6月中旬、日本列島梅雨真っ盛りの時期。
2020年プロ野球が開幕を迎える。
ナゴヤドームを本拠地とするドラゴンズは、雨のゲームが苦手である。
勝敗を調べたわけではないが、特に昨シーズンは負けた記憶がほとんどだ。
吉見投手がひたすら足元を気にしていて、ひたすら打たれていた。
そんな記憶しかない。
さて、日程に余裕がない今シーズン。
対戦相手も発表され、ドラゴンズのスタートは、神宮球場→横浜スタジアムに決定した。
早速の屋外球場。
天候は気まぐれだ。
日程に余裕がない共通認識は、雨天決行を助長させる。
今シーズン、多少の雨でもプレイボールだ。
対戦相手もさることながら、日程で一番目に着いたのは、開幕4日後の6/22(月)、早くも予備日が設定されていることだ。
開幕3戦は、雨で流れても開幕3戦になるらしい。
雨により特に影響を受けるのは投手である。
昨シーズンの投手陣は、雨が降ると集中力が途切れ、足元や指先ばかり気にする姿が目に着いた。
厳しい環境の2軍ナゴヤ球場から、叩き上げの投手は現れないものだろうか。
そんな中、1人。
雨男になる可能性を秘めた投手に、心当たりがある。
今シーズンのオープン戦で1試合、激しく風が吹き荒れ、登板する投手が次々に失点する試合があった。
フライの落球も多く変な試合だったので、覚えているファンも多いかもしれない。
そんな悪条件の中、味方のエラーで登板早々に得点圏に走者を背負いながら、粘り強く無失点で切り抜けた投手がいる。
その投手の名は、梅津晃大である。
試合後のコメントも頼もしく、荒れた展開の試合なので流れを変えるために無失点で抑えたかった、という主旨の言葉を残した。
それまでの投手が、吹き荒れる風に気を取られていたのとは対照的に、梅津投手の集中力は凄まじかった。
この投手、恐らく雨でも関係ない。
雨の神宮球場。
帽子のツバに水滴を浮かべながら、相手を圧倒する凛々しい姿。
理想は開幕第2戦、梅津投手の快投に期待したい。