毎試合の『中日ドラゴンズアカデミー賞』を集計し、月間アカデミー賞を選出するこの企画。今回は6月編の発表を行いたい。
なお、アカデミー賞選出の基本ルールは以下のように定めている。
主演選手賞:2pt
助演選手賞:1pt
ゴールデンラズベリー賞:-1pt
ホールド及びセーブ:0.5pt
それでは早速、月間アカデミー賞(6月編)の各賞を発表する。
■月間主演選手賞
ビシエド 選手・大島 洋平 選手
月間主演選手賞は、対象期間に2回の主演選手賞を受賞した2名が受賞。
「ドラゴンズのレギュラーは、ビシエド選手と大島選手だけ」。
そんな言葉を裏付けるように、チームが浮上のきっかけをつかめない中、孤軍奮闘する2人。
阿部・京田・福田・平田・高橋・外国人。準レギュラー総崩れのドラゴンズが、現在の順位に居るのは当然である。
■月間助演選手賞
谷元 圭介 投手・福田 永将 選手・堂上 直倫 選手
期間中に3回の助演選手賞を獲得した3選手が同時受賞。
意外なのは福田選手の受賞だが、活躍に安定感が無いのがそう思わせる理由だろう。2軍から這い上がってきた堂上選手は、京田選手以上の働きを見せてくれた。三ツ俣選手も含め、現時点の能力にそれほどの差を感じないのが寂しい限りだ(本来は、走力・守備面で京田選手がぶっちぎってもおかしくない)。
■月間ゴールデンラズベリー賞
福谷 浩司 投手
不名誉な月間ゴールデンラズベリー賞は、2回選出された福谷投手が受賞。
先発ローテーションを守り続けてはいるものの、昨シーズンの福谷投手と比べると残念な投球内容が続いている。6月は序盤の大量失点により、ゲームを壊すシーンも見られた。先発2年目の壁にぶつかってはいるが、復調のきっかけをつかめれば、3年目となる来シーズンは飛躍できる可能性がある。期待したい。
■月間アカデミー賞
3位(4pt):4名(勝野投手・桂選手・堂上選手・ビシエド選手)
月間アカデミー賞の3位は4名が同時受賞。
勝野投手は勝ち星こそ付かないものの、先発陣では最上位にランクインした。また、桂選手は少ない出場機会の中でも結果を残し、見事3位となった。
2位(5.5pt):谷元 圭介 投手
月間アカデミー賞の2位は谷元投手が受賞。
R・マルティネス投手の不在、祖父江投手の不調、又吉投手の疲労。6月はドラゴンズ中継ぎ陣にとっても厳しい月となったが、谷元投手の獅子奮迅の活躍でなんとか崩壊を阻止。というか、正確には勝ちパターンの出番さえ乏しい試合展開が続いてしまった。
1位(6pt):大島 洋平 選手
月間アカデミー賞の1位は、大島選手が受賞。
元々の期待値が高いため選出されづらいことに加え、本塁打が少なく打順的にも「ヒーロー」になりにくい大島選手が、 月間アカデミー賞に輝いていること自体が良くない。
好不調の波を抑えながらコンスタントに打ち続ける姿が目立つたびに、他の野手陣の不甲斐なさを感じる。
6月は、ここまでチームを支えていた先発陣、特に柳投手・小笠原投手の成績が悪かったことがチームの成績に響いた。しかし、先発陣の中で本当に問題なのは、ここまで名前の挙がらないエース・大野投手だろう。
毎年尻上がりの大野投手だが、7月に出力があがってきたとして、喜ぶのはドラゴンズファンではなく侍ジャパンのファンになってしまう。