中日ドラゴンズ アカデミー賞

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一番星の輝き方(前編)


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今回は、武田選手を中心に控え野手陣を取り上げた流れで、遠藤一星外野手(31)について記載する。

 

2014年ドラフト7位、東京ガスから遊撃手としてドラゴンズに入団した遠藤選手。

 

守備力の問題から早々に外野手に転向し、昨シーズンは1軍で108試合に出場、主に代走や守備固めとしてチームを支えた。

 

グラウンドでの颯爽とした立ち姿が印象的な遠藤選手。

走攻守ともにセンスの良さとフォルムの美しさを感じる選手であり、ファンの期待値も高い選手である。

 

 

以前のブログにも記載をしたことがあるが、遠藤選手の特徴は走攻守のバランスの良さである。

逆に言えば突出した能力は見当たらない。

 

スペシャリストではなくオールラウンダータイプの選手である。

 

そのため、昨シーズンの起用方(代走や守備固め)は、遠藤選手の能力を最大限に引き出すものではなかった。

 

もっとも、2年前に代走・守備固めの一番手であった工藤隆人外野手が引退し、その役割を果たせる選手が遠藤選手以外にいなかった、というチーム事情がその原因である。

 

こうした背景がありつつも、遠藤選手にとっては1軍経験を積む貴重なシーズンになり、打率等の数字もキャリアハイといえる結果を残した。

 

 

さて、そんな遠藤選手。

今後、名前の通り一番星のような輝きを見せるためには、どのような成長プランを描いていけば良いのだろうか。

 

まずは今シーズン、個人的には、平田選手の代役として一定の試合でスタメン出場することを目標としてもらいたい。

 

ドラゴンズ盤石のスタメン外野手の中で、皆が不安を感じているのが、平田選手の怪我による離脱である。

 

毎年のように怪我で離脱する平田選手、ここ5年間の1シーズン平均出場試合数は110試合である。

 

つまりシーズンの30試合強は、代役がスタメン出場する必要がある。

 

それを見越して、シーズン通して大事な試合で平田選手を起用できるよう、1週間に1試合はスタメンから外すなど、思い切った起用方をとっても良いくらいだと思っている。

 

もちろん、出場試合数を抑えて怪我がなくなるのかといえば、それだけではない気がするが・・

 

そうした平田選手の起用方を可能にするためには、代役となる選手の力量が大事になってくる。

 

現時点で、その代役一番手は、遠藤選手である。

昨シーズンも平田選手離脱期間はスタメン出場のチャンスをもらっていた。

 

総合力が高く穴が少ない遠藤選手は、スーパーサブ的な出場よりもこちらの起用方のが的確だ。

 

 

首脳陣も恐らく同じような考えを持っている。

 

それが表れたのが、今シーズンのキャンプ2軍スタートである。

 

与田監督のコメントにもあったが、このキャンプ2軍スタートは、昨シーズンの結果に満足して欲しくない、という意図があるという。

 

つまり、代走や守備固めではなく、レギュラーを脅かす存在になってもらいたいということである。

 

大きな期待の裏返しであり、本人には危機感を抱かせる配置でもある。

 

 

さて、そんな期待を背に2軍スタートとなった遠藤選手。

個人的には、偶然にもこの2軍スタートが遠藤選手の将来に大きな影響を及ぼすのではないかと思っている。

 

石川昂弥選手が入団したことで大きな注目を浴びた仁村2軍監督率いる今年のドラゴンズ2軍キャンプ。

 

新戦力目当てで、2軍の練習試合を見た方も少なくないであろう。

 

そこでスターティングメンバーの表示をみて、多くのファンが驚いたのは3番石川昂弥ではない。

 

そう、4番遠藤一星である。

 

後編に続く。