2021年を迎えたところで、気持ちを新たに今シーズンのドラゴンズを占っていくこの企画『2021年シーズン 期待Ranking』。
昨シーズンから大きく飛躍が予想される選手を、筆者の独断でランキング形式(1~10位)にてお伝えしよう。発表順番はランダムだ。
今日は、期待Ranking 9位の発表を行う。
■ 期待Ranking 9位
石垣 雅海 選手
昨シーズンの実績:打率.121、安打4、本塁打1、打点1(25試合34打席)
今シーズンの予想:打率.270、本塁打3、打点15(50試合120打席)
昨シーズン、ドラゴンズファンの間で「最も議論を呼んだ選手」といえば石垣選手で間違いないだろう。それもそのはず、ウエスタンリーグで打率.372・本塁打5という圧倒的な成績を残しながら、1軍では途中出場中心にわずか34打席、試合に出られずベンチを温めている期間も長かった。
それでも、わずかな出場機会の中でプロ初本塁打を記録、サードで好守を披露するなど非凡な才能を見せてくれた石垣選手。今シーズンプロ5年目を迎える若武者は、年々確実な成長を感じさせてくれる。
今シーズンも引き続き「最も議論を呼ぶ選手」となるだろう。原因はチーム事情にもある。
本職のサードでは、上に高橋周平選手・下に石川昂弥選手とチーム期待のドラ1コンビに行く手を阻まれ、出場機会を探り様々なポジションを経験するも、内野では同じ万能型「守備職人」堂上選手・外野では同じ「長距離砲」福田選手という「低そうで高い壁」が立ちはだかっている。
どのように出場機会を得ていくのか。守備も打撃もどちらも魅力がある選手だけに、首脳陣の悩みも尽きないだろう。もちろん「圧倒的な打撃力」を身につければ出場機会は自然と増えるのだろうが、一足飛びに高まるものではない。
石垣選手にとってキーポイントとなりそうなのは、「怪我等によるレギュラー選手の離脱」である。チームにとっては嫌なニュースだが、シーズン中に主力が誰も離脱しないことなど有り得ない。
現状の控え選手は、堂上選手にしても溝脇選手や井領選手・遠藤選手にしても「控え」としては機能しているが、「スタメン」となると「火力」と「伸びしろ」が物足りない。
例えば、レギュラーの高橋選手や阿部選手が1か月間離脱となったとすれば、首脳陣は「高い火力」を備えている石垣選手の「成長」を期待して「スタメン」起用する選択肢を考えざるを得ないだろう。
石垣選手としては、内外野どのポジションのレギュラーが離脱したとしても、特徴であるユーティリティーな守備能力でスタメン争いに食い込み、少しずつ首脳陣の信頼を高めていきたい今シーズンだ。
予想する成績は、シーズンの7割(100試合前後)は1軍帯同、スタメン出場30試合・途中出場40試合(出場パターンは昨シーズンの井領選手のようなイメージ)で、打率.270、本塁打3、打点15。
来シーズンはレギュラー奪取に挑戦できるような、そんな礎を築く成績を残してもらいたい。
「期待の若手」から「頼れる控えのユーティリティープレイヤー」へ。
プロ5年目の真価が問われるシーズンとなりそうだ。
ところで、他球団は石垣選手のことをどう見ているのだろうか。もしかすると「長打力に特徴のある外野手」だと思われているかもしれない。今シーズンの活躍を通して正確な情報をインプットしてあげよう。
石垣選手は、「高い守備力と長打力が魅力の内野手」であり「外野も守れるユーティリティープレイヤー」である。
つまりは、自主トレを共にしたライオンズの外崎選手と似た特徴の選手ってことだ。
■ 期待Ranking
10位:三ッ間 卓也 投手
9位:石垣 雅海 選手(new‼)
8位:岡田 俊哉 投手
7位:ビシエド 選手
6位:小笠原 慎之介 投手
5位:
4位:ジャリエル・ロドリゲス 投手
3位:高橋 周平 選手
2位:渡辺 勝 選手
1位: