中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズを応援しています。主に試合で感じたことをアカデミー賞風に綴っています。

プライドを脱ぎ去った時

2020/9/13 対横浜DeNAベイスターズ

 

横浜スタジアムでの対ベイスターズ第3戦。

結果は3-2でドラゴンズの勝利。

 

鬼門・横浜スタジアムまさかの勝ち越し

エース2枚が欠けるという苦しい状況のベイスターズを、ここぞとばかりに叩いた。

 

序盤から、ダブルプレーに走塁ミスと、チャンスを作っては相手に流れを渡し続けたドラゴンズ。

 

中盤以降は敢えてチャンスを作らないことで、相手に渡す流れ自体を消すという高等戦術を披露。

寝た子は起こさず、静かに静かに逃げ切る。

 

第1戦目と瓜二つの試合展開、結果も3-2という同じスコアで、見事に鬼門を攻略した。

 

 

 ■主演選手賞

 又吉 克樹 投手

 

1点リードの5回裏、一死2塁という同点のピンチで吉見投手の後を継ぎ登板。

 

今日の試合、同点に追い付かれたら万事休すという展開であったが、見事に無失点で切り抜ける。

 

1軍に昇格してから2週間。大車輪の活躍を続けている。

 

 

■助演選手賞

 谷元 圭介 投手

 

勝っている試合の6回を任せる投手は、ドラゴンズ今シーズンの課題だが、今日は谷元投手が完璧に務めた。

 

勝ちパターンとしてイニング初めから登板を任せるときは、先頭打者に四球を出せば交代。その他の結果であれば続投。あとはピンチで送り出す。

起用法が大切な投手だ。

 

 

■助演選手賞

 福 敬登 投手

 

勝ちパターン3人の中で、最近疲れが隠しきれなかった福投手。しかし今日は3人でピシャリ。

 

ストレートの威力が前回登板とは全く違った。

 

 

 

さて、久々の登板となった先発の吉見投手は、自分の役割を全う。ヤリエル投手の緊急離脱という穴を、見事勝ち星に変えチームを救った。

 

試合後の表情からは、5回を投げ切れなかった悔しさよりも、チームが勝利した嬉しさが伝わってきた。

 

ドラゴンズ黄金期のエースという重たいプライドを脱ぎ去った時、吉見投手は新たなステージに立てる。その姿をうっすらと感じさせる表情を見せてくれた。

 

 

中途半端なドS采配

2020/9/12 対横浜DeNAベイスターズ

 

横浜スタジアムでの対ベイスターズ第2戦。

結果は3-7でドラゴンズの敗戦。

 

雨予報で中止だと思っていた試合が行われると、選手の気持ち作り方も難しいのだろう。試合前、木下捕手のあくび姿がテレビに映し出されたのは可哀想であった。

 

かく言う筆者も、雨が止むとは思わず気持ちが乗り切らない上に、いつもより早い17時試合開始であったため、寝起きのようなテンションで観戦に臨んだ。

 

そんな寝惚けたドラゴンズに、文字通り“目の覚めるような”スリーランホームランで先制パンチをくらわせたのはベイスターズ・オースティン選手。

 

寝起きに頬を叩かれ、やっと目覚めたドラゴンズ。粘り強い反撃で1点差に詰め寄った矢先、今シーズン何度も見てきた“不可解な采配”で、再び眠りについたドラゴンズ。

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 又吉 克樹 投手

 

1点差に詰め寄る流れを作った又吉投手を選出。

3回裏にピンチで登場し、1打席目に豪快なホームランを放ったオースティン選手を、見事なスライダーで空振り三振に仕留めた。

 

 

ゴールデンラズベリー賞

 木下 拓哉 選手

 

今日の試合のポイントが、3対4のベイスターズ1点リードで迎えた5回裏にあったのは明確だ。不可解な采配が飛び出したのもこの場面。

 

カウントを悪くしたとは言え宮崎選手を歩かしてまで、ドラゴンズが勝負を選んだのはオースティン選手。二死満塁の場面だ。

 

初回に低めのストレートを豪快にスタンドに運ばれ、木下捕手の感覚では今日のオースティン選手にストレートは通用しないと感じていたのであろう。

 

お世辞にも変化球のコントロールが良いとは言えない木下雄介投手に、5球連続で変化球を要求し、想像通りの押し出し四球。

木下捕手の考えでは、押し出しでの1失点は覚悟の配球だったのであろう。

 

不憫なのは木下雄介投手。

オースティン選手に自慢のストレートで勝負できず、次の倉本選手を迎えたところでなんと交代。木下捕手と首脳陣との考え方の差に振り回された結果となった。

 

その首脳陣の考え方は、名付けて“中途半端なドS采配”

1軍昇格後4試合登板なしの藤嶋投手を、なんとこの緊迫した満塁の場面で投入。なかなか登板しないので、気軽に登板できる場面を探っていたのかと思っていた筆者の考えは、180度ひっくり返された

 

しかし、そんな“ドS采配”を披露するのなら、中途半端ではなく徹底的に行って欲しい。つまり、藤嶋投手投入のタイミングは、倉本選手の打席ではなく1つ前のオースティン選手の打席にあった。

 

オースティン選手と変化球でしか勝負できないのなら、精度の高いカーブとスプリットを持つ藤嶋投手の方が木下雄介投手より適しているのは明らかある。

 

藤嶋投手の復帰登板は、満塁で迎えるオースティン選手。これが真の“ドS采配”である。

 

長くなったが、木下捕手をゴールデンラズベリー賞に選出した理由は、オースティン選手とストレートで勝負できない感覚をベンチと共有し、投手交代のタイミングを早める采配を導けなかったことにある。

そこまで捕手に求めるのは少し過剰な気もするが、結果としてはオースティン選手に対する“逃げ腰のリード”だけがフォーカスされてしまった。

 

 

 

さて、倉本選手にタイムリーを浴びたものの、久しぶりの登板となった藤嶋投手の状態は上がってきている。

 

シーズン序盤に見せたストレートが大きく上ずるコントロールの悪さは大分解消されていた。

 

そして何より、3アウト後に走ってベンチに戻る姿がチームにもファンにも元気を与える。

 

 

根尾選手を筆頭とした2軍で活躍するドラゴンズ新世代の選手たち。藤嶋投手が彼らをハイタッチで迎える未来が、すぐそこまで迫っている。

 

ちなみに、藤嶋投手と同期で新世代の1人でもある石垣選手は、今日のような負け試合でも出場機会を得られず。

こちらの“ドS采配”は、今日も徹底されていた。

 

 

恵みの雨

2020/9/11 対横浜DeNAベイスターズ

 

横浜スタジアムでの対ベイスターズ第1戦。

結果は3-2ドラゴンズの勝利。

 

今シーズン7試合目にして、ついに浜スタ初勝利

投手陣の投球内容も打線の元気の無さも、これまでの浜スタ通りショボショボだったが、肝心の勝利をもぎ取った。

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 木下 拓哉 選手

 

今日も“伝家の宝刀”縦のスライダーが全く機能しない柳投手。ほぼストレートとカーブだけで6回途中1失点にまとめることが出来たのは、木下捕手の好リードがあったからだ。

 

特に6回裏、大和選手に対する内角へのスライダーは、誰もが意表をつかれた配球であった。

 

さらに3番手の福投手も状態は酷かった。バント処理でさえ動きが冴えず、球の走りもコントロールも悪い。

 

それでも中井選手には、ボールからストライクに曲がり込むアウトローのスライダーで見逃し三振。

こちらも素晴らしい配球であった。

 

打っても2安打を放ち、攻守にチームを支えた。

 

 

■助演選手賞

 谷元 圭介 投手

 

6回裏、一打同点の場面でマウンドへ。

怖いソト選手を見事に抑えピンチを脱出。

 

ここ何試合か続けて良い火消し登板を見せている谷元投手。チームを助ける投球を続けている。

 

 

■助演選手賞

 高橋 周平 選手

 

4回の得点シーン、タイムリーを放った阿部選手も素晴らしかったが、チャンスを演出した高橋選手を選出。

 

中々成功しないエンドランで、見事なライト前ヒットを放ち、その後の抜かりない走塁で無死2・3塁を作り上げた。

 

 

 

さて、試合前にヤリエル投手の離脱という悪いニュースが飛び込んできた。代役は不安が付き纏う吉見投手。

さらには、福投手の疲労困憊の投球内容。

祖父江投手とR・マルティネス投手は今日で3連投だ。

 

そんな中、明日の天気予報は完全なる雨マーク。

野球を観るのが好きなため、雨天中止は基本嫌いだが、明日はドラゴンズにとって本当に恵みの雨となりそうだ。

 

 

『勝野、投げてるじゃん!』

2020/9/10 対読売ジャイアンツ

 

ナゴヤドームでの対ジャイアンツ第3戦。

結果は2-2引き分け。

 

『勝野、投げてるじゃん!』

昼のウエスタンリーグを確認して、こう思ったのは筆者だけではないはずだ。

 

登録抹消から10日が経ち1軍再登録が可能となった今日、怪我の懸念があり登板間隔を空けていたと考えられていた勝野投手は、元気に2軍戦でマウンドに上がっていた。

 

これで結論は判明した。

首脳陣は単純に、野投手よりも小笠原投手・岡野投手の実力が上だと判断したのであろう。

 

防御率を見ても、実際の投球内容を見ても、将来性を見据えていたとしても(年齢を考えても)、どう見ればその判断に至るのかは筆者には全く理解ができないのだが、皆さまには理解できるだろうか。

 

案の定、野投手は1失点完投勝利をあげ、実力をアピール。無駄に体調を不安視していたが、結局は『勝野、完投してるじゃん!』

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 福谷 浩司 投手

 

涙の途中降板から1週間、今日も完封ペースで投げ続けた福谷投手。

終わってみれば8回2失点の素晴らしい投球。

 

唯一失点した8回、溝脇選手の軽いプレーがなければ・・と考えてしまう試合展開であったが、その後に3点目を許さなかったところが今日チームに負けがつかなかった要因である。

 

 

■助演選手賞

 大島 洋平 選手

 

8回裏に難攻不落のジャイアンツ中川投手から、内野安打で出塁。リズムを崩すことに成功し、見事同点に追いついた。

 

3安打猛打賞と野手陣でただ一人奮闘した。

 

 

 

さて、明日からは何故か勝てない横浜スタジアム

先発は横浜高校出身の柳投手。

 

高校時代から慣れ親しんでいる球場で、見失った伝家の宝刀を取り戻してもらいたい。

 

 

伝わらないクローザー投入の想い

2020/9/9 対読売ジャイアンツ

 

ナゴヤドームでの対ジャイアンツ第2戦。

結果は4-5でドラゴンズの敗戦。

 

大事な一戦に、約1ヶ月半ぶりの先発となる岡野投手を起用したドラゴンズ。

その割に、最後はクローザーのR・マルティネス投手まで起用するチグハグぶり。

 

勝たねばならぬ試合なら、それなりの準備をしなくてはいけない。

中8日ローテを組む余裕があったのなら、同時に、ジャイアンツ3連戦に自慢の強力先発陣をぶつける登板日の調整をして欲しかった。

 

勝ちたい想いが、負けている展開でのクローザー投入を決断させたと思うが、残念ながらその必死な気持ちは試合前から筆者には伝わってこなかった

 

それでも、岡野投手は良い投球内容だった。

6回途中3失点を責めることはできない。

責めるのであれば、首位ジャイアンツ相手に6回途中3失点で勝てると計算した、ドラゴンズ首脳陣だ。

 

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 谷元 圭介 投手

 

6回表に2番手で登板し、ジャイアンツに追加点を許さず。

その裏に同点に追いつく流れを作ったのは、谷元投手の好投だ。

 

 

■助演選手賞

 ビシエド 選手

 

6回裏に同点のタイムリーヒット

先行されるも追い付く試合展開を演出。

 

守備でも良いプレーを見せてくれた。

 

 

ゴールデンラズベリー賞

 福 敬登 投手

 

7回にホームラン2発を浴び、負け投手に。

最近苦しいピッチングが続いているが、福投手に代わるセットアッパーはいない

 

今日は2失点してしまったが、悪い時でも最小失点で切り抜けていきたい。

 

 

 

さて、福田選手の怪我による登録抹消という喜べない理由で、ウエスタンリーグ首位打者・石垣選手が1軍に合流した。

 

阿部選手や京田選手の調子が落ちているため、二遊間での出場も考えられるチーム状況だ。

 

パワフルな打撃も見てみたいが、守備の魅力もある選手なだけに、外野ではなく是非本職内野のスタメンでプレーを見せてもらいたい。

 

 

鬱憤を晴らせ!

2020/9/8 対読売ジャイアンツ

 

ナゴヤドームでの対ジャイアンツ第1戦。

結果は0-2でドラゴンズの敗戦。

 

シーズン後半の最初の山場、首位ジャイアンツをナゴヤドームに迎えた3連戦。

 

5連続完投勝利中の大野投手と9連勝中の菅野投手。

期待通りの好投手の投げ合いは、丁寧な野球を完遂したジャイアンに軍配があがった。

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 大野 雄大 投手

 

勝利の2文字は付かなかったが、見事な6試合連続完投

 

9回を2失点に抑える投球に反省の弁などいらない

胸を張って来週の登板に頭を切り替えるべきだ。

 

 

ゴールデンラズベリー賞

 大島 洋平 選手

 

ジャイアンツの1点目は、ヒット→送りバント→タイムリー。

2点目は、ツーベース→送りバント犠牲フライ

 

チャンスで打てないのは仕方ないが、5回裏の送りバント失敗はいただけない。

 

今日の白星は、より丁寧な野球をしたチームに転がり込んだ。

 

 

 

さて、第1戦より大切になるのが第2戦であることは、始まる前から分かりきっていた。

エース対エースのぶつかり合いも、単なる1勝に変わりはない。

 

無理のない登板間隔で、福谷投手→勝野投と登板できたことを考えると、明日の先発に何故久々に登板する投手を持ってきたのかは甚だ疑問だが、文句を言っても仕方がない。

 

指名されたのはルーキーの岡野投手。

今日の試合の、明日の試合。

首位相手に5回3失点の投球をしても批判される可哀想な空気の中での登板となるが、再び巡ってきたチャンスを掴むことができるか。

 

ジャイアンツ田口投手共々、精神力を試される登板となりそうだ。

 

 

 

それと、試合前に大きなニュースが1つ。

よく分からない理由で2軍生活を送っていた藤嶋投手が、久しぶりに1軍登録された。

 

昨シーズンも後半戦から1軍に合流し、21試合連続無失点の快投で、チームの好調を支えた立役者。

 

誰よりもチームの勝利を願う姿は、ベンチにいる映像を見れば一目瞭然。自分だけでなくチーム全体の雰囲気を明るくする、類稀な能力が備わっている選手だ。

 

1軍の勝利を心から喜べる日々へ。

ギリギリ間に合うかな、22試合連続無失点

鬱憤を晴らせ!

 

 

福田選手交代の理由は気になるが、また1つ戦力を増したドラゴンズ。

今後の試合が楽しみで仕方がない。

 

 

石垣雅海 2軍打率0.368の違和感

2020/9/6 対東京ヤクルトスワローズ

 

神宮球場での対スワローズ第3戦。

結果は3-10でドラゴンズの敗戦。

 

負け投手となったヤリエル投手にとっては、雨天中断や味方の拙い守備もあり、少し不運な負けとなってしまった。

 

今日は、集中力を切らさなかったスワローズ小川投手と、6回に集中打を放ったスワローズ打線を褒めるべきだろう。

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 該当なし

 

 

ゴールデンラズベリー賞

 ビシエド選手

 

6回裏、同点に追いつかれ、なお一死1・3塁の場面。

捕球していれば併殺も考えられた雄平選手のファースト横へのゴロを、グラブに当てることすらできず。

 

結果、逆転のタイムリーとなりヤリエル投手が崩れる要因に。

 

雨でボールのバウンドが走りやすい状況を、しっかりと頭に入れて守備に就くべきであった。

 

 

 

さて、話を2軍に移そう。

今日のタイガース戦を勝利しこれで5連勝

ウエスタンリーグ首位のソフトバンクに3.0ゲーム差と、1軍と同様に最下位を彷徨っていた7月が嘘のような猛追。

 

投手陣は、序盤先発ローテーションを任されていた福谷・勝野・ヤリエル投手が1軍の主力へと成長し2軍を卒業。同時期に笠原投手が怪我で離脱したこともあり、一時は打ち込まれる試合が目立った。

 

しかし、8月に入り清水・岡野・吉見・山本の4投手を中心に先発陣が安定。中継ぎでは完全に1軍レベルの藤嶋投手佐藤投手が圧倒的な成績で君臨している。

 

一方の野手陣は開幕から好調を維持。

特にお試し昇格が一巡し、石垣・根尾・石川・岡林の4選手が揃った打線は破壊力が凄まじい。

 

石垣選手は昨日時点でウエスタンリーグ断トツの打率0.368を記録。2位のカープ宇草選手が0.288なのだから、その成績の凄さが際立つ。

守備力も向上しており、本職のサードだけでなくショート・セカンドでも安定した守備を披露。どこを守ってもスローイングが安定していることが強みだ。

 

根尾選手は好不調のムラはあるが、ハマった時の爆発力が凄まじく、1試合4安打や1試合2本塁打を記録。スイングが強く長打があるため、投手からしたら嫌な打者になりつつある。

課題は確実性になるのだか、打率0.272はウエスタンリーグ5位とまずまずの数字だ。

 

石川選手は開幕からほぼ4番に座り続けている。

それだけ周囲を納得させるバッティングを見せている証拠だ。本塁打は2本とやや物足りないが、軽く振った右中間へのあたりが楽々フェンスまで到達するシーンが多く、確かな長打力を感じさせる。

 

岡林選手は、休み休みの出場で規定打席に達していないものの、打率は驚きの0.330を記録。

打撃のカタチが安定しており、コンスタントに安打を放つ。底が見えないポテンシャルだ。

 

この4選手の他にも、今日スリーランホームランを放った石橋選手は打率も3割を超えており、1軍から合流した渡辺選手は打率0.370・長打率0.533と無双状態だ。

 

このメンバーに加え、今日からは異次元の打力を持つアリエル選手が合流。しばらくは2軍での出場が続くと思われ、まさに鬼に金棒。

まだまだ若竜たちの勢いは衰えそうにない。

 

シーズンの山場は10月。

首位ソフトバンクとの試合が9試合組まれており、ここで白星を重ねられれば、2011年以来のウエスタンリーグ優勝も夢ではない。

 

 

ところで、2軍の成績は1軍の成績に左右されやすい。

一番良いのは、1軍・2軍ともに強いこと。

次に良いのは、1軍が強くて2軍は弱いこと。

一番悪いのは、1軍・2軍ともに弱いこと。

 

悩ましいのは、1軍が弱くて2軍は強いことである。

 

今シーズン、1軍・2軍ともにこのままの状態で進めば、ドラゴンズは『1軍が弱くて2軍は強い』状態に陥る可能性がある。

 

これを如何に逆の状態、つまり『1軍が強くて2軍は弱い』に変えていけるか。

2軍で活躍する強い選手を、1人でも多く1軍の戦力に加えていけるかは、ドラゴンズ後半戦の課題だ。

 

冷静に考えると、打率0.368の石垣選手が、2軍の規定打席に達していることに違和感がある

常時1軍とまではいかないまでも、2軍にいる期間があまりにも長すぎる。

 

 

シーズン後半戦、2軍の戦力を吸収し1軍のドラゴンズが強い戦いを見せた暁には、ウエスタンリーグの優勝は叶わないかもしれない。

 

だが、このまま首位打者を獲得し2軍で優勝を喜ぶ石垣選手の姿を見るとすれば、それはまた違和感でしかないのである。