・・7年間も待たせやがって。
結果は2-0でドラゴンズの勝利。
2011年にドラゴンズに入団した大野雄大投手。怪我持ちであったため、主戦投手として活躍し始めたのは自身10勝10敗の成績をおさめた2013年からである。
それから7年間、2桁勝利3回・開幕投手2回という成績でドラゴンズ投手陣を引っ張ってきた大野投手だが、チームは弱体化の一途を辿り7年連続のBクラス。
『7年間、ファンに悔しい想いをさせてきた』
今日のヒーローインタビュー、エースとしてチームを勝たせる事ができなかった大野投手の、強く切ない責任感に満ちた言葉が胸に突き刺さった。
誰も大野投手に責任があるとなど思ってはいない。ただ、少し寄り道していた大野投手に、年数は違えど『スラムダンク』から一つ言葉を贈ることにしたい。
中学時代にMVPを獲得しながら、高校3年まで不良グループの一員として時間を無駄にしてきた三井寿に対し、同級生・木暮公延が贈った言葉だ。
『・・7年間も待たせやがって。』
来シーズン、みんなで優勝しよう。
■主演選手賞
大野 雄大 投手
チームのAクラス、個人の最優秀防御率。
様々なプレッシャーがかかる中、先発のマウンドに上がった大野投手。それでも、今シーズン見せてきた圧倒的なピッチングは今日も全く揺るがず。
7回を無失点に抑え、今シーズン11勝目。
ドラゴンズ8年ぶりのAクラスを確定させ、個人の最優秀防御率を引き寄せた、これぞエースの素晴らしいピッチングであった。
■助演選手賞
又吉 克樹 投手
福投手の持ち場である8回に登場。
1点差の場面で先頭打者の出塁を許し、一打同点のピンチを迎えるも、なんとか無失点で切り抜けることに成功。
大野投手の11勝目の権利を守り抜いた。
■助演選手賞
京田 陽太 選手
大野投手が7回で交代した瞬間、たった1点差という事実に目を覚ましたドラゴンズファンは筆者だけではないだろう。
プレッシャーのかかる中継ぎ陣を助けるためにも、2点目がなんとしても欲しい8回裏。
先頭打者としてツーベースヒットを放ち、2点目の足掛かりを作った京田選手を選出。
内野ゴロ2つでホームに生還するという、理想的な追加点を演出してみせた。
さて、細かい点になるが、アリエル選手の低めのボール球を見極める意識が素晴らしい。
ヒットは出ていないが、これだけ低めの変化球を振らない意識が徹底できていれば、間違いなく来シーズン爆発的に活躍できるであろう。
ビシエド選手もアルモンテ選手も不在の中、打線の迫力がなくならないのは、アリエル選手の存在感のおかげである。
明日は是非、ヤリエル投手とバッテリーを組んで欲しいのだが、吉見投手先発となると木下捕手のスタメンが濃厚か。
ヤリエル投手は木下捕手では制御不能(サインを出しても首を振られまくる)なため、一度アリエル捕手と組んだ試合を見てみたいものだ。