2020/9/22 対東京ヤクルトスワローズ
ナゴヤドームでの対スワローズ第2戦。
結果は3-0でドラゴンズの勝利。
昼間、ウエスタンリーグ首位攻防・ソフトバンク戦の初戦を1-2で惜しくも落とした若竜たち。
岡田投手がストライクを投げられなくなるという、1軍の試合で繰り返された光景を、まさかこの大事な局面の2軍で見ることになろうとは。
降格したとは言え、今シーズン1軍でクローザーを務めていた男が2軍の足を引っ張る姿に、なんとも言えない哀しみを感じてしまった。
■主演選手賞
大野 雄大 投手
被安打2、11奪三振、完封。
もはや今シーズン見慣れた光景になりつつある大野投手の完投勝利。大野投手が新境地へ進んでいる感覚を覚えるので、二点その理由を書いておく。
一点目は、右の強打者に対するインコースのスライダーを封印していること。
昨シーズンも今シーズン序盤も、坂本選手・岡本選手・山田選手・鈴木誠也選手に代表される右の強打者に、インコースのスライダーをホームランされるケースがあった。ストレートタイミングでのスイングで拾われてしまうようなホームランだ。
その球を最近は全く投げない。スライダーを投げる場合は右打者のアウトコースに投げており、今日は山田選手にヒットは打たれていたものの、長打にはなりにくいボールだ。
従って、右の強打者に対してはストレートとツーシームの2球種で勝負しているのだが、それでも充分に戦えている。被ホームランが減った要因と考えられる。
二点目は、特に今日の試合で多投していたが、左打者にフォーク(ツーシーム)を投げ出した。
この球はほとんど右打者にしか投じていなかったが、今日は村上選手を落ちる球で翻弄していた。
どちらかと言うと左打者に対して苦戦していた大野投手だけに、投球の幅が広がるボールを身につけつつあるのかもしれない。
■助演選手賞
アルモンテ 選手
昨日に続き試合を動かすホームラン。
3回まで完璧に抑えられていた石川投手に対し、理想的な形で先制点をもたらす豪快な一撃。
今日の大野投手の投球内容を考えると、この先制点でスワローズは敗戦を覚悟しただろう。
■助演選手賞
平田 良介 選手
平田選手が打つことで、高橋選手の出塁と阿部選手の意外に巧いバントが活きてきた。ついでに阿部選手の併殺がなくなる特典付き。
今日は5回にそのパターンを作り、平田選手の見事なセンター前タイムリーで貴重な追加点を奪取。
7回にも3点目につながるチームバッティングを披露し、“らしさ”が全開になってきた。
さて、今シーズンはホームで3タテのチャンスを何度か逃してきた。実力も流れも、明日は勝って3タテを決めなければいけない試合である。
先発はドラゴンズ岡野投手・スワローズ歳内投手と、少し展開が予想しづらいが、岡野投手の立場は崖っぷちであろう。
周りを見渡せば、今年期待されたルーキー達も、各球団1軍で活躍している選手は少ない。
その中でも、岡野投手は最年長の即戦力ルーキーとして入団してきている。
その他大勢に紛れている余裕はないはずだ。