結果8-4でドラゴンズの勝利。
東京ドームでの連勝を意味のあるものにするために、勝たねばならなかった今日の試合。
試合を決めたのは、高校野球界のスターにしてドラゴンズファンの期待を一身に背負う男・根尾昂選手のグランドスラムであった。
■主演選手賞
根尾 昂 選手
実力以上に期待されたドラゴンズ入団からはや3年。高まる世間の期待とは他所に、兎ではなく亀のようにゆっくりと着実にプロの世界へ順応してきた根尾選手。
シングル、ツーベース、スリーベース。安打も着実に歩を進めてきた。本塁打への土俵は整っていた。
あとは、スーパースターの宿命に身をまかすだけ。
根尾昂待望のプロ初本塁打はこれ以上ない満塁の場面。インコースを引っ張った打球は、バンテリンドームのライトスタンドへ綺麗な弧を描き突き刺さった。
「かっせーパワプロ」の応援歌から、一瞬かつスローモーションのような静寂、そして歓喜の瞬間。
全世界のドラゴンズファンがこの日を、この時を、胸に刻み続けることだろう。
■助演選手賞
高橋 周平 選手
先制タイムリーツーベースを含む2安打2打点の活躍。開幕からこれまで一貫して調子が上がらない中、打率2割7分を維持しているのは脅威でしかない。
■助演選手賞
阿部 寿樹 選手
久々のスタメンで結果を残す。起用し続けて復調を待つのが正しいのか、一旦スタメンを外すのが正しいのか。今回は後者が正解だったようだ。
問題は、明日以降の内容である。
さて、ウエスタンリーグでは、若龍たちが脅威の8連勝を記録。石垣選手や溝脇選手が怪我から復帰し、戦力はさらに整ってきた感がある。
今日は先発・ジャリエル投手がタイガース打線を圧倒。調整完了で1軍の登板機会を伺っている。キューバ代表での離脱の前に、ローテを崩してでも1軍での先発機会を与えたい存在である。