今日のオープン戦は残念ながら中止となったが、2軍では春季教育リーグ対ソフトバンク戦が行われた。
先発は逆転での開幕ローテーション入りを目指す梅津投手。初回から150キロ超の直球を連発し、エンジン全開で飛ばしていったと思いきや、驚くべきことに降板する5回途中までそのスピードが落ちることはなかった。彼のエンジンの大きさは尋常でない。
平均球速が150キロ程度だろう。コントロールもまずまず、変化球もスライダーを中心にキレがあった。
結果は5失点であり説得力は薄いが、内容は抜群に良かった。思えば昨年も梅津投手は、素晴らしいボールを投げているのに打ち込まれる試合があった。
むしろ、怖さなく良いボールが投げられている今の状態は、万全の梅津投手にほぼ近い。球数も80球程度投げており、開幕に向けての調整という意味でも他の投手と変わらない。
ここで、開幕ローテーションを整理してみよう。
今日、岡野投手の2軍降格が告げられたことで、候補は8投手に絞られた。首脳陣は、昨年と同様にコロナによるアクシデントを考え、開幕ローテとして予備1人を含めた7人を準備するつもりであろう。
当確は、福谷・大野・柳の3投手。残り4人を小笠原・清水・松葉・勝野・梅津で争う構図だ。
ちなみに、期待のジャリエル投手は開幕には間に合いそうにない。
この争いの中でやや違和感があるのは、松葉投手の投球回数が少ないこと。もしかしたら明日登板予定だったのかもしれないが、柳投手のスライド先発でまた先発ができない。
このことから、松葉投手は予備1枠にまわるかもしれない。安定感もあり打って付けの投手だ。
話を戻して梅津投手。
小笠原・清水・勝野・梅津の中から3人となれば、梅津投手の開幕ローテーション入りは、来週前半の清水投手・勝野投手の内容にかかってきそうだ。
特に勝野投手の状態が戻らなければ、開幕ローテ入りは濃厚になる。
正直、小笠原・清水の2投手がシーズン活躍できるかどうかは未知数。優勝するためのスタートを切るためには、福谷・大野・柳に加えて、ジャリエル・梅津のどちらかがローテにいないと厳しい。シーズン序盤からジャイアンツに離される可能性は低くない。
さて、ソフトバンク戦に戻ると、2番手の松田投手・3番手の近藤投手ともに上々の出来。高卒新人が多く、2軍に試合起用できる投手が少ないことから、序盤この2投手は登板機会が増えてきそうだ。
野手では、渡辺選手が2安打を放ち1軍入りをアピール。郡司選手や石垣選手も再昇格に向けて結果を残している。
心配なのは石川昂弥選手の守備。今年は見るたびにエラーをしている印象だ。なにか集中力が欠けているように見えてならない。