毎試合の『中日ドラゴンズアカデミー賞』を集計し、月間アカデミー賞を選出するこの企画。
今日は6・7月編の発表を行いたい。
その前に『中日ドラゴンズアカデミー賞』の基本ルールを確認しておきたい。
まず、賞の種類は以下のようになっている。
■主演選手賞:試合のMVP。基本1試合1名だが、負けた試合は受賞者なしが多い。
■助演選手賞:試合の準MVP。基本1試合2名だが、1名の試合もある。
■ゴールデンラズベリー賞:試合の逆MVP。負けた試合は1名受賞の可能性がある。
次に、選出基準だが、『如何にチームの勝利に貢献したか』を重視しており、打率や防御率などの「個人の評価」だけでは表現できない部分に重きを置いて選出している。
極端に言えば、4打数4安打の選手よりも、3打数無安打だが勝利に直結する四球を選んだ選手を選出することもあり得る。
(逆に、負けた試合は個人の評価を重視せざるを得ない。)
以上を踏まえ、月間アカデミー賞では、4つの賞を発表したいと思う。
■月間主演選手賞:該当期間に主演選手賞を最も多く受賞した選手。
■月間助演選手賞:該当期間に助演選手賞を最も多く受賞した選手。
■月間ゴールデンラズベリー賞:該当期間にゴールデンラズベリー賞を最も多く受賞した選手。
■月間アカデミー賞:主演選手賞を2pt、助演選手賞を1pt、ゴールデンラズベリー賞を-2ptとして計算し、該当期間に最も多くのポイントを獲得した選手。
それでは早速、月間アカデミー賞(6・7月編)を発表する。
■月間主演選手賞
岡田 俊哉 投手、松葉 貴大 投手、高橋 周平 選手、阿部 寿樹 選手、ビシエド 選手
月間主演選手賞は5名の同時受賞となった。
いずれも対象期間に2回主演選手賞に選出された選手たちだ。
計14回の選出を行っているが、そのうち10回が上記5名で占められている計算になる。
特筆すべきは松葉投手と高橋選手。
両選手とも不在の期間があったにも関わらず名前を連ねている。
一方で、開幕時に守護神であったが不安定な投球が続き中継ぎ降格となった、岡田投手も選出されている。
岡田投手に関しては、投球のムラが激しく、良いときは主役級の投球をするが、悪いときは全然ダメということなのだろう。
■月間助演選手賞
ビシエド 選手
対象期間で6回の助演選手賞を獲得したビシエド選手が受賞。
月間主演選手賞との2冠となった。
次点は5回選出の京田選手。
試合に出続けている野手2人が上位を占めた。
ちなみに投手では4回選出の佐藤優投手がトップ。
7月中旬、チームの負けが込んでいた時期に、孤軍奮闘していた印象だ。
■月間ゴールデンラズベリー賞
吉見 一起 投手、山本 拓実 投手、溝脇 隼人 選手
不名誉な月間ゴールデンラズベリー賞は3名の同時受賞。
賞の性格的には、投手が受賞しやすい傾向にあるだけに、2回も選出されてしまった溝脇選手は要反省だ。
ちなみに、計15回の選出のうち野手は4回のみ。
溝脇選手以外の選出は遠藤選手1回、加藤選手1回であった。
■月間アカデミー賞
3位(5pt):祖父江 大輔 投手、松葉 貴大 投手、京田 陽太 選手
月間アカデミー賞の第3位は、5pt獲得で3名が同時受賞。
注目したいのは祖父江投手。
投手陣の中ではMVPと言っても良い獅子奮迅の活躍で、今やれっきとした竜のセットアッパーだ。
2位(6pt):高橋 周平 選手、阿部 寿樹 選手、井領 雅貴 選手
月間アカデミー賞の第2位は、6pt獲得で3名が同時受賞。
注目したいのは阿部選手。
不調が続き打率は2割台前半と昨シーズンの出来には程遠いが、要所ではチームの勝利に貢献する活躍をしている。
逆に言えば、ドラゴンズの今後の上昇はポイントゲッター阿部選手の復調にかかっているかもしれない。
1位(10pt):ビシエド 選手
月間アカデミー賞の第1位は、2位に4pt差の大差をつけビシエド選手が受賞。
なんと初回から3冠(月間主演選手賞・月間助演選手賞・月間アカデミー賞)となってしまった。
稲妻のようなサヨナラホームランは対象期間中のベストシーンだ。
7月10日の記事はこちら↓↓
さて、おまけにもう一人紹介したい選手がいる。
不思議なことに、その選手は一定程度の試合に出場しているにも関わらず、どの賞にも1回も選出されていない。
まるで空気のように、居ても居なくてもあまりチームに影響のない選手なのだ。
その選手の名は、福田永将。
眠り続ける竜の主砲は、太陽の明るさを忘れてしまったのだろうか。