結果は3-1でドラゴンズの勝利。
2017年に5勝をあげてからの翌2018年、高卒からプロ入り3年目にして自身初の開幕投手。
2015年ドラフト1位の小笠原慎之介投手は、何度か肘の手術を受けながらも、順調に成長していた。
ところが、2018年の5勝を最後に、2019年は3勝・昨年はわずか1勝にとどまり、いつの間にか期待の若手から早熟の平凡な投手に成り下がった。
唸りを上げる150キロを投じていた甲子園優勝投手が、昨年140キロに届かないストレートを投げる姿に、失望を隠しきれなかったドラゴンズファンは筆者だけではないはずだ。
■主演選手賞
小笠原 慎之介 投手
未来のエースと嘱望されながら、ここ2年間もがき苦しんだ小笠原慎之介が、ついに殻を打ち破って自身最多の6勝目。
近年のドラゴンズ投手陣にとって、最も成長を期待されていた投手が、見事に期待に応えるシーズンを送っている。
6年前、我々が未来に描いた小笠原慎之介の姿が、今ここにある。
■助演選手賞
木下 拓哉 選手
まさに値千金の一発。小笠原投手に勝ちをつけるべく、ここしかないというタイミングでレフトスタンドにぶち込んだ。
■助演選手賞
大島 洋平 選手
8回の3得点目につなぐヒットを含めた3安打猛打賞。走って守って大車輪の活躍を披露した。
さて、試合前にはジャリエル投手が中継ぎ待機で1軍登録されたようだ。どんな場面で起用されるのか興味深いが、短いイニングで出力を上げた時のジャリエル投手の投球には、非常に興味がある。
怪我からの復活を目指す田島投手も含め、楽しみなブルペン陣となってきた。