今回は、『ドラフト会議考察(全体ターゲット編)』で検討した結果をもとに、ドラゴンズのドラフト1位指名に適した選手を探していこうと思う。
『ドラフト会議考察(全体ターゲット編)』の記事はこちら↓↓
振り返りとなるが、今年のドラフト会議では、以下のような「タイプ」を持つ選手の指名を行いたい。
ドラフト1位:即戦力投手(大学・社会人卒)・先発型
ドラフト2位:即戦力外野手(大学・社会人卒)・総合型
ドラフト3位:即戦力投手(大学・社会人卒)・中継ぎ型
ドラフト4位:将来性内野手(高校卒)・遊撃手の身体能力型
ドラフト5位:将来性投手(高校卒)・のびしろ型
では早速、ドラフト1位の候補選手を探っていく。
まず、候補となる今年の「即戦力投手(大学・社会人卒)」を、筆者が評価する順に並べてみる。ドラフト1位指名されそうな投手は5名だとみている。
・伊藤投手(苫小牧駒沢大学・右投)
・早川投手(早稲田大学・左投)
・栗林投手(トヨタ自動車・右投)
・木澤投手(慶應大学・右投) ※中継ぎ型
中でも、上位3名の実力が抜けていると感じる。
伊藤投手は先発も中継ぎも対応できそうな投手で、150キロを超える強い直球と鋭い変化球を持っている。コントロールも安定しており、ベイスターズ山崎康晃投手のような活躍を見せても不思議ではない。なお、年齢は通常の大学卒より1つ上である。
早川投手は左腕から150キロを超える直球をコントロール良く投げられる。それだけでも十分プロで通用する可能性は高く、左腕としてはNo.1の評価である。
栗林投手は大学経由社会人卒のため、上記の2名よりも年齢という面では評価が劣るが、150キロを超える強い直球と得意のカーブで安定した成績が期待できそうだ。
ドラゴンズは2年前の大学卒業時にも獲得を検討しており、その際は本人のドラフト2位縛り(ドラフト2位以上で指名されなければプロ入りせず社会人へ進む)の意向があったため獲得は出来なかったが、当時も梅津投手が2位まで残っていなければ、栗林投手を2位指名していた可能性があるため、球団の評価は高そうだ。
さて、ドラゴンズの1位指名はこの選手たちの中(特に上位3名)から行われると予想をするが、果たしてどの選手を選択するのだろうか。
ここで、確認したいのがドラゴンズとの『縁や所縁』だ。
ドラゴンズはご存じの通り「地元重視」のドラフト戦略を掲げており、同程度の実力であれば東海地区の選手を積極的に獲得している。
その点、栗林投手は愛知県出身で愛知黎明高校・名城大学を経てトヨタ自動車と、ずっと地元名古屋でプレーをしている。まさに「地元重視」に合致する選手だ。(ちなみに、本人はドラゴンズファンである。)
一方、早川投手には別の『縁』がある。早川投手は与田監督と同じ千葉県の木更津総合高校(旧・木更津中央高校)の出身。プロ野球に入団すれば、同校出身のプロ野球選手としては、与田監督以降3人目となる(1人目:ベイスターズ井納投手、2人目:ファイターズ鈴木投手)。監督の直の後輩となると、『縁』の大きさも相当なものだ。
それを踏まえ、筆者はドラフト1位指名を栗林投手と予想する。
個人的には、大野投手がFA移籍をする可能性があるため、左腕の早川投手を指名したい。しかし、球団としては「地元」の路線をより重視すると推測する。
加えて、栗林投手指名のメリットとしては、他球団と競合入札になる可能性が早川投手よりも低いということもある。
いずれにせよ苦渋の決断だと思う。それがドラフト1位というものか。
■ドラフト1位予想
栗林 良̪吏 投手(トヨタ自動車・右投右打)
ちなみに、本予想はドラフト会議直前に全体的に修正するつもりだ。
2年連続でドラフト1位指名の選手を事前公表しているドラゴンズだけに、今年もその可能性が高い。
次回は、2位指名編として、即戦力外野手(大学・社会人卒)を探していきたい。
今回名前があがった選手は、 是非動画などでプレーを確認してみてもらいたい。