中日ドラゴンズ アカデミー賞

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中日ドラゴンズを応援しています。主に試合で感じたことをアカデミー賞風に綴っています。

見え始めた立浪色


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「理想の監督像はまだイメージ出来ない」とコメントしていた立浪新監督だが、就任直後から(正確には就任前から)独自の色が明確に見えてきている。

 

もっとも分かりやすいのは、各メディアの微妙なラインの質問に対し、情報を包み隠さず回答している点である。

外国人補強に対しては、大塚新投手コーチからの映像を自身で確認している旨を回答。FAには参戦せずに、戦力外もこれ以上ない予定とのこと。スタメン構想や期待する選手なども、質問をはぐらかすことなく素直な回答をしている。

 

良いか悪いかは別として、与田監督は就任時、選手個人名をメディアに話すことを避けていた。公平なスタートをきるという点を重視した判断だろう。

その与田色はシーズンスタート後も変わらず、選手起用は公平で説明のしやすい順番。例えば、1軍昇格即スタメンではなくまずは控えからという、チーム内の秩序を保つ采配に徹している。

 

一方で、立浪新監督は選手の個人名を積極的に口に出すことで、メディアを通じてメッセージを発信している。名前の出た選手は期待を感じているだろうし、名前の出ない選手は危機感を覚えるだろう。

例えば、ライトのスタメン候補として、岡林選手伊藤選手・三好選手の名前を口に出しているが、加藤選手滝野選手の名前は出てこない。

 

「選手に好かれようとは思っていない」

「勝つために妥協はしない」

 

恐らく、立浪新監督の頭に「公平な選手起用」といった考えは微塵もないのだろう。選手それぞれの搭載エンジンを見極め、その大きさによって躊躇なく切り捨て躊躇なく抜擢する。

むしろ、プロの世界で真に「公平な」とはそういう意味であろう。搭載エンジンの見極めこそが監督・コーチの仕事だとも言える。

 

いずれにせよ、我々ファンにとっては立浪新監督の一挙手一投足が面白い。質問に対する回答の1つ1つにワクワクさせられる。

 

さて、そんな立浪新監督のコメントの中から、筆者が気になったコメントを3つ紹介しよう。

 

 

① 正捕手に130試合程度任せたい

今シーズン、どういう訳か木下捕手の出場が123試合にとどまり、スタメン出場数は110試合程度だと思われる。昨シーズンに正捕手争いから抜け出し、今シーズンで確固たる地位を確立すべきところ、筆者から見れば1シーズン無駄にしたように見える。

コメントを聞く限り、立浪新監督も同じ考えだ。来シーズンは、西山新バッテリーコーチと二人三脚で、文字通り扇の要となってもらいたい。

 

 

② 2番打者不在の認識

本塁打が少なく1点のとり方にこだわりを持たなければならないドラゴンズにとって、小技の効く打者の不在は致命的である。「2番打者は小技か強打者か?」という質問に対し、「井端氏のような打者がいれば‥」と回答していたのは本音だろう。

解説者時代には、1番大島・2番京田の打順を推していた立浪新監督だが、ご存知の通り京田選手は小技が下手である(大島選手も下手である)。「1点にこだわる野球」を掲げる立浪新監督に対して、筆者はこのスタメン構想を心配していた。

安心したのは、立浪新監督も小技の効く2番打者が不在であることを認識している点だ。

しかし、だからと言って2番に強打者を置けるほど、チームのクリーンアップは整っていない。来シーズンも2番打者には頭を悩ませられそうだ。

筆者の予想・希望を述べると、ライトスタメンを掴む選手が2番に当てはまること。ブライト選手となれば強打の2番、岡林選手となれば小技の効く2番タイプだ(岡林選手の小技の巧さは不明だが‥)。

ただ、控えには井端氏に近い小技の効くプレイヤーがいる。それは、三ツ俣選手である。守備力・勝負強さも兼ね備えており、立浪新監督の目指す野球に一致しそうな選手だ。その部分を買われ、セカンドまたはショートのレギュラー争いに加わってくる可能性は十分にあり、京田選手も安泰ではないだろう。

 

 

③ 捕手のコンバートがあり得る

解説者時代からアリエル選手の外野起用を提言しており、レフトに招く新外国人選手とは別に、ライトのスタメン候補としてアリエル選手の名前を挙げている。

そもそも、今シーズンは外国人枠の使い方が散々であった。4+1の枠に対し、3(ビシエド・ライマル・アリエル)+1(ロドリゲス)しか使えておらず、アリエル選手についてはベンチスタートがほとんどなので、実質2+1である。

フル活用してるスワローズやタイガースに離されるのは当然と言えば当然である。

育成を除くと、新外国人の補強はレフトのスラッガー1人にとどまりそうな雰囲気のドラゴンズ。4+1をフル活用するためには、アリエル選手の外野起用は必須である。

仮に、打線にビシエド・新外国人・アリエルが並べば、相手への脅威は増すだろう。

逆を言えば、アリエル選手が外野起用できないのであれば、絶対に新外国人はもう1人補強すべきだ(その場合は中継ぎ投手か)。控え捕手となるアリエル選手に外国人枠を使う余裕は、今のドラゴンズに無い。

 

また、郡司選手の外野コンバートも早めの決断を期待している。こちらも外野の一角を担ってもらいたい打力の持ち主である。