中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズを応援しています。主に試合で感じたことをアカデミー賞風に綴っています。

ジェネリック大野の快投


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2021/4/4 対阪神タイガース

 

京セラドームでの対タイガース第3戦。

結果は1-3でドラゴンズの敗戦。

 

昨日のサヨナラ負けの勢いそのままに、タイガースに連敗となったドラゴンズ。今シーズン初の借金1となり「序盤戦の山場」となった今週は、トータルで2勝3敗1分と最低限の結果で終えた。

 

だが、この段階で気にすべきは、結果よりもむしろ戦力の充実具合であろう。その意味で、今日の先発・小笠原投手2試合連続の快投は、チームにとって昨シーズンからの戦力アップを感じさせてくれる非常にポジティブなものであった。

 

同時に、この3連戦のタイガース投手陣の質の高さを見ると、今シーズンもビジターのタイガース戦は苦戦が必至である。

なんとか3連敗を避けていかねばならず、今回で言えば初戦の逆転勝ちを呼び込んだドラゴンズ打線8回の集中打が3連敗を阻止した結果になった。それまでの投手陣の踏ん張りも含め、実に値千金であった。

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 小笠原 慎之介 投手

 

6回途中7奪三振2失点。先頭打者ホームランを被弾し、どうなることかと思った立ち上がりだったが、その後は5回終了までタイガース打線に2塁を踏ませない好投。

強いストレートと、同じ腕の振りから投じるチェンジアップ。時折カーブを混ぜるものの、基本はツーピッチ投球で勝負できる。

 

その姿はまるで、ストレートとツーシームのツーピッチ投球を見せる大野雄大投手のよう。

当然、球威・コントロール・スタミナ全てで大野投手には及ばないが、これまで何が特徴か分かりづらかった小笠原投手が、「ジェネリック大野」としての投球スタイルを見出しつつある

 

今日の試合で教訓にしてもらいたいのは2点。

 

1つ目は、左打者に対するチェンジアップの使い方。近本選手に被弾したように、対右打者と異なりストレートタイミングの打者に拾われる可能性があるため、コントロールには十分に注意したい。

小笠原投手は大野投手よりもスライダーの質が高いため、左打者には外のスライダーを使った方が無難かもしれない。

昨シーズン終盤から、大野投手も左打者にツーシームを投じているだけに、今後の木下捕手のリードにも注目だ。

 

2つ目は、陽川選手に打たれたカーブだろう。

あの追い込んだ場面でカーブを選択した配球には悔いが残る。カーブはあくまでもカウント球。ストレートかチェンジアップで勝負出来れば、悔いは残らなかったのではないだろうか。

 

 

■助演選手賞

 鈴木 博志 投手

 

6回に2死満塁でマウンドに上がり火消しに成功。代打・佐藤選手が相手であり、非常に投げにくい場面となったが、2球で追い込み勝負あり

既に開幕時から起用法が変わってきており、中継ぎ陣の中で序列を上げてきている

 

 

さて、8回に登板した藤嶋投手の投球が、これまた素晴らしかった。オープン戦終盤からストレートの抜け球が無くなり、一昨年の藤嶋投手の状態に戻ってきていることは何度も本ブログに記載した通りだが、今日はストレートで打者を圧倒していた。

これで地味に開幕3試合無失点。地味に、地道に、復活への足跡を刻んでいってもらいたい。

 

一方で野手陣は、開幕前から予想通りの得点力不足で、昨日に続き好投の先発投手を援護できず。

特に本塁打不足は深刻で、両翼の破壊力が極端に低いのは致命的だ。

アリエル・マルティネス選手に突貫で外野手をしてもらうしか、解決策が思い浮かばないのだが、果たして。