今年も最下位に沈むドラゴンズ。
明るい未来のために、今年もドラフト会議がやってくる。
早速だが、ドラゴンズ2023年の指名方針は、
『即戦力中心』
『1位野手指名からの投手ドラフト』
だと予想する。
まずは『即戦力中心』の理由を2つ。
①立浪監督、結果が求められる3年目
②大学生投手の人材がかなり豊富
よって、佐々木麟太郎(花巻東)や真鍋(広陵)など、高卒目玉候補の指名は無いだろう。
次に、『1位野手指名からの投手ドラフト』。
これは、ドラゴンズの補強ポイントとドラフト候補選手の特徴の兼ね合いから予想した。
改めてドラゴンズの補強ポイントを確認しよう。
・相変わらずの打力不足
・投手陣の層の薄さ
弱点だらけではあるが、二遊間にはまだ田中幹也という新戦力がいることを踏まえれば、大きくはこの2点だと考える。
それを踏まえて、今年のドラフト候補の特徴を見てみよう。前述したように、大学生投手がかなり豊富である。昨年ならドラフト1位であろう人材が15人ほど揃っている。
筆者の評価順に並べてみた。
武内(國學院大)、常廣(青学大)、草加(亜細亜大)、西館(中央大)、古謝(桐蔭大)、西館(専修大)、細野(東洋大)、下村(青学大)、上田(大商大)、岩井(名城大)、高(大商大)、村田(明治大)、松本(名城大)、滝田(道都大)
一方で、ドラゴンズの打力不足を少しでも解消してくれる即戦力野手の候補は少ない。上位指名候補は、上田(明治大)、廣瀬(慶應大)、度会(ENEOS)の3人に限られると言って良いだろう。
その中で、ドラゴンズを大きく変える可能性があるのが度会(ENEOS)だ。踏み込んでアウトコースをライトスタンドへ叩き込み、インコースは反応で打てる。福留孝介以来の天才の予感がする。同じ左バッターである立浪監督が、この逸材を指名しないはずがない。
そうなると、ドラフト1位指名は度会(ENEOS)、2位以降は大学生投手を数多く指名するのが、ドラゴンズの補強ポイントを補う最適なドラフト指名になる。
最下位のドラゴンズはドラフト3位の指名順が遅いため、前述の大学生投手が複数指名できるかは微妙なところ。しかし、高卒に比重を置く球団もあるだけに、他球団次第では2〜4位に質の高い大卒投手を指名することも可能かもしれない。
ちなみに、本来であれば打力不足の解消には外国人野手の補強を期待するのだが、近年は他球団を見ても、外国人野手の活躍がほぼ期待できない。つまり、ドラフトで即戦力野手を獲得できない場合は、来年も同じ打力でシーズンに望むことになり、それは絶望である。逆に外国人枠は、投手に多くを使う運用が望ましく、ドラフトの投手比重はやや軽くなる。
話をドラフトに戻すと、5位指名以降や育成ドラフトについても、指名は投手中心を予想する。野手は度会(ENEOS)の指名だけでも驚かない。
ドラゴンズの投手陣は故障者が多く、2軍が火の車状態。1軍投手陣の質はまだ高いだけに、数さえ揃い、焦らず育成できる体制が整えば、将来も大きく崩れるとは思えない。
むしろ、援護点の少なさによるモチベーションの低下が投手陣の一番の心配であり、ドラフト1位指名を野手とする選択は、投手力向上にも繋がりそうだ。
さて、次回からは具体的な指名選手を予想していきたい。今年は何人的中させることができるだろうか。