少し寄り道しましたが、本ブログでは、キャンプから現在までの中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しています。
これまで発表済みの各賞受賞選手は以下の通りです。
■新人賞:岡野 祐一郎 投手
■ベテラン・中堅選手賞:石川 駿 選手
■若手選手賞:石橋 康太 選手
残る受賞者は4名、
ゴールデンラズベリー賞(1名)、助演選手賞(2名)、主演選手賞(1名)
を発表予定です。
もう読者の皆様の頭には、受賞選手の名前が浮かんでいることでしょう。
ちなみに、1人が複数の賞を受賞しないように選出しています。
さて今回は、ゴールデンラズベリー賞の発表を行う。
2014年だったか、2015年だったか。
春だったか秋だったか。
私の記憶時期は定かではないが、鮮烈な一球の衝撃は未だに忘れない。
高校野球の県予選、私の住む神奈川県に凄い選手がいるという噂が入ってきた。
どうやらその選手は、強豪東海大相模高校のピッチャーで、最速151キロの直球と消えるスライダーを武器に、一試合20奪三振の大会新記録を樹立したらしい。
ちょうどテレビ中継と時間が合ったため、その投手の投球を一目でも見てみたいと、普段はめったに見ないTVK(テレビ神奈川)をつけてみた。
その投手の名前は、吉田凌。
後の2015年ドラフト会議でオリックスに5位指名される投手である。
ところが、テレビ画面を付け目に飛び込んできたのは、守りにつく東海大相模高校のマウンドに立つ、小さく細身に見えるサウスポーであった。
なんだ吉田は今日は投げていないのか。
そう残念に思ったとき、画面に映るサウスポーが打者に向けて投球フォームに入った。
全く力感が感じられない、静かに軽く投げたフォームから、
左打者のアウトローにきれいなストレートが突き刺さった。
お、吉田という投手以外にも良い投手がいるな、さすが東海大相模。
と思ったのは束の間、画面に表示された球速表示は149キロ。
!?!?
目を疑った。そして色々とビックリした。
あれ?吉田という投手がエースではないの??誰この投手?
149キロ?左腕で149キロ!?プロでもいないぞ!?!?
なんで?なんでこんなに軽く投げてるのに速いの?球速表示エラーか?
こんな感じの驚きであった。
その後は想像通り、画面に映るその投手のピッチングに釘付けである。
コンスタントに150キロに迫る直球。ブレーキの効いたスライダー。
高校生にしては安定したコントロール。
何よりも目を引いたのが、力感の無い美しいフォームであった。
その投手の名は、小笠原慎之介。
その後、2015年夏の甲子園で全国制覇を成し遂げる投手である。
ドラフト会議では中日が1位で獲得。
ドラフト会議時点では、吉田と小笠原の評価は完全にひっくり返っていた。
そんな小笠原投手を、今回ゴールデンラズベリー賞に選出する。
選出理由については、次回記載することとしたい。