年も瀬に近づき、今年もプロ野球がオフシーズンを迎えている。
ドラゴンズは新外国人2選手の獲得を発表した他、福留選手(元タイガーズ)や山下選手(元イーグルス)の獲得を検討しているとのこと。
筆者としては、大野投手のFA流出を防いだ時点で今オフは満点(少なくとも戦力ダウンは無い)だと感じているので、新戦力の獲得は気軽な気持ちで眺めている。
さて、年内は今シーズンを締めくくる意味も込めて、2020年中日ドラゴンズ『年間アカデミー賞』の発表を行っていきたい。今シーズンを振り返りながら、その余韻を楽しみたいと思う。
本日は、『助演選手賞』を発表していこう。
それでは早速、第3位から・・・・
■助演選手賞(第3位)
木下 拓哉 選手
受賞回数11試合で木下捕手がランクイン。
6~7月のシーズン序盤は、昨シーズンまでの粗い打撃が嘘のように、広角にヒットを量産しチームのラッキーマン的存在となった木下捕手。この期間で4試合の助演選手賞を獲得している。
しかし、8月に入るとラッキーパワーは徐々に無くなり、受賞もたったの1試合。スタメン捕手の座を郡司選手に譲る試合も多くなっていた。
ところが、9月から11月にかけて主演選手賞6試合・助演選手賞6試合と大爆発。ラッキーではなく、実力で正捕手の座を奪い取った。
終わってみれば、打率0.267・本塁打6本・盗塁阻止率12球団トップ・最優秀バッテリー賞受賞など、12球団でもトップクラスの成績を収めた木下捕手。
今シーズン88試合の出場ながら第3位にランクインした結果を見ると、来年正捕手として130試合程度の出場を果たせれば、自ずとチームMVPを競うような結果が付いてくるのではないだろうか。
ちなみに、ターニングポイントとなった試合を探ってみると、9月11日のベイスターズ戦(主演選手賞受賞)・9月12日のベイスターズ戦(ゴールデンラズベリー賞受賞)あたりがきっかけになったと見ている。
思い出してきた。復帰登板の藤嶋投手を満塁で送り出す”ドS采配”!!
<9月11日の記事はこちら↓↓>
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<9月12日の記事はこちら↓↓>
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それでは、続いて第2位を発表・・・・
■助演選手賞(第2位)
高橋 周平 選手 ・ 大島 洋平 選手
受賞回数12試合で高橋選手と大島選手が同時受賞。
まず高橋選手だが、6~9月のシーズン中盤までは、合計6試合の受賞と目立った活躍は残せず。シーズン序盤の怪我の影響もあったのかもしれない。
ところが、最後の10~11月で一気に助演選手賞を6試合獲得し第2位にランクイン。高橋選手の活躍がそのままチームの浮上につながっている。
高橋選手の良さが最も発揮されたのが10月11日のジャイアンツ戦。難敵戸郷投手から、2打席連続のタイムリーヒットを放ち、持ち前の勝負強さを遺憾なく発揮した。
<10月11日の記事はこちら↓↓>
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一方の大島選手は、特徴的な波もなくシーズン通してコンスタントに受賞。
ただし、『主演選手賞』の受賞が1回もなかったことは寂しい限り。来シーズンは試合を決める一打に期待をしたい。
それでは、栄えある第1位を発表する・・・・
■助演選手賞(第1位)
京田 陽太 選手
受賞回数14試合で京田選手が見事に第1位を獲得。
当然だが各賞は出場試合が多いほど受賞回数が増えやすい。上位がほぼ野手で独占されているのもそのためだ。それでも、ドラゴンズの選手の中で今シーズン唯一の全試合出場を果たした京田選手は、アライバの荒木選手を彷彿とさせる「無事これ名馬」を地で行く体調管理を実践している。
受賞試合数を見ていくと、シーズン序盤の6~7月とシーズン終盤の10~11月にそれぞれ5試合受賞している。ところが、8月と9月は合わせて4試合の受賞にとどまっている。
京田選手の場合は毎シーズンのことであるが、打撃はスタートが良くて徐々に落ちる。守備はシーズンが進むにつれて良くなる。
来シーズンは高いレベルをコンスタントに維持し、シーズン通してグラウンドを駆け回ってもらいたい。
ちなみに、京田選手の今シーズンのハイライトは6月21日のスワローズ戦。開幕三連戦の勝ち越しを決定付けた、見事な先制ツーランホームランであった。
<6月21日の記事はこちら↓↓>
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さて、個人的には京田選手の第1位受賞は少し意外だったが、大島選手などはまさしくチームを脇で支える『助演』という言葉が似合う選手だ。
投手陣のトップは8試合受賞で、祖父江投手・又吉投手・谷元投手がランクイン。こちらも「いぶし銀」といえる投手たちが、数多くの助演選手賞を受賞した。
但し、受賞者の年齢層はやや高めだっただけに、 来シーズンは将来を期待される若手選手が多く名を連ねることに期待したい。
次回は、『主演選手賞』を発表していこう。