今回は、『ドラフト会議考察（全体ターゲット編）』で検討した結果をもとに、ドラゴンズのドラフト3位指名に適した選手を探していこうと思う。
『ドラフト会議考察（全体ターゲット編）』の記事はこちら↓↓
振り返りとなるが、今年のドラフト会議では、以下のような「タイプ」を持つ選手の指名を行いたい。
ドラフト1位：即戦力投手（大学・社会人卒）・先発型
ドラフト2位：即戦力外野手（大学・社会人卒）・総合型
ドラフト3位：即戦力投手（大学・社会人卒）・中継ぎ型
ドラフト4位：将来性内野手（高校卒）・遊撃手の身体能力型
ドラフト5位：将来性投手（高校卒）・のびしろ型
では早速、ドラフト3位の候補選手を探っていく。
まず前提として、ドラフト1位指名を社会人卒の右腕・栗林投手と予想しているので、ドラフト3位は「大学卒」の投手を指名する可能性が高い（ちなみに、大学卒と記載しているが、高卒社会人もこの枠に含まれている）。
大学経由社会人卒の投手を2人は指名しないであろう。
さらに、「左腕」を指名する可能性も高い。昨年のドラフト2位で左腕の橋本投手を指名したように、チームは戦力となるサウスポーを求めている。
従って、今回は候補を「即戦力左腕投手（大学卒）」に絞って、筆者が評価する順に並べてみることにする。
・早川投手（早稲田大学）
・森浦投手（天理大学）
・長谷部投手（慶應大学）
この中ではまず、早川投手がドラフト1位指名で消え、その早川投手を獲得できなかった球団が山野投手を外れ1位で指名する可能性が高いと考えている。
よって、ドラフト3位の予想となると高野投手以下の3投手が候補となる。
高野投手は、元ジャイアンツの岡島秀樹氏に投球フォームが似ている。肘の抜け方などはドラゴンズ笠原投手にも似ている。
中々真似できない天性の投球フォームから、直球・変化球ともにキレがあり、質だけで言えばプロでも充分活躍が見込めそうだ。
森浦投手は、この3名の中だと一番まとまっていそうだ。キレのある直球とチェンジアップが武器のオーソドックスな先発タイプ。良い意味で無難な投手だ。
長谷部投手は、愛知・中京大中京高校出身で、好きな選手が大野雄大投手ということで、「地元重視」のドラゴンズドラフト方針と合致する選手である。
183cmの身長からMax149キロの直球が武器の本格派左腕だが、腰椎の怪我で大学時代の登板がほとんどなく、評価が難しい投手だ。秋の六大学野球でもここまで登板がない。
上記を踏まえ、筆者は高野投手の指名を予想する。
単純に実力が一番上だということが理由だが、中継ぎに適正がありそうなのもプラスポイント。さらに言うと活躍できそうな顔つきをしている。
地元の長谷部投手を指名する場合は、正直3位では高すぎるだろう。4位又は5位での指名なら考えられる。
逆に、高野投手を3位で指名できるのかという点であるが、確かに近年「即戦力左腕投手」の需要は高い。
昨年においては、「即戦力左腕投手（大学卒）」が育成を除き全球団で4名指名されているが、全員が2位までに指名されている（ファイターズ1位：河野投手、ドラゴンズ2位：橋本投手、ベイスターズ2位：坂本投手、ライオンズ2位：浜屋投手）。
もちろん前述のリストに記載した5名以外にも評価されている候補はいるし、即戦力という意味では社会人卒の有力左腕も数名いる。
そういった点を踏まえても、高野投手がドラゴンズ3位指名まで残っている可能性は半々くらいかもしれない。
ちなみに、筆者の希望である早川投手を1位指名した場合は、3位指名の幅が広がる。早川投手が左腕のため、「即戦力左腕投手」に加えて「即戦力右腕投手」が候補に入ってくるからだ。
「即戦力右腕投手」といえば、今年一番豊作のグループであり、3位指名であっても有力な投手が指名できる。
またの機会に、「即戦力右腕投手」についても考えてみたいと思う。
ということで、ここまでの指名予想を整理すると、
■ドラフト1位予想
栗林 良̪吏 投手（トヨタ自動車・右投右打）
■ドラフト2位予想
五十幡 涼汰 外野手（中央大学・右投左打）
■ドラフト3位予想（new!!）
高野 脩汰 投手（関西大学・左投左打）
※筆者の希望は・・1位早川投手、2位今川選手、3位「即戦力右腕投手」
さて次回は、4位指名編として、将来性野手（高校卒）・遊撃手の身体能力型を探していきたい。
今日名前があがった選手は、 是非動画などでプレーを確認してもらいたい。
『ドラフト会議考察（1位指名編）』の記事はこちら↓↓
『ドラフト会議考察（2位指名編）』の記事はこちら↓↓
