「繭割って蛾になる」根尾昂
今日はファイターズとのオープン戦。
結果は2-1でドラゴンズの勝利。
ついに、2021年プロ野球開幕まであと1週間。そろそろ主力選手の状態が気になってくる時期だが、今日の各選手の内容はどうだっただろうか。
まずは投手陣。
先発の福谷投手が、この開幕ギリギリの状況で投球フォームをマイナーチェンジ。右腕を早めに下ろす新フォームで昨年のボールが甦った。
安定感ある投球で6回を無失点。開幕戦への準備は整った。
続く谷元投手も良い内容のピッチングを見せるが、問題は3番手の福投手。
ストレートが130キロ台にとどまるなど、昨年の状態には程遠い。その他の投手の状態次第でもあるが、勝ちパターンは又吉投手や岡田投手の方が現状良いように見える。下手したら2軍スタートもあるのではないか。
続いて野手陣。
スタメンで起用された根尾選手が魅せてくれた。2得点に絡む2安打を放ち、文字通りチームを勝利に導いた。守備・走塁でも危なげなく、開幕スタメンレフトの座をまた1つ呼び寄せた。
バンテリンドームで、サカナクションの『モス(“蛾“の意味)』で登場する姿も様になってきた。
歌詞の示す通り「繭割って蛾になる」姿を見せてくれているよう。例えマジョリティの「蝶」になれなくても、マイノリティの「蛾」として1軍の世界で活躍していくことを期待しよう。
その他では、阿部選手が得意の右打ちに加えて器用なスクイズを披露。2番に起用した首脳陣の鼻先が伸びていそう。バントが出来るというのに越したことはないので、良いアピールを見せてくれた。
一方、2軍ではウエスタン・リーグの開幕戦が行われた。結果は2-9で敗戦と、オリックスの高卒ルーキーに華々しいデビューをプレゼントしてしまった。
先発の山本投手が5回9失点。2番手の石川翔投手が3回無失点。開幕ローテを目指す清水投手も含め、同期3人の序列はまだまだ変わっていきそうだ。
ドラゴンズでは、ドラフト3位の土田選手が2軍のデビューを飾った。初打席は内野ゴロにおわったが、ショートでは2度の守備機会を無難に捌いていた。
明日のオリックス戦は梅津投手が先発の可能性がある。本人からも、目標は開幕ローテであることが明言されており、可能性がゼロでない限り、がむしゃらにその座を掴みにくるはずだ。
闘争心剥き出しになるであろう梅津晃大に、相手を圧倒するピッチングを期待しよう。
雨かな・・・