2020/7/25 対阪神タイガース
ナゴヤドームでの対タイガース第2戦。
結果は1-0でドラゴンズの勝利。
福敬登 防御率3.21
Rマルティネス 防御率0.82
昨日時点のドラゴンズ勝ちパターン中継ぎ陣である。
そこに加えて、
藤嶋健人 防御率1.42
の3人も勝ちパターンに加わりつつある。
防御率は参考程度であり、現状防御率が3点を超えている福投手と佐藤投手が、実は最も良い球を投げ込んでおり、藤嶋投手が一番不安定であることも付け加えておこう。
勝ちパターンの質と量は、セ・リーグのトップクラスであると、筆者は考えている。
それも昨シーズン後半からずっとである。
ここまで良い投手が揃えば、投手運用は難しくない。先発投手が5〜6回まで投げ、同点又はリードしていれば、この6投手のうち3〜4投手を順に登板させていくのみである。
6人もいるのだ。
負けている試合に投げさせなければ、登板過多になる心配も少ない。
一方で、負けている試合に投げさせないということは、それなりの負けパターン投手も必要となってくる。
負けている試合というのは、大差で負けが決まった試合だけではなく、僅差で逆転につながる試合も含まれるため、決して軽視はできない。
そこで、負けている試合を任せるべく、先発ローテーションの一角を担っていた山本拓実を配置転換。
ルーキー橋本侑樹と岡田俊哉と共に、負けている試合から流れを引き寄せることのできる活きの良い投手を配置した。
この起用ができた理由は、松葉投手と岡野投手の頑張りのおかげである。柳投手の復帰目処により先発投手の数に余裕ができたのだ。
山本拓実投手の配置転換は、山本投手個人にとっては残念かもしれないが、チームにとって非常にポジティブな流れの良いニュースだ。
さて、何故こんな当たり前のことをいきなりツラツラと書くのかって?
それはもう、昨日の谷元投手の起用(と3四球満塁まで放置したこと)に、一日経っても腹わたが煮え繰り返っているからだ。
1点差勝ちの7回に谷元、3点差負けの8・9回に藤嶋・ゴンサレスって、いったい何だったんだ!?
7月7日対スワローズ『代打三ツ間』
に続き、今シーズン3つ目の采配ミスに登録しておこう。
ちなみに、采配ミス翌日の6月25日と7月8日は、大逆風の流れに逆らえず、どちらも敗れている。
当然、今日の試合も大逆風。
そんな中、勝ちに執念を燃やした本日の中日ドラゴンズアカデミー賞の受賞選手を発表する。
■主演選手賞
福 敬登 投手
本来であれば、昨日から2試合連続の中継ぎ陣無失点リレーと祝したいところであったが、一日遅れて今日、福→祖父江→Rマルティネスの完璧な救援リレーを祝したい。
その完璧な救援陣から、魂の15球を披露した福投手を選出。
6回裏、無死1・3塁の大チャンスで無得点に終わったドラゴンズ。
嫌な流れで7回表にマウンドに上がった福投手。
ハイライトは木浪選手への投球。
カウント2ストライク2ボールから、10連続ファールで粘られるも、全てストライクを投げ続け、15球目に見逃し三振を奪いガッツポーズ。
粘られても絶対に出塁させないという魂のこもった投球は、7回裏の魂のヘッドスライディングを呼び込んだ。
■助演選手賞
井領 雅貴 選手
7回裏の決勝タイムリー内野安打を放った井領選手を選出。
魂のヘッドスライディングはファンの心を鷲掴みにした。
■助演選手賞
勝野 昌慶 投手
6回無失点の素晴らしい投球で、昨日からの嫌な流れを見事に食い止めた。
威力のあるストレートのコントロールが良く、変化球はパワーカーブが効果的であった。
やはりポテンシャルの高さを感じさせる投手だ。
さて、高橋周平選出が1軍に復帰するこのタイミングで、ルーキー石川昂弥選手が結果を出し始めた。
今日も2安打に貴重な送りバント。
守備も問題なくプレーを続ける。
プロで外野の経験がない以上、高橋選出の復帰により2軍降格か1軍控えかの2択になるのだが、筆者は1軍控えにしばらく置いておく選択をしたい。
なぜなら2軍の試合が雨により全然行われないからである。
しばらくは、代打・石川昂弥を楽しみにしていたい。