毎試合の『中日ドラゴンズアカデミー賞』を集計し、月間アカデミー賞を選出するこの企画。今回は5月編の発表を行いたい。
なお、アカデミー賞選出の基本ルールは以下のように定めている。
主演選手賞:2pt
助演選手賞:1pt
ゴールデンラズベリー賞:-1pt
ホールド及びセーブ:0.5pt
それでは早速、月間アカデミー賞(5月編)の各賞を発表する。
■月間主演選手賞
柳 裕也 投手
月間主演選手賞は、対象期間に2回の主演選手賞を受賞した柳投手が受賞。
現時点で、セ・リーグの主要タイトルを総ナメにする凄まじい成績を残す柳投手。先月同時受賞した小笠原投手・大野投手に続き、2カ月連続で先発投手が受賞する結果となった。
■月間助演選手賞
小笠原 慎之介 投手・根尾 昂 選手・三ツ俣 大樹 選手・ビシエド 選手
期間中に3回の助演選手賞を獲得した4選手が同時受賞。
小笠原投手は前月の月間主演選手賞に引き続き、今月は月間助演選手賞を受賞。
打者陣では、交流戦好調のチームを引っ張る三ツ俣選手・ビシエド選手の受賞に加えて、5月4日・対DeNA戦で鮮烈なグランドスラムを放った根尾選手が受賞した。
■月間ゴールデンラズベリー賞
7名(大野・鈴木・高松・福田・ビシエド・大島・ガーバー)
不名誉な月間ゴールデンラズベリー賞は、1回選出された7名が同時受賞。
その中でも、新戦力と期待されたガーバー選手、主軸を任されながらほぼポイントを獲得出来ていない福田選手の2名が最もゴールデンラズベリー賞に相応しいだろう。
■月間アカデミー賞
3位(4pt):6名(谷元・福・木下・京田・阿部・ビシエド)
月間アカデミー賞の3位は6名が同時受賞。
谷元・福・木下・ビシエドの4選手は、先月も3位にランクインしており、開幕からのコンスタントな活躍が伺える。
一方、不思議なのは京田選手。「試合の流れ」を重視して選出している本ブログにおいても、京田選手の「良い流れを断ち切る」動きを数値化できずにいるのか、驚きの3位にランクイン。2軍で野球を見つめ直すことが出来るか。
2位(5pt):柳 裕也 投手・根尾 昂 選手・三ツ俣 大樹 選手
月間アカデミー賞の2位は3名が同時受賞。
特質すべきは、京田選手からレギュラーの座を奪い取った三ツ俣選手だろう。選球眼・右打ち・バントと、打撃面ではいずれも京田選手を上回っている。
プロ10年間で通算6打点だった苦労人が、今シーズン既に7打点を記録。これまでの絶え間ぬ努力が、ついに実を結ぼうとしている。
1位(7pt):又吉 克樹 投手
月間アカデミー賞の1位は、先月に続いて又吉投手が受賞。
主演選手賞1回(2pt)・助演選手賞1回(1pt)・ホールド及びセーブ8回(4pt)で文句なしの受賞となった。
先月のコメントは、「開幕時は勝ちパターンと呼べなかった投手が、1カ月強の期間を経てセットアッパーの座を掴み取った」であったが、今月はさらに進化した。
「開幕時は勝ちパターンと呼べなかった投手が、2カ月強の期間を経てクローザーの座を掴み取った」
さて、外国人枠5枠に対し、現状2枠(うち1枠は未だ1登板のロサリオ投手)しか利用していないドラゴンズ。交流戦好調のため凄まじいハンデを背負っていることが良い意味で目立たないが、今後は外国人の活用方法がポイントとなるだろう。
R・マルティネス投手とビシエド選手以外、安定しない外国人選手たち。
アリエルとジャリエルの若手キューバコンビに今シーズンのチームは左右されそうだ。