2020/6/26 対広島カープ
結果は1-4でドラゴンズの敗戦。
3連敗で名古屋に戻り、今日から心機一転、また勝ちを重ねていこうとしたその矢先、立ちはだかったのはカープ先発大瀬良大地投手であった。
ストレート・変化球・球威・コントロール、全てのレベルがとても高い。
加えてスタミナ・バッティングもすごい。
味方が3回連続で満塁のチャンスを残塁で終わるという嫌な流れの中盤を、1人のランナーも出さずに切り抜けた。
敵ながらあっぱれである。
このピッチングをされたら、なかなか崩すのは難しい。
■主演選手賞
該当なし
■助演選手賞
高橋 周平 選手
1人、気を吐く3安打猛打賞。
守備も安定しており、開幕から継続して良い状態をキープしている。
■助演選手賞
祖父江 大輔 投手
今日も祖父江投手のおかげで、ゲームが最後まで崩壊しなかった。
又吉投手突然の乱調によるスクランブル登板も、1死満塁のピンチを見事無失点で切り抜けた。
しかし、又吉投手は何だったのだろうか?
怪我でなければ良いが。
今シーズンは左足を上手く使ってヒップファーストの投球をしていただけに、セットポジションのクイック投球でそのリズムが崩れたのが理由かもしれない。
そうだとすると、今後の大きな問題である。
さて、一昨日の対ベイスターズ第2戦でドラゴンズが自ら手放した“流れ”が戻ってこない。
そのくらい痛い采配ミスであった。
と言って終えばそれまでだが、失った流れは自分たちでもってくるしかない。
まずは、首脳陣。
大局をみると、開幕3連戦の良い流れを作り出していたのは、ラッキーボーイ打率4割超えの木下捕手であった。
守備面でも良い活躍を見せていたその木下捕手がスタメンを外れて3試合が経つ。
たしかに、常時スタメン出場ができるほどの信頼感は、まだ木下捕手にはないのだろう。
しかし逆に、このラッキー期間に出場させずに、いつ出場させるというのだろうか。
早くしないと、ラッキー期間が終わってしまうぞ。
こういう部分、ジャイアンツの原監督は対照的だ。
原監督は、ラッキーボーイを使うのが非常に上手い。
今年も、モタだ中島だ湯浅だと、オープン戦からラッキーボーイを短期間で見極め、仕立て上げていく腕がある。
見習う部分は多い。
ラッキーマンを見極めることで流れは生まれる。
次に、選手たち。
湘北高校のポイントガードである宮城リョータは、防戦一方となった王者山王高校戦で、試合中にこう吠えた。
『しっかりしろォ!! 流れは自分たちでもってくるもんだろがよ!!』
そう、自分たちが一つ一つのプレーで流れを掴んでいくしかないのだ。
その姿勢が伝わってくる選手もいる。
京田選手の9回のヘッドスライディングは、まるで宮城リョータを見ているようだった。
平田選手もその1人だ。
今日も途中出場から2打席結果が出なかったが、最後の打席、チャンスでの凡退の悔しさは、テレビ越しでも充分伝わってきた。
各選手の懸命な1プレー・1打席がチームに流れを引き寄せる。
失った流れは自分たちで取り戻す。
そう信じて、明日も熱い声援を送りたい。