中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズを応援しています。主に試合で感じたことをアカデミー賞風に綴っています。

沢村賞の失墜

2021/6/29 対横浜DeNAベイスターズ

 

雨での中断を挟む展開の試合では、先制点をとることが重要である。言うまでも無い、試合が途中で打ち切られる可能性があるからだ。

 

定石通りに初回、送りバントを使って幸先よく2点を先制したドラゴンズ。

 

しかし、そのリードを先発野投が守れない。試合成立のため最も重要となる5回裏に、あっさりと2点を失い逆転を許す。試合はそのまま6回に終了した。

 

勝負感の無いエースのピッチングに加え、打たれた後の「まだまだ5回だ」と余裕を見せるその表情に、筆者は憤りさえ湧いてきた。

5回をラストイニングだと思い投じる気持ちがあったら、結果は180度異なっていただろう。

 

技術ではなく準備と気持ちで負けた、今シーズンワーストの敗戦である。

 

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 三ツ俣 大樹 選手

 

先制点につながる1打席目の送りバント、2打席目のレフト前ヒットからツーベースとなる好走塁。

役割を全うする素晴らしい内容であった。

 

 

ゴールデンラズベリー賞

 大野 雄大 投手

 

最も楽に勝ち投手となれた試合が、自身の不甲斐ない投球により黒星に変わった。

「雨の中断が重なり難しい試合であった」と片付けるならば、沢村賞の権威は失墜する。

 

 

さて、ウエスタンリーグでは若竜たちが首位ソフトバンクに見事な逆転勝ち。

中でも最近良い内容を続けるのが4年目の石川翔投手。投球フォーム見直しの期間を経て、最近また登板回数を増やしているが、課題のコントロールが大きく改善している。

 

元々、テイクバックで右肩を大きく下げるピッチングフォームのため、球の高低が安定しなかったが、身体を横回転で使い出してから高低が安定してきた。

その影響で、左右にコントロールがズレ、今日も左打者に死球を与えていたが、課題であった高めに抜けるボールはなくなってきている。

 

フォームが安定してくれば、今シーズン1軍で見られるかもしれない。くれぐれも怪我には気をつけてもらいたい。

 

中継ぎ陣の命綱

2021/6/26 対広島カープ

2021/6/27 対広島カープ

 

都合が悪く、昨日試合を確認できなかったため、今日2試合を確認。結果は1勝1分で、初戦の勝ちをカード勝ち越しにつなげることはできなかった。

 

それでは、昨日・今日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

【2021/6/26】

■主演選手賞

 該当なし

 

■助演選手賞

 郡司 裕也 選手

 

途中からの出場機会を活かし、6回に見事な2点タイムリーを放つ。

昨年は期待された打撃で結果を残すことが出来なかったが、郡司選手の打撃スタイル・技術があれば、近い将来必ずどこかで頭角を現すことは間違いない。

 

ゴールデンラズベリー賞

 小笠原 慎之介 投手

 

柳投手が負ければ小笠原投手が勝つ。柳投手が勝てば小笠原投手が負ける。

ポジティブに考えれば、ここまで好投を続けてきた小笠原投手の負けが今週でよかった。

 

 

【2021/6/27】

■主演選手賞

 勝野 昌慶 投手

 

6回1失点と粘り強い投球を披露。

前回登板に続き打線の援護に恵まれず、勝ち投手になることは出来なかったが、ローテーションを守り続けているだけで価値がある

 

■助演選手賞

 谷元 圭介 投手

 

火消し職人が、見慣れない8回頭から登場。

福・祖父江投手に安定感がなく、藤嶋・橋本・ロサリオ投手は失点が続き、頼みの又吉投手もギリギリの状態。

R・マルティネス投手の合流まで、谷元投手の存在が中継ぎ陣の命綱だ。

 

■助演選手賞

 桂 依央利 選手

 

9回に相手の送りバントに対して素早いセカンド送球でフォースアウト。桂選手の勇気あるプレーが、ドラゴンズを敗戦から救った。

 

 

無安打にサヨナラ

2021/6/25 対広島カープ

 

Mazdaスタジアムでの対カープ第1戦。

結果は6-3でドラゴンズの勝利。

 

簡単に先制点を奪われ、中盤に逆転はしたものの、終盤はエラーで同点に追いつかれる。

カープは勝ちパターン継投に入り、しかも舞台はMazdaスタジアム。

 

逆風吹き荒れるドラゴンズを救ったのは、諦めずに粘りのピッチングを続けた右のエースと、久々に目覚めた4番の一撃であった。

 

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 ビシエド 選手

 

8回に決勝のスリーランを放ち、無安打が続く日々にサヨナラだ。

これを機にまた調子を上げていってもらいたい。

 

 

■助演選手賞

 柳 裕也 投手

 

味方のミスに足をひっぱられながらも、粘り強く7回3失点にまとめ上げ今シーズン6勝目。

打っても先制打や送りバントなど素晴らしい活躍であった。

 

 

■助演選手賞

 大島 洋平 選手

 

5回と8回、いずれの得点にもヒットで絡み、3安打猛打賞の活躍。

 

 

しかし、カープのスタメンは少し見ない間にほとんど入れ替わった印象だ。昨年のウエスタンリーグのメンバーがほとんど。

一気に若手に入れ替えることで、どんな未来が待っているのか。カープの未来が少し興味深い。

 

1年で生じた力の差

2021/6/24 対阪神タイガース

 

バンテリンドームでの対タイガース第3戦。

結果は0-6でドラゴンズの敗戦。

 

タイガースとの力の差を感じる3連戦となったが、今日はその象徴ともいえる試合であった。

タイガース先発のガンケル投手が素晴らしい内容の投球を披露し、ドラゴンズ岡野投手がそれについていくのは難しかった。

 

昨シーズンはほぼ同じ成績に終わったドラゴンズとタイガース。1年で生じたこの実力差を、大きいとみるか小さいとみるか。

 

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 該当なし

 

 

受賞者なしの見どころが少ない試合の日に、ウエスタンリーグが無いのはダブルで痛い。

 

扇の要が率いる守備

2021/6/23 対阪神タイガース

 

バンテリンドームでの対タイガース第2戦。

結果は6-2でドラゴンズの勝利。

 

タイガースの暴走もあったが、今日はドラゴンズの守備力が大いに発揮された試合であった。

 

2回の大島選手の送球から始まり、3回の加藤選手の守備、9回のビシエド選手素手キャッチ。

その中でも、ドラゴンズ守備陣を率いる“扇の要”の活躍が、ドラゴンズを勝利に導いたのは間違いない。

 

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 桂 依央利 選手

 

打撃では、2回にタイムリーヒットを放ち、7回には先頭打者として四球を奪取。

守備では、2度の盗塁刺殺。

走塁でも、ヘッドスライディングで果敢にサードを陥れるなど圧巻の活躍を披露。

文句なしに主演選手賞だ。

 

 

■助演選手賞

 堂上 直倫 選手

 

7回は、桂選手・大島選手・福留選手・ビシエド選手みんな素晴らしかったが、試合を決めた一打を放った堂上選手を選出。

終盤に4点差をつければ、流石のタイガース打線も意気消沈だ。

 

 

■助演選手賞

 福谷 浩司 投手

 

好プレーの加藤選手と迷ったがバントミスをした点を踏まえ、福谷投手を選出。

2点を追いつかれる展開となり決して良い投球内容とは言えないが、チームを勝利に導く最低限のピッチングを披露した。

 

 

さて、明日の先発はドラゴンズ野投、タイガース・ガンケル投手。

外国人枠をフル活用して質の高い先発陣を構築するタイガース。先発陣には自信があるドラゴンズから見ても、羨ましい限りである。

 

新しい風の無い見慣れた負け

2021/6/22 対阪神タイガース

 

バンテリンドームでの対タイガース第1戦。

結果は1-2でドラゴンズの敗戦。

 

日曜日のスワローズ戦をなぞるかの様に、2失点を追いつけずに敗戦。今シーズンも見慣れてきた、先発投手を見殺しにする負け方

 

強力タイガース打線を2失点に抑えながら試合に勝てないようでは、優勝など夢のまた夢だろう。

 

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 大野 雄大 投手

 

今日の調子は絶好調であった。が、2回のタイガース・佐藤選手のツーベースでリズムが乱れた

恐ろしいルーキーだ。

 

 

■助演選手賞

 谷元 圭介 投手

 

9回1イニングを無失点。ゲーム終盤のタイガース・サンズ選手は非常に厄介だが、スリーボールから三振を奪う谷元投手はそれを上回った。

 

 

ゴールデンラズベリー賞

 高橋 周平 選手

 

6回のダブルプレーでチームの士気は下がった。逆方向にゴロを量産する姿には、3番サードの魅力を感じない。

 

 

さて、パ・リーグでは10年ぶりにオリックスが首位になったらしい。昨シーズン終盤から監督が代わり、明らかに空気が変わっている。

 

新しいが羨ましい

ドラゴンズは、いつまで堅苦しい野球を続けるのだろうか。

 

ノーヒッターを見殺し

2021/6/20 対東京ヤクルトスワローズ

 

神宮球場での対スワローズ第3戦。

結果は1-2でドラゴンズの敗戦。

 

先発の勝野投手が7回途中までノーヒットピッチングの快投を見せるも、ドラゴンズ打線がそれに応えられず残念な敗戦。

 

対戦チームの投手陣の実力に関わらず点が取れないため、スワローズやベイスターズといった打ち勝つ必要があるチームとの対戦は、これからも手こずりそうな印象。

 

 

それでは、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表しよう。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 勝野 昌慶 投手

 

相性の良い神宮球場でスワローズ打線を翻弄する素晴らしいピッチング。コントロールが定まらず四球を出してしまうことがあるが、それを気にするよりも、ストレートの力で押し込めている強みを活かしていくべきだ。

 

 

ゴールデンラズベリー賞

 堂上 直倫 選手

 

2回のダブルプレーに始まり、満塁での凡退、1・3塁での凡退と、勝機を逃す原因となってしまった。