中日ドラゴンズ アカデミー賞

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中日ドラゴンズを応援しています。主に試合で感じたことをアカデミー賞風に綴っています。

長男の苦しみ


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今回は、前回に引き続き小笠原慎之介投手について書いていきたい。

テーマは、ドラゴンズにおける小笠原投手の重要性である。

 

近年、ドラフト会議で高卒投手を継続的に指名しているドラゴンズ

 

特に下位での指名が目立っており、

2016年ドラフト5位藤嶋投手

2017年ドラフト4位清水投手、ドラフト6位山本投手

2018年ドラフト5位垣越投手

2019年ドラフト6位竹内投手

4年連続で下位指名を行っている

なお、2017年はドラフト2位で石川投手も指名している。

 

この傾向は、恐らく球団として一つの方向性を持って継続されていると思われる。

 

結果的に、指名された投手たちは順調に成果を残し始めており、ドラフト戦略が間違っていないことを証明してくれている。

 

その代表格ともいえる選手が、2016年ドラフト5位の藤嶋投手である

 

昨シーズンはキャンプ前に血行障害を発症したものの、驚異的な回復を見せシーズン中盤にチームへ合流。

勝ちゲームを中心に32試合へ登板し、見事14ホールドを記録した。

 

個人的にはドラゴンズの中で現在最も好きな選手であり、チームにとって太陽のような存在であると思っている。

 

高校時代からのキャラクターそのままに、藤嶋投手がいるだけでチームが明るく見える。毎日球場にいるだけで、チーム力がアップする気がする。

その意味で、藤嶋投手を毎試合ベンチ入りする中継ぎや抑えで起用することには大賛成である。

 

 

2017年ドラフト6位の山本投手は、自身2シーズン目となる昨シーズンの開幕前、「藤嶋投手の2シーズン目の成績を目標に頑張りたい」というコメントを発していた。

 

ドラフト下位指名であった藤嶋投手が、周りの想定よりも早く1軍で活躍しているため、山本投手など下の年代に続く投手陣が良い刺激を受け、若手投手陣の好循環につながっているのは間違いない。

 

怪我をしてしまったが、2018年ドラフト5位の垣越は、藤嶋投手・山本投手の2シーズン目の成績を目標にシーズンに挑むはずだ。

 

 

そんな藤嶋投手が発したコメントに気になるワードがあった。

若手投手陣を引っ張ってくれているのは、小笠原投手です。

 

私は勝手に、若手投手陣の勢いを支えているのはそのキャラクターから藤嶋投手かと思っていたが、どうやら藤嶋投手の1年前、2015年ドラフト1位で入団した小笠原投手が若手投手陣の兄貴分という存在のようだ。

 

男3兄弟に例えると、

長男:小笠原  次男:藤嶋   三男:山本

こんな感じであろうか。

 

藤嶋投手はその他にも小笠原投手に対して、野球に対してとても真面目であり考え方もしっかりされているという主旨のコメントをしていた。

 

 

その長男を見習ってか、次男・三男の成長意欲は凄まじい

藤嶋投手は憧れの元巨人上原投手に教えを請い、山本投手はオリックスの山本由伸投手に習い練習を行っている。

自主トレ期間には、2人とも「ドライブライン・ベースボール」の練習を取り入れていた。

 

清水投手もソフトバンクの千賀投手と自主トレを行っていたようだ。

 

このような学ぶ姿勢の好循環も、今のドラゴンズ投手陣には生まれている

 

 

この点において、小笠原投手が不運だったことは、ドラゴンズに入団したタイミングで小笠原投手と近い年齢の高卒投手、かつ1軍で活躍していた投手がいなかったことである。

 

2013年ドラフト1位鈴木翔太

2014年ドラフト2位浜田達郎、ドラフト6位若松駿太

 

小笠原投手以前の高卒入団は、この辺りの投手となる。 

 

しかし、鈴木翔太投手は1軍で未だ24試合の登板数。

浜田投手は怪我もあり長く育成契約。

若松投手は2015年に二桁勝利をあげるも、小笠原が入団した2016年シーズンからは下降線を辿り既に戦力外である。

 

その前となると、2009年ドラフト1位の岡田投手・2008年ドラフト6位の小熊投手あたりだが、小笠原投手とは年代が離れすぎている。

 

もちろん、チームに自身と近い年齢の目標とできる選手がいなくても、凄まじい成長を遂げる選手はたくさんいるであろう。

 

しかし、身近になんでも相談できる兄貴分のような選手がいることが、選手の成長をより促してくれることは間違いないはずだ。

 

 

小笠原投手には不運にもこういった環境がなかった。

しかしながら、そういった環境を身が後輩たちの兄貴分となることで、作り出している。

 

当たり前のことなのかもしれないが、チームにとっては非常に大きなことだ。

 

後輩投手陣も小笠原投手を慕う理由があるのだろう。

なにしろ東海大相模、甲子園全国制覇の優勝投手である。

高校時代は憧れの存在だったに違いない。

 

 

不安な点は、小笠原投手が不調になったとき、より高みを目指してアドバイスを受けたいとき、誰か相談できる相手はいるのかという点である。

 

長男にも、親や友達が近くにいてほしい。

 

他のチームでも良い。今はSNS等で他チームの選手との交流も多いはずである。

同じ高卒左腕でいうと、元西武の菊池雄星楽天の松井祐樹あたりであろうか。

別に左腕でなくても良いと思う。

 

あまり外から心配しすぎても仕方ないが、もし壁にぶち当たったときには、積極的に相談相手を探してほしいと思う。

 

 

想像の域の話が多くなってしまったが、小笠原投手のチームにおける重要性は認識していただけたと思う。

若手投手陣の活躍の流れを継続させていくためにも、今シーズンの小笠原投手の更なる活躍に期待したい。