先日の記事で、ドラゴンズ「新世代」を『ワンピース』の「新世代」に例え、「新世代の旗手」として期待する藤嶋健人投手を主人公・ルフィに重ねて「世界を夜明けに導く者」と呼ばせてもらった。
今回は、一昨日のベイスターズ戦で長打力をアピールするなど注目度が上昇中の、藤嶋投手と同期・「野手陣の新世代の旗手」である石垣雅海選手を、『ワンピース』の「新世代」に重ねてみたいと思う。
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さて『ワンピース』の世界では、主人公・ルフィと同時期に頭角を現した総勢12人の新鋭海賊たちを「最悪の世代」若しくは「新世代」と呼ぶ。
その「新世代」の中で、唯一、ルフィと同じく“主人公感”を感じさせてくれる海賊がいる。その名は、ユースタス・キッド。キッド海賊団の船長で、ルフィと並び「新世代の旗手」と呼ぶに相応しい存在だ。
キッドの特徴といえば、ゴツゴツとした”厳つい”その見た目。「赤い髪」と「眉なし」の風貌は、戦いに一直線な”武闘派”イメージが良く似合う。戦い方も巨大な腕で相手を殴るパワー系の戦闘スタイルだ。
同様に、石垣選手といえばドラゴンズ「新世代」のパワー型として期待を集めている。2017年の入団当初は、高い身体能力を有していたものの「長距離砲」と呼ぶには些か心もとない身体つきをしていた。
ところが、ここ1・2年で体型が激変。今年自主練を共にしたイーグルス・浅村選手のようなドッシリとした体型に変わり、打球の飛距離も確実に伸びている。
共通点はまだある。
『ワンピース』では「悪魔の実」と呼ばれる「食べると特殊な能力が身につく果実」がキャラクターの強さ・戦闘スタイルに大きな影響を及ぼす。
キッドが食べた「悪魔の実」は、名前こそまだ明らかになっていないが、磁力を操る「磁力人間」であることは明確になっており、その戦い方は、自身の肉体に磁力をまとわせ、周囲の金属製品(相手の持つ武器など)を大量に集めて巨大な腕や武器を作り上げるというものである。
同様に、ドラゴンズの「磁力人間」といえば、石垣選手である。
石垣選手は入団以降、まるで「悪魔の実」を食べたかのように、死球を受けまくっている。初めのプロ3年間で、受けた頭部死球はなんと5回。ついた異名は”頭部死球王”。
パッティングマシンを、ボールが自分の頭部に当たる角度に設定して、死球を避ける練習をしていたのは有名な話だ。
恐怖心が影響し、一時はバッティングを崩していた時期もある石垣選手。野球選手にとって「磁力人間」はとんでもなく不必要な能力だ。
こう説明するとあまり強そうには思えない「磁力人間」というキッドの特殊能力だが、それとは別にキッドには「覇王色の覇気」がある。
「覇気」は「意志の力」のことで、「覇気」を極めれば「悪魔の実」の特殊能力に関係なく、相手の実体をとらえて攻撃することができる。「悪魔の実」が特殊能力であれば「覇気」はいわば戦闘能力。「覇気」が弱ければどんな「悪魔の実」を食べていても最強にはなれない。
「覇王色の覇気」は、その「覇気」の中でも「王下七武海」や「四皇」など限られた数名しか使うことのできない特殊な「覇気」である。
キッドは「新世代」の中でルフィと共にこの「覇王色の覇気」を纏っており、12人の中でも最強クラスの強さを持っていると予想されている。
現在展開されている「ワノ国編」においても、キッドは重要な役割を担っている。
同様に、石垣選手の果たすべき役割も大きい。
先日ラジオで、仁村2軍監督が「石垣選手がレギュラーを掴むことが出来れば、後輩の根尾選手や石川選手にとっては心強い」という主旨のコメントを残していた。
若手野手陣の「道を切り拓く」ことに期待したコメントであり、練習熱心でまじめな性格の石垣選手を後輩の「良い手本」として捉えている証でもある。
今シーズン石垣選手は、首脳陣の期待に応え「若手野手の先駆者」としての役割を果たすことが出来るのか。レギュラー奪取に向けたアピールに今後も注目していきたい。
ちなみに、キッドの異名は、ユースタス・“C(キャプテン)”・キッド。
合唱曲「カリブの夢の旅」にも登場するキャプテン・キッドが、キャラクターのモチーフになっていることが由来だ。
同様に、今後の活躍次第では、近い将来、石垣選手の左胸に“C” の紋章が付いても不思議はない。
“目を覚ませ、ときがきた”
「カリブの夢の旅」の歌詞のように、“キャプテン”・石垣雅海が目覚めたとき、ドラゴンズの新たな冒険が幕を開けるのかもしれない。