2020/8/10 対広島カープ
結果は1-6でドラゴンズの敗戦
注目の初球は外角低めへ144キロのストレート。
心配されたストレートの球速は予想を5キロ程上回り、140キロ台中盤を記録。
今シーズン初登板で初回から飛ばして行ったという理由もあるだろうが、ドラゴンズ先発の小笠原投手は筆者の低い期待を上回る投球内容でスタートを切った。
しかし、ストレートだけで抑えられるほどカープ打線は甘くなかった。
得意のカーブが制球できず、ストレートに頼ったところを狙い撃ち。
結果4回3失点で負け投手。
次の登板機会を掴み取るピッチングは出来なかった。
しかし、オープン戦の頃よりは大分良くなった。
今日のストレートが投げられていれば、未来は明るくなっていくと思う。
■主演選出賞
該当なし
■助演選手賞
山本 拓実 投手
2番手で登板し、2回無失点の好投を見せた山本投手を選出。
2段モーション気味であった投球フォームが、オーソドックスなスタイルに変化していたことに驚いたが、その成果なのか良いボールを投げていた。
ロングリリーフという難しい役割を任されているが、色々と試せるポジションでもある。
どんどん進化を続けていってもらいたい。
大島 洋平 選手
3度まわってきた得点圏の打席で結果を出せず。
しかし、今シーズンここまでのブレない活躍を見ていたら、とても責める気にはなれない。
さて、出場機会が激減し、めっきり影が薄くなってしまった根尾選手。
今日も代打で出場し三振。
何回も述べている通り、根尾選手は新しい環境にすぐ適応できる選手ではない。
代打よりスタメン。そして打てなくても使い続ける。それが出来ないなら1軍にいる意味はない。
『ストレートに振り遅れており、全く打てる気配を感じない』
この感想は、来年でも再来年でも、根尾選手を1軍で起用し始める際はきっと変わらない。
それでも強く振り続け、たまたまタイミングの合ったボールを弾丸のように飛ばす。
そこから少しずつバッティングのリズムが生まれてくる。
高校時代はパワーヒッターとして名を馳せた選手を、尽く巧打者に仕立て上げていくドラゴンズ。
果たして、ストレートにがっつり振り遅れる根尾選手を許容し、福留孝介選手のような強打者に仕立てることができるのか。
それとも、首脳陣も根尾選手も結果に固執する悪循環で、器用な巧打者を再び育成することになるのか。
根尾選手の将来を決める環境は、既に動き始めている。