9回完全投球、10回に1安打を許すも圧巻の完封勝利を飾った大野雄大。
元来スロースターターである。
シーズンでいえば夏場から本領を発揮。
1試合であれば5回以降に調子が上がるタイプ。
そんな大野の特徴を知っていれば、今シーズン未だ1勝どまりであっても、大野に対して不安になるドラゴンズファンは少ない。
しかし、そんな大野もベテランの領域に入ってきた。
「スロースタートではなく年齢による衰えではないか?」
そんな疑念もゼロではなかった。
今日の投球は、大野自身の実力の証明である。
本来の投球が出来れば、相手を圧倒できる。
つまり、年齢による衰えという疑念は払拭され、今後調子はますます上がってくる。
先発の駒が足りなくなってきた今、大野・柳・小笠原にかかる期待は大きい。特に大野・柳の試合は落とせない。
チームが苦しい時に、ようやくエースのエンジンがかかってきた。
誰かが悪ければ誰かが支える。
チームというのは実に面白い。