはずだ。

 

今シーズンのドラゴンズには頼れる中継ぎ投手が5人しかいなかった。又吉投手・谷元投手・福投手・祖父江投手・Rマルティネス投手である。

優勝するためには、筆者はあと5人頼れる中継ぎが必要だと思っている(前述の5人が来シーズンも活躍できるかは未知数であるということも含めて)。

 

一番手っ取り早いのは『外国人補強(1人目)』。欠かせないのは『復活(2人目、岡田投手・藤嶋投手など)』。腕の見せ所は『中継ぎ転向(3人目、山本投手・岡野投手など)』。期待したいのは『成長(4人目、木下投手・マルク投手など)』。そして最後は『新星(5人目、石川投手・森投手など)』である。

 

『新星』候補の1人として、石川翔投手は来シーズン勝負の舞台に立つことが出来るのか。願わくば超新星』としてドラゴンズ新世代を導く存在へと成長していってもらいたい。

 

 

月間アカデミー賞発表(10・11月編)

 

毎試合の『中日ドラゴンズアカデミー賞』を集計し、月間アカデミー賞を選出するこの企画。

今日は10・11月編の発表を行いたい。

 

中日ドラゴンズアカデミー賞』の基本ルールを確認したい方は、末尾の記載を参照のこと。

 

それでは早速、月間アカデミー賞(10・11月編)を発表する。

 

 

■月間主演選手賞

 大野 雄大 投手、木下 拓哉 選手

 

月間主演選手賞は、これで3か月連続の受賞となったエース・大野雄大投手と、正捕手の座を実力で掴み取った木下選手が受賞。いずれも対象期間に4の主演選手賞を獲得した。

 

次点は月間2回の主演選手賞を受賞した柳投手・高橋選手・ビシエド選手

特に今シーズン最終戦となったカープ戦での柳投手の好投は、来シーズンに向けて良い流れを作り出す気持ちの良いピッチングであった。

 

 

■月間助演選手賞

 高橋 周平 選手

 

月間助演選手賞は、6回の助演選手賞を獲得した高橋選手が受賞。

特筆すべきは10/14~17にかけて、助演→主演→助演→助演と4日連続の受賞。もちろんハイライトは10/15のタイガース戦、スアレス投手から放った逆転サヨナラスリーランホームランであろう。

 

次点は5回選出で、又吉投手京田選手となっている。

シーズン終盤の又吉投手の奮闘と、打撃フォームを変えて最後に盛り返した京田選手の打撃も、来シーズンに向けてポジティブな要素の1つだ。

 

 

■月間ゴールデンラズベリー賞

 松葉 貴大 投手、京田 陽太 選手

 

不名誉な月間ゴールデンラズベリー賞は、対象期間中に2回選出された松葉投手と京田選手が受賞。

最終的にはガス欠した印象の松葉投手だが、シーズンを通しての貢献度は計り知れないものがある。来シーズンもドラゴンズがピンチの場面で救世主の如く登場し、チームを救ってもらいたい。

 

 

■月間アカデミー賞

 3位(8pt):大野 雄大 投手

 

 2か月連続で月間アカデミー賞第1位を獲得していた大野投手だが、今月は第3位にランクイン。

10・11月も3勝1敗2完封という素晴らしい投球を見せ、チームを8年ぶりのAクラスに導いた。

 

 

  2位(10pt):高橋 周平 選手

 

月間アカデミー賞第2位は、主演選手賞2回・助演選手賞6回の高橋選手が受賞。

ビシエド選手やアルモンテ選手など中軸打者が次々と離脱する中、最後までドラゴンズ打線を守り抜いた。初の規定3割到達で名実ともにドラゴンズのキャプテンといえる存在となった。

 

 

 1位(11pt):木下 拓哉 選手

 

月間アカデミー賞第1位は、木下選手が初受賞。

シーズン中盤以降は正捕手の座をがっちりと掴み、攻守に扇の要としての存在感をアピール。守備良し・打撃良しの正捕手誕生に一番驚いているのはドラゴンズファンであろう。どうか来シーズン、経験値がリセットされてませんように。

 

 

さて、シーズンが終了したので、『年間アカデミー賞発表の準備も進めている。通常の獲得ポイントもベースにした発表の他に、「年齢別」「ドラフト入団年別」の貢献度も考えてみたいと思う。

 

フェニックスリーグが終了した頃に公開することとしたいので、楽しみにしていてもらいたい。

 

 

 

【『中日ドラゴンズアカデミー賞』の基本ルール】

 

①賞の種類

■主演選手賞:試合のMVP。基本1試合1名だが、負けた試合は受賞者なしが多い。

■助演選手賞:試合の準MVP。1試合につき0~2名を選出。

ゴールデンラズベリー賞:試合の逆MVP。負けた試合は1名受賞の可能性がある。

 

②選出基準

『如何にチームの勝利に貢献したか』を重視しており、打率や防御率などの「個人の評価」だけでは表現できない部分に重きを置いて選出している。極端に言えば、4打数4安打の選手よりも、3打数無安打だが勝利に直結する四球を選んだ選手を選出することもあり得る。(逆に、負けた試合は個人の評価を重視せざるを得ない。)

 

③月間アカデミー賞では4つの賞を発表

■月間主演選手賞:該当期間に主演選手賞を最も多く受賞した選手。

■月間助演選手賞:該当期間に助演選手賞を最も多く受賞した選手。

■月間ゴールデンラズベリー賞:該当期間にゴールデンラズベリー賞を最も多く受賞した選手。

■月間アカデミー賞:主演選手賞を2pt、助演選手賞を1ptゴールデンラズベリー賞-2ptとして計算し、該当期間に最も多くのポイントを獲得した選手。