プロ野球2021年シーズン開幕まで残り4日。
今回は、2回に分けて、今シーズンのドラゴンズの対戦スケジュールを読み解いていきたい。前編の今日は、開幕(3/26)~交流戦終了(6/13)までを考察する。
期間①:開幕(3/26)~交流戦開始前(5/23)計49試合
まずは交流戦手前までの対戦カード。
最も多い対戦相手はジャイアンツとベイスターズでそれぞれ12試合(ホーム・ビジター6試合ずつ)、最も少ないのはカープとスワローズでそれぞれ8試合(ホーム5試合・ビジター3試合)となっている。
外国人の合流が遅れている今シーズン、影響が一番大きいとされるベイスターズとの試合を早めに消化できるのは、ドラゴンズにとって優位に働くか。
先発ローテーションの兼ね合いで見ると、カープ・スワローズ戦は全て表ローテ(週後半)となり、それぞれ3カードずつ予定されている。逆にベイスターズ戦は、4カード・12試合全てが裏ローテ(週前半)に予定されている。
もちろん先発ローテーションは徐々にズレていくものだが、仮に開幕時のまま進むとすれば、開幕投手が確定しているカープ・大瀬良投手、スワローズ・小川投手との対戦が増えそう。ベイスターズの裏ローテ1番手は誰だろうか、もしかすると苦手な平良投手と連続して対戦する可能性がある。
ホーム・ビジターの観点で見ると、ホーム25試合・ビジター24試合と偏りなく進む。ビジターでの連戦予定は、4/20~4/25の対ベイスターズ・スワローズ6連戦。この時期までにR・マルティネス投手の合流がなければ、厳しい戦いが待っているだろう。
プラス材料としては、昨年苦手としていた甲子園球場での試合が5/11まで予定されていない。4/2からのビジター3連戦は春のセンバツの影響で京セラドームで開催予定だ。
基本的にはGWを除き週6試合の連戦が続くが、4/9(金)は試合が組まれていない。順調にいけば、開幕投手である福谷投手の3試合目となるが、ここで福谷投手・小笠原投手・柳投手の中でひとり登板を飛ばされる可能性があるだろう。
最大の連戦はGWの9連戦。梅津投手・ジャリエル投手が万全な状態で連戦に突入できれば、投手陣の運用は楽になる。
この期間における優勝に向けた最低限のノルマは貯金3であろう。爆発力がなくスタミナ型のチームであるドラゴンズにとって、スタートで出遅れないことが最難関のミッションであり、非常に厳しいノルマとなるが、次の期間②はもっと厳しい現実が待っている。
期間②:交流戦(5/25~6/13)計18試合
そして最初のカードが、ホームのソフトバンク戦という超重要なカード。ここで勝ち超せば波に乗り、負け超せばその後過酷な道が待っているだろう。
ビジターで戦うのは、ファイターズ・イーグルス・ライオンズ。特に最終週のイーグルス・ライオンズ6連戦は、厳しい戦いが続きそうだ。
追い打ちをかけるように、この時期にキューバ人3選手(ジャリエル・アリエル・Rマルティネス)がオリンピック予選で離脱する。DHがスカスカとなるのは目に見えており、チームの戦力低下は免れない。
この期間における優勝に向けた最低限のノルマは借金2であろう。期間①と合計すると貯金1。優勝争い自体は他チームの状況にもよるが、キューバ人のいないドラゴンズが交流戦で勝ち越しできるほど、パ・リーグの実力は甘くない。
後編に続く。