オープン戦2戦目の対ソフトバンク。
結果は1-4で敗戦、試合後には笠原・伊藤・郡司の3選手が2軍降格を告げられた。
まずは投手陣。
先発の勝野投手・2番手の岡野投手、共に素晴らしいピッチングを見せてくれた。
勝野投手は、昨年の実績からすると、大野・福谷・柳・ジャリエルに次ぐ5番手の先発候補として、真っ先に期待したい投手だ。
沖縄では、ストレートの威力が無く心配されたが、フォームを修正して昨シーズンの状態に近づけてきた。
大きく勝ち越す投手にはまだ見えないが、ローテを守り10勝10敗の成績を残すことができれば、今シーズンは大成功といえる。
次回のピッチングにも期待したい。
岡野投手は、相手打線がストレートに振り遅れていたのが印象的だ。フォームを変えてタイミングが取りにくいのだろうか。
前回登板は、2軍戦で5回2失点と不本意だっただけに、今日の内容は大きなアピールとなっただろう。
他の先発候補次第では、中継ぎ起用も考えられるだけに、今日のように短いイニングでも結果を残せれば、1軍への道は広がってくる。
その他では、又吉投手・鈴木博志投手は引き続き良い内容。橋本投手は今日も失点してしまったが、2軍にまともな左腕投手がいないためだろう、1軍残留となった。
続いて野手陣。
主力選手で気になるのは平田選手。打撃フォームからして、打てる気がしないと思うのは筆者だけであろうか。昨年も感じたことだが。
開幕に合わせてくるのか、昨年のように不振のままシーズンに突入するのか。調子なのか実力なのか。
首脳陣も一番判断に困るだろう。
筆者の理解では、今年の平田選手は競争してスタメンを勝ち取る必要があると思っている。それ故のキャンプ1軍スタートだ。
ところが、これまでの起用方法は、高橋選手や京田選手と同じくスタメン確約選手のそれだ。果たしてそれで良いのか、と思う。
一方で、平田選手と競う選手がいるのか?と聞かれると困る。結果を出している選手がいないということもあるが、そもそも誰を平田選手と競わせようとしているのかも分からない。
岡林選手や根尾選手・三好選手は違う。彼らは自分の成長のために必死にプレーしているが、平田選手と競わせるほどの実績は無い。
だとすれば、井領選手・武田選手になってくるだろうが、平田選手と競わせている感じは全くない。そして結果も出ていない。
今日の試合後に、与田監督が「機動力を見極めたい」という理由で、岡林・三好・根尾らの1軍帯同を名言していたが(恐らく高松・滝野もこの枠だろう)、同時に大切なのは平田選手の競争相手の確立だろう。
筆者の中では1人しか思い浮かばない。今シーズン、打力で平田選手を超える可能性があるのは、2軍で調整中の渡辺勝選手のみである。
ただそれが福留選手であっても遠藤選手であっても良いと思う。
このまま安泰のレギュラー・平田良介でシーズンに飛び込むのは、少々ギャンブルが過ぎるように思う。