2021年を迎えたところで、気持ちを新たに今シーズンのドラゴンズを占っていくこの企画『2021年シーズン 期待Ranking』。
昨シーズンから大きく飛躍が予想される選手を、筆者の独断でランキング形式(1~10位)にてお伝えしよう。発表順番はランダムだ。
今日は、期待Ranking 2位の発表を行う。
■ 期待Ranking 2位
渡辺 勝 選手
昨シーズンの実績:打率.200、本塁打0、打点0、盗塁0(19試合16打席)
今シーズンの予想:打率.300、本塁打2、打点20、盗塁5(80試合200打席)
少し大胆かもしれないが、今年は渡辺勝選手が大きく羽ばたくシーズンになると予想している。昨シーズンまで1軍通算わずか7安打と、期待するほどの実績は皆無の選手だが、突如頭角を現す選手というのは少なからず居るものだ。
昨年のセ・リーグでも、育成契約出身・通算0安打の2人がいきなり躍動した。
松原聖弥(ジャイアンツ):打率.263、本塁打3、打点19、盗塁12(86試合313打席)
大盛穂(カープ):打率.259、本塁打2、打点16、盗塁5(73試合148打席)
両選手とも、渡辺選手と同じく「俊足好打」タイプ・左打ちの外野手だ。
松原選手はパーラ選手や亀井選手・陽選手等の実績ある選手が、不調と故障でモタモタしているうちにレギュラーを奪取。大盛選手も西川選手やピレラ選手・野間選手が本領を発揮できないうちにスタメン出場を増やした。
今シーズン、ドラゴンズの外野陣も盤石とは言い難い。仮にガーバー選手がNPBに順応できず、平田・福田両選手の調子が上がらない状態であれば、隙をついて新戦力がレギュラーに定着しても全くおかしくない。
新戦力の候補は多くいる。1軍定着を果たした井領・武田・遠藤、若手からは石垣・根尾、ルーキーの三好。そんな中でも、両翼のレギュラー奪取に必須ともいえる「高い打力」を持ち合わせている選手を1人選ぶのであれば、筆者は渡辺選手を推す。
昨シーズン、渡辺選手は初の開幕1軍でスタートを手にした。しかし、開幕後の打撃成績は7打数無安打6三振という無残な結果に終わり、あっという間に2軍降格となった。
だが、この降格を機に渡辺選手の打撃が一変する。
降格後は、渡辺選手の代名詞ともいえる"一本足打法"を封印。やや足を高く上げるものの通常と呼べる打撃スタイルに変更し、安打を量産。最終的にはウエスタンリーグで打率.392・出塁率.470という驚異的な記録を残した。
その勢いでシーズン終盤には1軍に再昇格し、9打席で3安打を放ち覚醒をアピール。直後に怪我で離脱したのが残念であったが、1軍で爪痕を残すことに成功した。
そして迎える勝負の今シーズン。
今年28歳であり「期待の若手」ではないことを考えると、まずは2軍スタートとなったキャンプからの猛アピールが必要だ。オープン戦でも結果を残し、開幕1軍を掴み取ることも最低条件だ。
シーズン序盤は代打・代走として少ない出場機会で結果を残し続ける必要がある。スタメン出場のチャンスなどそう簡単には巡ってこないだろう。飛躍へのハードルは高い。
しかし、昨シーズン垣間見えた「安打製造機」のような高いバットコントロール・チーム随一と評される選球眼・シーズン2桁盗塁も可能な俊足。有り余る程の魅力が渡辺選手には備わっている。昨年ドラゴンズが苦労した2番打者にピッタリな特性を持つ点も魅力だ。
昨シーズンの日本シリーズで、ホークス中村晃選手の「ヘッドが遠回りする」スイングを見て、筆者は渡辺選手のスイングを連想した。目指すべき打撃スタイルは中村選手なのかもしれない。
名門・東海大相模高校から東海大学へ進学。甲子園でも大学リーグでも打ちまくっている「稀代のヒットメーカー」である渡辺選手が、プロ野球でその能力を発揮することができるのか。 今シーズンは渡辺勝から目が離せそうにない。
■ 期待Ranking
10位:三ッ間 卓也 投手
9位:
8位:岡田 俊哉 投手
7位:ビシエド 選手
6位:小笠原 慎之介 投手
5位:
4位:ジャリエル・ロドリゲス 投手
3位:高橋 周平 選手
2位:渡辺 勝 選手(new‼)
1位: