荒れる側から治める側へ
2021/3/31 対読売ジャイアンツ
結果は5-3でドラゴンズの勝利。
バンテリンドームでの記念すべき初勝利は、僅差を中継ぎ陣が凌ぎ切るドラゴンズらしい勝ち方となった。2試合連続引き分けというなんとも言えない停滞感を、今日の勝ちが晴れやかな空気へと変えてくれた。
■主演選手賞
鈴木 博志 投手
4回から3番手で登板し、2イニングを無失点で見事に勝ち投手となった。序盤から打ち合いの様相を呈する試合を静かに治め、その後の無失点リレーの流れをつくった。
昨シーズンまでの荒れ球は見る影もなく、ストライクゾーンで勝負できる鈴木投手に、今シーズンへの期待は高まるばかりだ。
■助演選手賞
阿部 寿樹 選手
決勝点となった根尾選手の2回のタイムリーヒットも素晴らしかったが、どちらかといえば今日のポイントは1回裏の攻撃だろう。
初回に3点を先制され、劣勢確実な試合を一挙3得点で振り出しに戻した。
中でも、無死1塁からの阿部選手のツーベースは、得点をほぼ確実なものにする貴重なヒット。昨シーズンのような併殺ゴロであれば、今日の勝利はなかっただろう。
■助演選手賞
福 敬登 投手
勝ちパターンからは福投手を選出。オープン戦から開幕戦まで内容が悪い試合が続いていたが、ここにきて復調の気配。
今日はボールの威力もコントロールも問題なく、勝ちパターン投手に相応しい投球を披露した。
さて、先発の勝野投手は4回途中3失点で降板。老獪なベテラン投手のようにフォークボールを低めにコントロールし、初回以外は何とか凌いだが、勝野投手の魅力はそこではない。
自慢のストレートに威力が戻らない様子では、来週は登板機会がなくても不思議ではない。
明日の先発は松葉投手。先発が試合を作りロースコアの展開に持ち込めれば、勝機は生まれてくるはずだ。