中日ドラゴンズ アカデミー賞

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中日ドラゴンズを応援しています。主に試合で感じたことをアカデミー賞風に綴っています。

ドラフト会議考察(全体ターゲット編)


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今年も早いもので、もうすぐ10月。

プロ野球ファンにとって10月と言えば、そう『ドラフト会議』である。

 

優勝が遠いチームのファンにとっては、1年で最もワクワクする日を、今年も迎えようとしている。

 

今年の『ドラフト会議』開催日は、10月26日(月)。

シーズン途中での開催という異例の時期に行われるため、各チーム(特に現場の監督・コーチ)指名選手の決定に頭を悩ますだろう。

 

筆者にとってもそれは同じ。

シーズン途中で、『ドラフト会議考察』を記事にしていくためには、試合のない日に少しずつ更新していく必要がある。

 

ということで、来たる10月26日に向けて、何回かに分けて『ドラフト会議考察』を行っていくこの企画。目標はドラゴンズ指名選手の過半を的中させることだ。

 

 

さて、(全体ターゲット編)と称した第1回目は、今年のドラゴンズの指名ターゲットとなりそうな『選手タイプ』を確定させていく。

 

当然ながら、ドラフト会議において重要なのは、チームの補強方針である。どのポジションにどんな選手が必要か、全てのベースはそこから始まる。どんなに優れた選手であっても、チームとして必要のないタイプの選手であれば、その選手を指名することはまずない。

 

分かりやすい選手タイプとしては3つ。

1つ目はポジション、2つ目は即戦力(大学・社会人卒)か将来性(高校卒)か、3つ目は選手の特徴である。

 

早速だが、今年のドラゴンズの指名ターゲットとなる『選手タイプ』を優先順位に沿って並べてみよう。

 

ドラフト1位:即戦力投手(大学・社会人卒)・先発型

ドラフト2位:即戦力外野手(大学・社会人卒)・総合型

ドラフト3位:即戦力投手(大学・社会人卒)・中継ぎ型

ドラフト4位:将来性内野手(高校卒)・遊撃手の身体能力型

ドラフト5位:将来性投手(高校卒)・のびしろ型

 

 

まずはドラフト1位。

「何人いても足りない」と言われる投手だが、そのいわれは肩や肘の怪我が多いからであろう。梅津投手野投など次世代の先発が育ってきているドラゴンズだが、来シーズン怪我無く順調に過ごせる保証などどこにもない。

 

むしろ、今年の先発ローテーション6人のうち、誰か2人は来年怪我や不調で不在だと思ってチーム作りをした方が現実的だ。

加えて、今年はチームのエース野投手がFA移籍をする可能性がある。先発ローテーションとして10勝を計算できるような即戦力投手の指名は、チームとして優先度が最も高い。

 

この背景には、2年連続で将来性野手(根尾選手・石川選手)を1位指名していることも影響している。バランス的にも今年は即戦力の投手を指名したい。

 

 

次にドラフト2位。

ご存じの通りドラゴンズの外野手陣には失われた10年が存在しており、20代半ばの外野手が武田(トレードで加入)・渡辺(育成から支配下)・滝野の3選手しかいない状態だ。

現レギュラーの福田・大島・平田の3選手が、30代半ば~後半に差し掛かっていることを考えると、補強は必須のポジションだ。

 

昨年のドラフト会議でも3位で佐藤直樹外野手(JR西日本・現ソフトバンク)の指名を予定していた。悔しくも獲得できなかっただけに、今年は2位で確実に即戦力外野手(大学・社会人卒)の指名を行ってくるはずだ。

 

ちなみに、本来はレギュラー候補として「総合型」の外野手を指名したいが、今年は候補となる選手が少ない。結果として、「一芸型」の選手を指名する可能性が高いが、それは後日記載することとしたい。

 

 

次にドラフト3位。

近年指名している即戦力投手は、一昨年の梅津・勝野投、昨年の橋本・岡野投と、来年は先発で起用されそうな投手ばかりだ。

中継ぎ投手は消耗が激しいだけに、福・祖父江両投手の離脱にも耐えられるよう、即戦力投手を指名しておきたい。

 

先発型の投手と比べると、各球団指名の優先順位は落ちるだけに、ドラフト3位であっても強力な中継ぎ投手を獲得できる可能性は比較的高い。

 

 

次にドラフト4位。

石垣選手・根尾選手・石川選手と将来性豊かな内野手は増えてきているが、2軍の試合を見ているとまだ内野手の数が少ない

本職が外野のシエラ選手や滝野選手、捕手の石橋選手がサードを守るシーンもあり、育成機会を無駄にしている感が否めない。

 

加えて、結果を残している石垣・根尾・石川の3選手が1軍に帯同する機会も来年は増えてくるはずだ。2軍でじっくりと実戦機会を与えられる環境なだけに、4位は将来性内野手(高校卒)を指名したい。

 

基本的には、高校時代に遊撃手を守っていれば、内野全般の対応ができるため、身体能力の高い遊撃手を指名したい。

例えばパワーヒッター型の三塁手は、必要なタイプとは少し異なるはずだ。

 

 

最後にドラフト5位。

ここまでの年齢やポジションのバランスを考えても、5位は将来性投手(高校卒)を指名したい。理由は大きく2つだ。

 

1つ目は、高卒投手の見極めはとても難しく、ドラフト上位での指名はリスクが高いということ。ドラゴンズも過去に多くの高卒投手を上位指名しているが、成功した例は少ない。逆に言うと5位くらいの順位がちょうど良いのである。

 

2つ目は、近年立て続けに指名をしており、比較的成功している点が挙げられる。

2016年ドラフト5位・藤嶋投手

2017年ドラフト4位・清水投手

2017年ドラフト6位・山本投手

2018年ドラフト5位・垣越投手

2019年ドラフト6位・竹内投手

 

2016年の藤嶋投手を筆頭に、下位指名の高卒投手が1軍で結果を残す良い循環が続いている。この流れは、今年も崩したくない。

 

 

以上、今年のドラゴンズの指名ターゲットとなる『選手タイプ』を確認した。

 

さて、次回からはそれぞれの順位の『選手タイプ』について、特徴が一致するドラフト候補選手が存在するのか、探っていこうと思う。

 

今回はあくまでチーム側の需要であり、選手供給サイドの事情はまた異なる。

その年の有望選手の属性によって指名戦略を変更しなければならない点も、ドラフト会議の醍醐味の1つである。

 

最後に、例年、そのシーズンのチーム順位で2位以下の指名順が決定するドラフト会議だが、今年はシーズン中の開催であるため、会議日1週間前のチーム順位が適応される。

2位以下の混戦が続くセリーグ指名順を巡る様々なドラマが展開されそうだ。