結果は8-0でドラゴンズの勝利。
昨日からスタメンを大きく変更し、開幕時のレギュラーメンバーで臨んだ今日の試合。
その采配が見事に的中し、久々の連勝となったドラゴンズ。
一方のベイスターズは、4回裏にビシエド選手が盗塁をした際、タイミングはアウトにも関わらずリクエストを使わない大チョンボ。
そのビシエド選手が貴重な追加点を踏み、ベイスターズは掴みかけていた試合の流れを失った。
開幕第5戦目だっただろうか。
バント要因として代打に井領選手を送る愚策で、ベイスターズ相手に試合を落としたドラゴンズだが、今日は采配の差で勝利を掴み取った。
■主演選手賞
阿部 寿樹 選手
バットを振れば三振、ボールが当たれば併殺。
前日まで疫病神のような存在だった阿部寿樹が、ついに爆発した。
3安打4打点の活躍で、一人で試合を決めてしまった。
我慢してスタメン起用した首脳陣の期待に、満点回答だ。
■助演選手賞
石垣 雅海 選手
昨日の好守備を評価されてか、サードのスタメンを勝ち取った石垣選手。
打撃はさっぱりであったが、今日も守備で魅せた。
3回表、一死満塁でソト選手を迎える大ピンチ。
サードに転がったハーフバウンドの難しいゴロを確実に捌き、体幹の強さを活かしたホームへの正確な送球。
加藤捕手の強肩も発動し、見事にホームゲッツーが成立。
高橋選手なら当然のプレーかもしれないが、1軍経験の少ない石垣選手にとっては、昨日に続く大ファインプレーだ。
■助演選手賞
佐藤 優 投手
6回に2番手で登板すると、ベイスターズの誇るクリーンナップを全く寄せつけない完全投球。
昨日の藤嶋投手といい、今日の佐藤投手といい、先週のプルペン陣とは大きな差がある。
19失点は無駄では無かったということだ。
首脳陣も、佐藤投手がいるからこそ、不安定な岡野投手を5回で降板させることができた。
福・Rマルティネス・祖父江・藤嶋・ゴンサレス・佐藤。
勝ちパターンで計算できる投手が増えれば、6回から継投に入れる。
逆に相手チームからしたら、ドラゴンズ戦は5回までにリードしていないと厳しいという意識が生まれる。
開幕からもうすぐ30試合。
課題の1つと思われた『新勝利の方程式の確立(ロドリゲス投手が抜けた穴を埋める)』について、着実に成果を納めつつある。
昨年もそうだったが、与田監督率いる現在の首脳陣は、投手運用に関しては非常に上手い。
思い出してもらいたいのは一昨年の後半戦。
佐藤優投手しか相手を抑えられる投手がいなかったため、毎日佐藤投手が投げていた。
その壊滅的とも言えるプルペン陣を引き継いだのだが、昨年の後半には見事に勝ちパターンを確立し、今年も安定した成績を残している。
つまり言いたいことは、与田監督は投手出身であるという単純なことで、攻撃は苦手なんだよきっと。