中日ドラゴンズ アカデミー賞

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一番星の輝き方(後編)


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2軍の対外試合でスタメン4番に抜擢された遠藤一星選手。

そんな遠藤選手の今後に大きな影響を与えそうなのが、仁村2軍監督との出会いである。

 

仁村監督の打撃育成方針は、他の選手へのコメントから推し量ることができる。

 

石川昂弥選手には、満塁でも本塁打を狙えと。

滝野選手には、追い込まれてからも三振を恐れずソフトバンク柳田選手のような強いスイングをしろと。

 

当てにいくスイングではなく、強く振ることを徹底させている仁村監督が、スラッガーという印象の無い遠藤選手をスタメン4番に起用したのである。

 

ここからは憶測に過ぎないが、仁村監督や首脳陣は遠藤選手に中長距離砲としての素質を見出しているのではないだろうか。

 

それに応えるように、遠藤選手も練習試合から本塁打を連発した。

 

 

元々打撃に関しては、広角に器用に打ち分けるタイプではなく、自分の得意なポイントにきた球を鋭く引っ張るタイプの打者である。

 

ハマれば充分にスタンドに届くパワーを持つが、自分の得意なポイント以外のボールはなかなか対処できず、淡白な内野への凡フライも多い選手である。

 

そんな遠藤選手の特性を見抜いてか、仁村監督のもと、遠藤選手がパワーフォルムに転身しかけていることは非常に興味深い。

 

 

この打撃スタイルの深化は、今後のキャリアを考えると、遠藤選手を的確な方向へ導いてくれるものかもしれない。

 

遠藤選手も、今シーズンでプロ6年目を迎えるが、年齢はもう31歳である。

成長といっても限りはあるし、事スピード面に関しては、ここからの著しい成長は望めないだろう。

 

だとすると、パワーをつけて長打を増やす。

晩成型のスラッガー外野手としての完成形を目指すのは間違っていないと感じる。

 

 

2人、遠藤選手が今後目指すべき選手の名を挙げたい。

 

1人目は、現読売ジャイアンツ亀井義行選手である。

言わずもがな昨シーズン優勝の立役者であるが、実は苦労人であり、15年目37才の今年、初めて年俸1億円に到達した選手である。

 

2004年に中央大学から巨人に入団後、2009年にはキャリアハイとなるシーズン25本塁打を記録した亀井選手。

 

しかしそれ以降、巨人特有のFA選手の加入や自身の怪我に苦しみ、2018年に13本塁打を記録するまでの9年間、二桁本塁打から遠ざかっていた

 

昨シーズンは2018年に引き続き13本塁打を記録。

また、勝負強い打撃で日本シリーズでも活躍していた姿が記憶に新しい。

 

正に30代半ばで華が開いている晩成型の外野手であると言えよう。

 

内外野を経験しており、左打ちでスラっとしたフォルムを有している。この点も遠藤選手と重なる選手である。

 

 

もう1人は、現侍ジャパン監督である元日本ハム稲葉篤紀選手である。

 

稲葉選手も晩成型の外野手であり、キャリアハイとして印象強いのは、2006年から2010年にかけて4年連続3割と二桁本塁打を記録した日本ハム時代であろう。

なんと自身34才から38才にかけてのシーズンである。

 

元々はヤクルトの選手であり、ヤクルト時代も活躍はしていたが、日本ハムに移籍してからの凄まじい活躍、特に広い札幌ドームをものともしない長打力の向上は驚きであった。

 

 

これまでの遠藤選手の実績を考えると、上記2人のような活躍を期待することはハードルが高すぎるかもしれない。

 

しかしそれでも、期待せずにはいられない雰囲気を持つ遠藤選手。

活躍したら全国的に人気が爆発するであろう。

 

稲葉ジャンプの如き大声援が、あのスラムダンクの名曲「煌めく瞬間に捕われて」に合わせて、名古屋ドームを熱狂させる日を、楽しみにして待ちたい。