中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズを応援しています。主に試合で感じたことをアカデミー賞風に綴っています。

中途半端なドS采配


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2020/9/12 対横浜DeNAベイスターズ

 

横浜スタジアムでの対ベイスターズ第2戦。

結果は3-7でドラゴンズの敗戦。

 

雨予報で中止だと思っていた試合が行われると、選手の気持ち作り方も難しいのだろう。試合前、木下捕手のあくび姿がテレビに映し出されたのは可哀想であった。

 

かく言う筆者も、雨が止むとは思わず気持ちが乗り切らない上に、いつもより早い17時試合開始であったため、寝起きのようなテンションで観戦に臨んだ。

 

そんな寝惚けたドラゴンズに、文字通り“目の覚めるような”スリーランホームランで先制パンチをくらわせたのはベイスターズ・オースティン選手。

 

寝起きに頬を叩かれ、やっと目覚めたドラゴンズ。粘り強い反撃で1点差に詰め寄った矢先、今シーズン何度も見てきた“不可解な采配”で、再び眠りについたドラゴンズ。

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 又吉 克樹 投手

 

1点差に詰め寄る流れを作った又吉投手を選出。

3回裏にピンチで登場し、1打席目に豪快なホームランを放ったオースティン選手を、見事なスライダーで空振り三振に仕留めた。

 

 

ゴールデンラズベリー賞

 木下 拓哉 選手

 

今日の試合のポイントが、3対4のベイスターズ1点リードで迎えた5回裏にあったのは明確だ。不可解な采配が飛び出したのもこの場面。

 

カウントを悪くしたとは言え宮崎選手を歩かしてまで、ドラゴンズが勝負を選んだのはオースティン選手。二死満塁の場面だ。

 

初回に低めのストレートを豪快にスタンドに運ばれ、木下捕手の感覚では今日のオースティン選手にストレートは通用しないと感じていたのであろう。

 

お世辞にも変化球のコントロールが良いとは言えない木下雄介投手に、5球連続で変化球を要求し、想像通りの押し出し四球。

木下捕手の考えでは、押し出しでの1失点は覚悟の配球だったのであろう。

 

不憫なのは木下雄介投手。

オースティン選手に自慢のストレートで勝負できず、次の倉本選手を迎えたところでなんと交代。木下捕手と首脳陣との考え方の差に振り回された結果となった。

 

その首脳陣の考え方は、名付けて“中途半端なドS采配”

1軍昇格後4試合登板なしの藤嶋投手を、なんとこの緊迫した満塁の場面で投入。なかなか登板しないので、気軽に登板できる場面を探っていたのかと思っていた筆者の考えは、180度ひっくり返された

 

しかし、そんな“ドS采配”を披露するのなら、中途半端ではなく徹底的に行って欲しい。つまり、藤嶋投手投入のタイミングは、倉本選手の打席ではなく1つ前のオースティン選手の打席にあった。

 

オースティン選手と変化球でしか勝負できないのなら、精度の高いカーブとスプリットを持つ藤嶋投手の方が木下雄介投手より適しているのは明らかある。

 

藤嶋投手の復帰登板は、満塁で迎えるオースティン選手。これが真の“ドS采配”である。

 

長くなったが、木下捕手をゴールデンラズベリー賞に選出した理由は、オースティン選手とストレートで勝負できない感覚をベンチと共有し、投手交代のタイミングを早める采配を導けなかったことにある。

そこまで捕手に求めるのは少し過剰な気もするが、結果としてはオースティン選手に対する“逃げ腰のリード”だけがフォーカスされてしまった。

 

 

 

さて、倉本選手にタイムリーを浴びたものの、久しぶりの登板となった藤嶋投手の状態は上がってきている。

 

シーズン序盤に見せたストレートが大きく上ずるコントロールの悪さは大分解消されていた。

 

そして何より、3アウト後に走ってベンチに戻る姿がチームにもファンにも元気を与える。

 

 

根尾選手を筆頭とした2軍で活躍するドラゴンズ新世代の選手たち。藤嶋投手が彼らをハイタッチで迎える未来が、すぐそこまで迫っている。

 

ちなみに、藤嶋投手と同期で新世代の1人でもある石垣選手は、今日のような負け試合でも出場機会を得られず。

こちらの“ドS采配”は、今日も徹底されていた。