中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズを応援しています。主に試合で感じたことをアカデミー賞風に綴っています。

藤浪投手からの解放

2021/4/2 対阪神タイガース

 

京セラドームでの対タイガース第1戦。

結果は6-3でドラゴンズの勝利。

 

仕事でも、厄介な上司との仕事が終われば、普段より気持ちよく仕事がはかどるもの。

今日は、藤浪投手の抜け球の恐怖から解放されたドラゴンズの右打者が、終盤にタイガースのリリーフ陣に襲いかかった。

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 木下 拓哉 選手

 

藤浪投手の投球に一番腰を引いていた男が、解放された瞬間に息を吹き返した。

8回に値千金の同点タイムリーツーベースを放つと、9回にはダメ押しの2点タイムリーツーベース。

恐怖の無くなった打席に喜びの力が爆発した。

 

 

■助演選手賞

 京田 陽太 選手

 

2回の先制点につながるスリーベースはもちろんのこと、逆転を呼び込む8回のセンター前ヒットで勝利に貢献。得点にはつながらなかったが、4回の四球も良い打席内容であった。

 

 

■助演選手賞

 鈴木 博志 投手

 

今日も2回を無失点リリーフ。特にミスも絡んだ7回裏のピンチはよく凌いだ。

これでドラゴンズ全3勝のなか2勝を手にしたが、決してラッキーではない。実力で勝ち取った現時点のセリーグ最多勝である。

 

 

さて、開幕戦から中6日で先発した福谷投手は、前回登板よりも良い内容の投球を披露。開幕直前に変更した投球フォームを元に戻し、安定した強いストレートが戻ってきた。

ところが、今日はドラゴンズに「守備の試練」が襲いかかり、1試合4エラーという高校野球のようなスタッツで、福谷投手を勝ちに導くことはできなかった。

次回こそ今シーズン初勝利に期待したい。

 

打撃陣では、高松選手がプロ初安打を放ち、スタメン変更は最低限成功。平田選手の3出塁高橋選手の意地のヘッドスライディングなど、良いプレーも随所に見られた。

タイガースの勝ちパターンを打ち崩しての今日の逆転勝利は非常に大きい。今週6試合の勝ち越しが現実味を帯びてきた。

 

 

一方、昨年の覇者ソフトバンクとの一戦に臨んだウエスタンリーグの若竜たち。

先発したジャリエル投手は3回1失点とまずまずの投球。コントロールはイマイチだったが、相変わらずストレートは強くて速い。早期の1軍合流が期待される。

また、支配下契約からの初登板となった近藤投手は、9回に登板し無失点投球。威力あるムービングファストボールをしっかりとストライクゾーンに投げ込み、新たな背番号70で堂々としたデビューを果たした。

試合は、伊藤選手会心のスリーランを守り切り4-2で勝利。ウエスタンリーグの首位を守った。

 

 

1軍も2軍も見事な勝利。ドラゴンズファンにとっては、とても幸せな1日になった。

 

 

中継ぎ陣、負けてなお強し

2021/4/1 対読売ジャイアンツ

 

バンテリンドームでの対ジャイアンツ第3戦。

結果は1-3でドラゴンズの敗戦。

 

中盤まで好投した先発松葉投手を打線が援護することが出来ず、ジャイアンツとの3連戦はカープ戦に続き1勝1敗1分の五分におわった。

勝ちパターン継投を投入した訳ではないため、負け方としては良い負け方であったが、シーズンは振り出しに戻り、明日からは苦手ビジターでのタイガース戦に挑む。

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 岡田 俊哉 投手・谷元 圭介 投手

 

負けている試合でもドラゴンズの中継ぎ陣の安定感が素晴らしい。今日は3番手・4番手の岡田投手・谷元投手がそれぞれ1イニングを無失点。

今日のような展開、昨シーズンまではジャイアンツに追加点をとられていた印象が強いが、今日は9回まで追加点を与えなかった。

 

藤嶋投手・橋本投手も含めて、ビハインドでも中継ぎ陣が今日のような展開に持ち込めれば、ドラゴンズが逆転できる試合も増えるだろう。

 

 

ゴールデンラズベリー賞

 京田 陽太 選手

 

6回表に逆転につながるエラーを犯す。相手のエラーで得た先制点の流れを消してしまったこと、好投の松葉投手を負け投手にしてしまったこと。チームにとって非常に痛いエラーとなった。

打撃では2安打を放ったが、最後の打席は“何がなんでも出塁”という役割を見失い、高めのボール球に手を出しデラロサ投手を助けてしまった。

 

 

さて、打線ではやはり5番の平田選手がポイントとなっている。高橋選手・ビシエド選手の後だけに、否応でもチャンスで打席に立つ機会が多い。

明日の対戦相手はタイガース・藤浪投手。高校の後輩相手だが、無茶な大振りはせず、つなぐ意識で打席に立ってもらいたい。

 

荒れる側から治める側へ

2021/3/31 対読売ジャイアンツ

 

バンテリンドームでの対ジャイアンツ第2戦。

結果は5-3でドラゴンズの勝利。

 

バンテリンドームでの記念すべき初勝利は、僅差を中継ぎ陣が凌ぎ切るドラゴンズらしい勝ち方となった。2試合連続引き分けというなんとも言えない停滞感を、今日の勝ちが晴れやかな空気へと変えてくれた。

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 鈴木 博志 投手

 

4回から3番手で登板し、2イニングを無失点で見事に勝ち投手となった。序盤から打ち合いの様相を呈する試合を静かに治め、その後の無失点リレーの流れをつくった。

昨シーズンまでの荒れ球は見る影もなく、ストライクゾーンで勝負できる鈴木投手に、今シーズンへの期待は高まるばかりだ。

 

 

助演選手賞

 阿部 寿樹 選手

 

決勝点となった根尾選手の2回のタイムリーヒットも素晴らしかったが、どちらかといえば今日のポイントは1回裏の攻撃だろう。

初回に3点を先制され、劣勢確実な試合を一挙3得点で振り出しに戻した。

中でも、無死1塁からの阿部選手のツーベースは、得点をほぼ確実なものにする貴重なヒット。昨シーズンのような併殺ゴロであれば、今日の勝利はなかっただろう。

 

 

■助演選手賞

 福 敬登 投手

 

勝ちパターンからは福投手を選出。オープン戦から開幕戦まで内容が悪い試合が続いていたが、ここにきて復調の気配

今日はボールの威力もコントロールも問題なく、勝ちパターン投手に相応しい投球を披露した。

 

 

さて、先発の野投4回途中3失点で降板。老獪なベテラン投手のようにフォークボールを低めにコントロールし、初回以外は何とか凌いだが、野投手の魅力はそこではない

自慢のストレートに威力が戻らない様子では、来週は登板機会がなくても不思議ではない。

 

明日の先発は松葉投手。先発が試合を作りロースコアの展開に持ち込めれば、勝機は生まれてくるはずだ。

 

面目躍如の同点タイムリー

2021/3/30 対読売ジャイアンツ

 

バンテリンドームでの対ジャイアンツ第1戦。

結果は3-3で引き分け。

 

今シーズンのホーム開幕戦、と同時にバンテリンドームでの記念すべきオープニングゲームとなった今日の試合。両チーム先発投手が好投を見せ、互いに譲らず引き分けとなった。

エース大野投手で臨んだドラゴンズにとっては、痛い引き分けと捉えるべきだろう。

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 ビシエド 選手

 

3回に逆転の2点タイムリー。8回には同点につながるヒットを放ち今日2安打の活躍。

3番の高橋選手にヒットが出だしたことで、今後はますます得点圏での打席が増えてきそうだ。

 

 

■助演選手賞

 平田 良介 選手

 

8回の最終打席までは今日もさっぱりな内容だったが、最後に意地を見せる。大竹投手からレフト前への同点タイムリを放ち、面目躍如。

ヒット1本で調子が大きく変わる選手なだけに、明日以降が非常に楽しみだ。

 

 

さて、先発の野投だが、今日は右打者のインコースが尽くボール判定となり、厳しいマウンドとなった。それでも7回を2失点で投げ抜き、エースらしい粘りの投球を見せてくれた。

尻上がりの大野投手が、開幕戦から良い内容を見せてくれたのはチームにとって明るい材料だ。

 

2戦連続引き分けという珍しい流れで、明日のマウンドに上がるのは野投。オープン戦の不調を振り払う好投を期待したい。

 

また、2軍では育成ルーキーであった近藤投手支配下契約が発表された。あまり見たことのないムービングファストボールを投じるだけに、早く1軍の舞台でも見てみたいものだ。

 

平田良介・近本光司のデジャブ

 

プロ野球2021年シーズン、ドラゴンズは開幕カードであるカープ3連戦を1勝1敗1分の五分でスタートした。

息つく間もなく、今週は「序盤戦の山」ともいえる上位陣(ジャイアンツ・タイガース)との6連戦が予定されている。スタートダッシュを決められるかどうかは、今週の勝敗に大きく左右されてきそうだ。

 

■対ジャイアンツ(バンテリンドーム)

3/30(火):<予想先発> 大野 ー サンチェス

3/31(水):<予想先発> 勝野 ー 井納

4/1(木):<予想先発> 松葉 ー 高橋

 

■対タイガース(京セラドーム)

4/2(金):<予想先発> 福谷 ー 藤浪

4/3(土):<予想先発> 柳 ー 青柳

4/4(日):<予想先発> 小笠原 ー ガンケル

 

両カードとも、ポイントは初戦になるだろう。先発投手の実力から考えると、ドラゴンズが先勝しておきたいカードとなる。逆にどちらも2戦目は相手投手の方が1枚上手かもしれない。

 

 

昨シーズンを振り返ると、ドラゴンズは開幕2週目で大きく躓いた

 

■昨シーズンの開幕3カード

6/19~6/21 対スワローズ(神宮球場): 2勝1敗

6/23~6/25 対ベイスターズ横浜スタジアム): 0勝3敗

6/26~6/28 対カープナゴヤドーム): 1勝2敗

 

ベイスターズカープとの6連戦で1勝5敗。次のタイガース戦で3連勝するも、序盤戦貯金することが出来なかった要因が開幕2週目の6連戦であったことに疑いようはない。

 

 

その6連戦に臨む週の月曜日(2020/6/21)、本ブログにはこんな記載をしていた。

 

・タイガース近本未だ1安打、2年目のジンクスか!?

・タイガースボーア未だノーヒット、恒例の外れ外国人!?

・ドラゴンズ平田未だ1安打、サードゴロしか打てない。

 

昨シーズン開幕カードで計1安打と苦しんだタイガース近本選手・ドラゴンズ平田選手だが、 なんと今シーズンもここまで揃ってまだ1安打である。

 

 

その翌週の月曜日(2020/6/29)のブログの記載を見てみよう。

 

・タイガース近本打率.114、低飛行が続いている。

・タイガースボーア打率.179、低飛行が続いている。

・ドラゴンズ平田打率.179、低飛行が続いている。

 

どうやらこの2人は、昨シーズン開幕2週目も苦しんだようだ。

 

 

さて、ドラゴンズ「序盤戦の山」である今週のキーマンは、何を隠そう平田良介選手である。阿部選手の2番がある程度機能している以上、現スタメンで5番を務めることができるのは平田選手のみである。

その平田選手が今週も打率1割台となれば、2年連続の1勝5敗も視野に入ってくるだろう。逆に、打率を上げていければ、打線につながりが生まれ、6連戦勝ち越しも十分に考えられる。

 

昨日の試合後、与田監督は「数試合でコロコロ代えるつもりはない」とコメントしていることから、序盤戦は平田・根尾の両選手と心中する覚悟があるようだ。

 

昨年のデジャブとなるのか、はたまた平田選手が維持を見せるのか。

結果は1週間後に振り返ることにしよう。

 

「根尾のエラーは想定内」

2021/3/28 対広島カープ

 

Mazdaスタジアムでの対カープ第3戦。

結果は0-0で引き分け。

 

開幕カードのMazdaスタジアム3連戦は、1勝1敗1分とビジターのドラゴンズにとってはまずまずのスタートとなった。

 

特に今日の試合は再三のピンチを迎えながら(カープ残塁は16個⁉︎)、投手陣が驚異の踏ん張りを見せ、失点0で凌ぎ切った素晴らしい試合だった。

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 小笠原 慎之介 投手

 

6回無失点の結果は言うまでもなく、MAX150キロの直球とコントロール抜群のチェンジアップで、小笠原投手の真価を見せつける内容となった。

特に印象深いシーンは6回裏。先頭クロン選手のなんでもないレフトフライを根尾選手が落球。緊迫の投手戦の中、エラーでの無死2塁という大ピンチ到来にファンは頭を抱えた。

 

ところが、画面に映し出された小笠原投手に動揺の色無し。「根尾がレフトなら想定内」、そう言わんがばかりの太々しい表情に、小笠原投手器の大きさを見た。

そしてそこからランナー釘付の圧巻のピッチング。

小笠原投手の今シーズンが非常に楽しみだ。

 

 

■助演選手賞

 高橋 周平 選手

 

根尾選手を助けたのが小笠原先輩なら、小笠原投手を助けたのは高橋周平先輩だ。

3回裏、無死1・2塁のピンチで西川選手のサードゴロをうまく捌いてダブルプレーを完成。弾けば1アウトしか取れない当たりをしっかり捕球するあたり、開幕から守備が上手すぎる。

 

 

■助演選手賞

 谷元 圭介 投手

 

7回にピンチでマウンドに上がり、昨日まで打たれまくっていた坂倉選手を見事に抑えた

終盤はピンチの連続だったが、8回の又吉投手・9回の祖父江投手とともに、引き分けの立役者だ。

今シーズンも“火消しのタニモン”は健在だ。

 

 

さて、今日はスタメンを変更せず、慌てず騒がずの姿勢を見せた首脳陣。しかし、打線は湿ったままだ。特に両翼の打力の低さは得点力に直結する。現状のところ、平田選手も含め両翼に万全のレギュラーなどいない。来週のスタメンは積極的に動いてもらいたい。

 

カープに学べ

2021/3/27 対広島カープ

 

Mazdaスタジアムでの対カープ第2戦。

結果は1-4でドラゴンズの敗戦。

 

カープ先発久里投手が素晴らしい投球を披露し、ドラゴンズ開幕2連勝はならず。昨日勝っていた良かった、そう思える完敗であった。

その中でも、ベンチ入りしている中継ぎ陣の全員が昨日今日で登板。これは非常に大きいことで、明日からの投手起用に幅が生まれる。岡田投手が1失点したが、総じて無難なシーズン初登板を消化した。

 

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 井領 雅貴 選手

 

7回表に代打で登場、カープのルーキー森浦投手がコントロールに苦しむ中、冷静に四球を選びチャンスを拡大。

結果的に得点はなかったが、昨日の福留選手のような理想的な代打の役割を全うした。

 

 

ゴールデンラズベリー賞

 柳 裕也 投手

 

昨日の逆転勝ちの流れから、今日の初回の先制点。柳投手の立ち上がり次第では、ドラゴンズに追い風が吹き続ける流れは出来ていた。

そこでいきなり田中選手に被弾。開幕戦とは言え、得点直後の失点は頂けない。久里投手を立ち直らせるきっかけを与えてしまった。

 

 

さて、今日のカープの勝因はスタメンにもあるだろう。開幕2試合目にして早くも変更。動きの悪かった松山選手に変えて大盛選手をセンターで起用、レフトに西川選手を起用することで守備を強化。さらに、打力の低下を防ぐため坂倉捕手を5番で起用。

さすが、カープ黄金時代を築いた河田ヘッドコーチといったところだろうか。

 

逆にドラゴンズは、カープに学び、明日からスタメンを変えていけるだろうか。

内容の悪い平田選手固執すれば、昨年と同じチーム状態に陥る。幸いにも、ベンチにはギラギラしたフレッシュなメンバーが揃っている。

 

例えば、ライトに滝野選手を起用。5番打者不在をレフト福留選手で補う。先発小笠原投手の相棒として、オープン戦最終戦のように石橋捕手を起用する。

5番福留、6番滝野、7番京田、8番石橋

 

パウエル打撃コーチがどのようなスタメンを組んでくるか、ワクワクしながら注目したい。