渋い展開ながらも、これがドラゴンズの理想とする勝ち試合だろう。
希少な得点をビシエドで奪い、先発投手がリードを維持して中継ぎにバトンタッチ。中盤以降は自慢の勝ちパターンがゼロで繋ぐ。
マルティネス・ロドリゲスはもとより、清水・祖父江が隙のないピッチングを続けており、6回以降の勝ちパターン登場を前に、相手は焦り始める。
一方、課題となり始めた先発陣。
2人足りない現状を打破すべく、今日は育成の上田洸太朗投手が支配下登録された。
来週のビジター6連戦は松葉の登板がないことが予想され、小笠原・高橋・大野・柳・岡野の5投手が濃厚となっている。
残る1枠として、高卒2年目・上田のデビューが見られそうだ。
同学年の育成投手、松木平・福島と比較すると、球の強さこそ感じないが、上田はコントロールが一番良い。
結果として、打ち込まれる展開はあるかもしれないが、自滅しなければそれで充分だ。
いずれにせよ、この段階で先発陣の強化に動いた落合投手コーチの迅速な判断を、大きく評価したい。