中日ドラゴンズ アカデミー賞

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中日ドラゴンズを応援しています。主に試合で感じたことをアカデミー賞風に綴っています。

クローザーと正捕手の確立


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今日は、今シーズンが中日ドラゴンズにとってどんな1年であったか、筆者の個人的な感想をつらつら書いていこうと思う。

 

まず、シーズン開幕前のドラゴンズの課題は、心配の大きな順番に並べると以下のような項目であった。

① クローザー不在

② 正捕手不在

③ ジュエリー・ロドリゲス移籍による勝ちパターンの再構築

④ 先発投手陣の力不足

⑤ 得点力不足

 

まぁ正直、こんな状態でスタートしておいて優勝できるはずがない。今シーズンは、将来に向けてこの課題をどこまで克服していけるか、というシーズンであった。

 

シーズンが終わり、それぞれの課題に対する成果はどうだっただろうか。

 

① クローザー不在

⇒ 岡田投手からスタートしたものの、シーズン途中からR・マルティネス投手が定着。破壊的なストレートと安定したコントロールを武器に、セ・リーグ屈指ともいえるクローザーに成長した。この課題はシーズン中に克服した。

 

② 正捕手不在

⇒ 開幕マスクの加藤捕手や郡司捕手・Aマルティネスら、今シーズンも多くの捕手が出場したが、シーズン中盤から木下捕手が実力でスタメンに定着。安定的な守備と見違えるようなバッティングで正捕手争いに終止符を打った。

来年も継続して活躍できるかどうかは分からないが、少なくとも今のドラゴンズには正捕手が存在し、この課題もシーズン中に克服したとみて良いだろう。

 

③ ジュエリー・ロドリゲス移籍による勝ちパターンの再構築

⇒見事に『大・福・マル』の新勝ちパターンを構築した。

一方で、昨シーズンの勝ちパターン投手は、ジュエリーロドリゲス・Rマルティネス・福・藤嶋・岡田と5投手で構成されていた。それに比べ、今シーズンは谷元投手を加えても4投手での構成となっており、「量」という面でジュエリー・ロドリゲス移籍の穴を完全に埋め切れたとは言い難いだろう。こちらは来シーズンも取り組むべき継続的な課題だ。

 

④ 先発投手陣の力不足

⇒今シーズンの開幕ローテーションは、大野投手(昨シーズン9勝)・吉見投手(昨シーズン1勝)・梅津投手(昨シーズン4勝)・柳投手(昨シーズン11勝)・山本投手(昨シーズン3勝)・岡野投手(昨シーズン0勝)の前年28勝ローテでスタートした。

ところが、梅津・柳両投手は怪我で早々に離脱、吉見・山本・岡野の3投手は結果を残すことができなかった。

一方で、シーズン途中から松葉・福谷・勝野・ヤリエルの4投手が頭角を現し、一時はセ・リーグ屈指の先発ローテーションを確立したといっても過言ではないだろう。

順当にいけば来シーズンの開幕ローテーションは、大野投手(今シーズン11勝)・福谷投手(今シーズン8勝)・梅津投手(今シーズン2勝)・柳投手(今シーズン6勝)・勝野投手(今シーズン4勝)・松葉(ヤリエル)投手(いずれも昨シーズン3勝)の前年34勝ローテでスタートできる。今シーズンが120試合であったことを加味すると、先発投手陣の実力は確実に向上しているだろう。

但し、それでも十分な戦力とは言い難く、来シーズンも取り組むべき継続的な課題であることには間違いない。

ちなみに、昨シーズン(2019年)の開幕ローテーションは、前年16勝ローテでスタートしている。16→28→34と順調に実績が増えていることから、来シーズン終了後には50勝ローテーションが見えてくるかもしれない。

 

⑤ 得点力不足×

⇒昨シーズンは「打率が良くても点がとれない」という課題であったが、今シーズンは「打率が悪くて点もとれない」と、課題は悪化した印象だ。

守備力を考えると内野陣に大きな責任は追及しにくい。やはり課題はレフト・ライトの両翼の打撃力アルモンテ・平田・福田の3選手がシーズン通して活躍できなかったことが一番の原因であろう。課題は来シーズンに持ち越しだ。

 

 

こうして振り返ると、今シーズンドラゴンズが8年ぶりのAクラス入りを果たせたのは、課題①と②の『クローザーと正捕手の確立』がとても大きな要因であった。

 

これを踏まえ、来シーズンの課題に目を向けてみると・・・

① 得点力不足

② 勝ちパターン投手が少ない

③ 先発投手陣の力不足

 

大きくはこの3つが挙げられる。

つまり、今シーズン開幕前に比べると、大きな課題は確実に少なくなってきている。この3つの課題を全てクリアした暁には、ドラゴンズは間違いなく優勝争いを演じているはずだ。

 

球団としては、新外国人選手や福留選手の獲得で①・②の強化を、大野投手との長期契約で③の悪化を防いでいるのが現在の状況だといえる。

個人的には、与田ドラゴンズの投手力整備に関してはあまり心配しておらず、②・③は克服できる課題だと考えている。

 

最難関のミッションは圧倒的に①。

良い意味でも悪い意味でも野手のスタメンが固定化しており、急激に得点力が上がることは考えづらい。そうなると新外国人ガーバー選手に期待せずにはいられない状況だが、前評判はそれほど高くなさそうだ。

むしろ、現有戦力のレベルアップ、具体的にはアリエル・マルティネス選手の外野起用や福田選手の打撃覚醒などが求められる。打順で言えば、今シーズン苦労した2番打者を早めに固めたい。

 

 

少し来シーズンの話が長くなってしまったが、今日の中心は今シーズンの振り返り。

話を戻すと、今シーズン、リーグ優勝は遠かったものの、全体的には大きな課題を克服できたドラゴンズにとって順調な1年だったと総括できる。

 

来年も、筆者はドラゴンズが優勝できるよう精一杯応援していく。

年明けからは気持ちを新たに、新シーズン期待する選手をランキング形式に紹介していきたいと思う。題して『期待Ranking』、乞うご期待!