なんとなんと、神宮球場での2試合連続完封勝利。
昨夜には鵜飼のコロナ感染という最悪のニュースが入ってきたが、チーム一丸となり稀に見るかたちで2連勝を飾った。
圧巻だったのは山本拓実。
場面は6回裏。結果的には、この試合唯一のピンチとなった2死3塁の場面。打席には山田哲人。
カウント1-2からのインコース150キロの素晴らしいストレート。山田のバットは空を切る。
痺れる場面で山田に対してインコースを投げ切れる気持ちの強さ。6回に山本がこの投球を披露すれば、続く祖父江・清水が強打者から逃げる気持ちになるはずがない。
初球のインコースのシュートも素晴らしかったし、最終的に討ち取ったストレートも強かった。
要求した石橋も、勝ちパターンとして起用した立浪監督も、それに応えた山本も、全てが揃って試合を勝ち切った。
大野や柳はスワローズ打線の怖さを知りすぎている。それが悪い方向に働き、ランナーを貯める場面もある。
今日の山本のピッチングは、昨季の松葉のように、ドラゴンズ投手陣皆に勇気を与えるピッチングであった。
打線は、アリエルの一発以降、中々追加点が奪えなかったが、追加点を早めに奪っていれば逆にスワローズ打線に火がついた可能性も否めない。
結果的にロースコアで進んだことが勝利につながったのだろう。
2軍から昇格したばかりの渡辺勝や伊藤に早速出番を与え、代打の郡司は追加点につながる貴重なヒットを放つ。
ドラゴンズ最高のプロスペクト・石橋康太がついに世間にバレてきている。
勝利と育成の両立。
こんな監督を我々は待っていた。