結果は3-2でドラゴンズの勝利。
鬼門・横浜スタジアムでまさかの勝ち越し。
エース2枚が欠けるという苦しい状況のベイスターズを、ここぞとばかりに叩いた。
序盤から、ダブルプレーに走塁ミスと、チャンスを作っては相手に流れを渡し続けたドラゴンズ。
中盤以降は敢えてチャンスを作らないことで、相手に渡す流れ自体を消すという高等戦術を披露。
寝た子は起こさず、静かに静かに逃げ切る。
第1戦目と瓜二つの試合展開、結果も3-2という同じスコアで、見事に鬼門を攻略した。
■主演選手賞
又吉 克樹 投手
1点リードの5回裏、一死2塁という同点のピンチで吉見投手の後を継ぎ登板。
今日の試合、同点に追い付かれたら万事休すという展開であったが、見事に無失点で切り抜ける。
1軍に昇格してから2週間。大車輪の活躍を続けている。
■助演選手賞
谷元 圭介 投手
勝っている試合の6回を任せる投手は、ドラゴンズ今シーズンの課題だが、今日は谷元投手が完璧に務めた。
勝ちパターンとしてイニング初めから登板を任せるときは、先頭打者に四球を出せば交代。その他の結果であれば続投。あとはピンチで送り出す。
起用法が大切な投手だ。
■助演選手賞
福 敬登 投手
勝ちパターン3人の中で、最近疲れが隠しきれなかった福投手。しかし今日は3人でピシャリ。
ストレートの威力が前回登板とは全く違った。
さて、久々の登板となった先発の吉見投手は、自分の役割を全う。ヤリエル投手の緊急離脱という穴を、見事勝ち星に変えチームを救った。
試合後の表情からは、5回を投げ切れなかった悔しさよりも、チームが勝利した嬉しさが伝わってきた。
ドラゴンズ黄金期のエースという重たいプライドを脱ぎ去った時、吉見投手は新たなステージに立てる。その姿をうっすらと感じさせる表情を見せてくれた。