中日ドラゴンズ アカデミー賞

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ひとつ高みへ


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ついに今年の北谷球場も最終日。

イーグルスとの練習試合は、残念ながら5回途中1-2の状況で、降雨のためノーゲームとなった。

 

松葉投手があの後何イニング投げるのか?小笠原投手は何番手で登板するのか?藤嶋投手の状態は引き続き良いのか?

特に投手陣に関して、今日確認したかった状況が雨によってかき消されてしまった。それでも、福谷投手の初登板が天気の間に無事行われただけでも良かったのだろう。

 

そんな中、今日の収穫は誰が見てもこの男だろう。

2番手で登板した鈴木博志投手が、目の覚めるようなナイスピッチングを魅せてくれた。

 

昨年までの鈴木投手といえば、打者との勝負というよりはストライグゾーン(四球)との勝負がメイン。コースに投げ分けるコントロールなど皆無であった。

 

それが、腕を下げて臨んだ今シーズン。これまでの練習試合でも結果を残していたが、特に今日は見違えるようなピッチングを披露してくれた。

 

安定してストライクゾーンに投げるスライダー(カットボールは、左打者のインコースだけでなく、なんとアウトコースいわゆる「バックドアとしても狙い通りにコントロール

 

ストレートは、サイドハンド特有であるナチュラルなシュート回転でファールを誘う。

時折、ツーシーム系の落ちるボールも織り交ぜていたように見え、ゴロアウトが多かったのも面白い。

 

結果は、2回をパーフェクトリリーフ。

昨年までとは異なり、容易にストライグゾーンに投げることができており、しっかりと打者と勝負が出来ているのが大きな変化の証。

インコースを詰まらせるか、アウトコースを振らせるか、そんな投手本来の駆け引きを楽しんでいるように見えた。

 

もちろん、これだけでシーズン活躍できるほど甘くは無いだろう。コントロールが良くなっても、球のキレは無いままかもしれない。それはもう少し本気モードの試合でなければ分からないだろう。

しかし、今日の内容であれば、少なくとも打者と勝負できる段階には来ている。

投手としてひとつ高みへ

秋季キャンプからの練習が実を結びつつある。

 

 

一方、野手陣では伊藤選手がスタメンの機会を貰ったが、チャンスの打席で最悪の併殺打

気になるのは、伊藤選手が打撃好調であった一昨年と昨年後半に取り入れていた打撃フォームを変えていることだ。

その打撃フォームとは、バットを左右に大きく揺らしタイミングをとる打法のことだ。

 

昨年前半も、その打撃フォームを捨てて不振に苦しんでいたのは、記憶に新しい。今年もバットを揺らす幅が格段に小さくなっている。

 

もっと違う狙いがあるのかもしれないが、単純にその打撃フォームが格好悪いと感じているのかもしれない。人と違うフォームのため、コーチから指導が入るのかもしれない。

 

しかし、伊藤選手もプロ5年目で、そろそろ立場が危うい存在となってきている。筆者としては、一刻も早く打撃フォームを元に戻し、なりふり構わず結果を追い求めてもらいたい

好調時は、右中間・左中間を綺麗に破っていくパワフルな打撃が出来る選手であることは分かっている。

 

タイミングの取り方でいえば、ジャイアンツの丸選手も、あの独特なヒッチの大きな打法に、当初は批判的な意見も多くあったと記憶している。それが今や、結果で黙らせている状況だ。

 

伊藤選手がこのまま消えていくのか、それとも頭角を現してくるのか。それは、勇気を持って人と違う打法を続けていけるどうかに懸かっている気がする。

今後の伊藤選手の打撃スタイルに注目していきたい。