心中すべきは石川昂弥でも根尾昂でもない
2020/7/21 対読売ジャイアンツ
結果は0-4でドラゴンズの敗戦。
ジャイアンツ菅野投手に完封負けしたことなど、もはやどうでも良いと感じる程ショッキングな出来事がおきた。
ビシエド選手のデッドボールである。
他の選手が全員揃っていたとしても、ビシエド選手が長期離脱したらドラゴンズはお終いだ。
ましてや現況は、他の選手が怪我だらけであり、そこにビシエド選手の離脱が重なれば、もはや最下位は避けられないレベルである。
■主演選手賞
該当なし
■助演選手賞
佐藤 優 投手
3番手で登板して、2回を無失点。
前回の登板で失点を重ねたが、投げてるボールは全く悪くなかった。
今日は結果もしっかりついてきた。
山本 拓実 投手
前回の登板で先発ローテーションを外れるかと思ったが、今回もチャンスをもらった山本投手。
だが、内容も結果も伴わず、またも無残なKO劇。
山本投手の場合は、2軍に落として先発調整させても、ある程度の結果は残せるであろう。
1軍の打者と真剣勝負しながら、ピッチングの引き出しを増やしたい。
中継ぎとして1軍に置いておくべき投手だ。
さて、ビシエド選手が心配である。
続報を待ちたいが、もし離脱となってもドラゴンズは戦い続けなければならない。
そうなった場合、真っ先に1軍に上げたい選手がいる。
未来の正捕手、石橋康太選手だ。
石橋捕手にとって不幸なことに、今シーズンはAマルティネス捕手の台頭があったことで、1軍への昇格は難しい状況が続いていた。
1軍捕手の3枠のうち育成に使えるのは1枠。
その枠がずっとAマルティネス捕手に使われており、この状況がしばらく続くと思われた。
例え石橋捕手が1軍に居ても、ベンチに座っていては意味がないので、2軍にいるのは当然であった。
ところが、今日の試合、ビシエド選手の交代後Aマルティネス選手はファーストの守備についた。
こうなると、捕手の起用法は変わってくる。
加藤捕手と石橋捕手を入れ替え、1軍のスタメンとして石橋捕手を起用する可能性が浮上する。
木下捕手を控えに、ファースト兼第三捕手としてAマルティネス選手を起用する。
最近は、Aマルティネス選手の驚異的な活躍で、正捕手の育成というドラゴンズの課題に対する答えが曖昧になっていた。
しかしやはり、外国人(しかも政府に振り回されるキューバ)を正捕手に育成するのは、些か疑問が残る。
ここは、当初の筆者のプラン通り、開幕後30試合で加藤捕手に見切りをつけ、石橋捕手に切り替えるタイミングだ。
現状、石橋捕手と年齢の近い高卒ルーキーである石川昂弥選手と岡林選手が1軍に昇格しているが、この2人は何試合か1軍の試合を経験し、通用しなければ2軍で試合を重ねれば良い。
石川駿選手の離脱により、高松選手や根尾選手が1軍に合流する可能性もあるが、彼らもまだまだ2軍で習うべきことがある。
ただ、石橋選手は異なる。
昨年も1軍を経験していることもあるが、何よりも捕手というポジションは、1軍で我慢して起用しない限り育たない。
能力はかなり高いものを持っている石橋捕手だが、当然まだまだ1軍では通用しないであろう。
しかし、主力が怪我だらけとなった今シーズン、若手の育成に主眼を置きつつ戦っていかなければ、来シーズンも同じ未来が待っている。
心中するなら、石川昂弥でも根尾昂でもない。
今シーズンは石橋康太に託すべきである。