中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズを応援しています。主に試合で感じたことをアカデミー賞風に綴っています。

2022ドラフト3位指名予想

 

今回は、ドラゴンズのドラフト3位指名を予想する。1位・2位指名については以下の通り。詳細は過去の記事をご確認いただきたい。

 

ドラフト1位:内藤鵬(日本航空石川高・内野手

ドラフト2位:田中幹也(亜細亜大・内野手

 

今年のドラフトのポイントは、いかに開き直って「上位で野手」を指名できるかであるが、流石に上位3人の野手指名は想定されない。

 

従って、3位では投手の指名を予想するが、3位であっても候補が多くは見当たらない。特に、ドラゴンズの補強ポイントという点で、大学卒・社会人卒の即戦力(特に中継ぎ左腕)を指名したいが、魅力ある投手がいない・・・。

 

悩ましいところだが、中途半端な指名を行うよりは、高卒投手に切り替える方が賢明だろう。

結果からいうと、4位指名も同じ状況であり、3位4位では連続して高卒投手の指名を予想したい。

(高卒投手も魅力ある投手は少ないが・・・)

 

2人指名する前提でいえば、1人はポテンシャル型、もう1人は堅実型の投手を指名したい。2020年ドラフトでいえば、4位福島投手(堅実型)・5位加藤投手(ポテンシャル型)のようなバランスの取り方だ。

 

まずは3位指名。

荒さもあり身体の細さも気になるが、運動能力というポテンシャルの点では随一に見える。

 

ドラフト3位:斎藤響介(盛岡中央・投手)

 

まだまだ改善の余地はあるものの高橋宏斗に似た投球フォームから投じる、常時140キロ中盤を記録するストレートには魅力がある。

やや不安定なコントロールと、それほど高くない身長という点で伸びしろに不安はあるものの、今年の候補の中では一際ポテンシャルを感じる投手だ。

 

恐らく、高卒右腕では斉藤優汰投手(苫小牧中央)に次ぐ評価であり、ドラゴンズ3位指名まで残っているかどうかが気がかりな点だ(例年であれば、もう少し好投手が多く確実に残っていそうなのだが)。

 

 

さて、次回は4位指名。堅実型の高卒投手を予想してみることにしたい。

 

2022ドラフト2位指名予想

 

今回は、ドラゴンズのドラフト2位指名を予想する。1位指名については前回の記事をご確認いただきたい。

 

ドラフト1位:内藤鵬(日本航空石川高・内野手

 

さて、野手を1位指名した場合、2位は投手を指名したいところだが、今回のドラフトのポイントは、いかに開き直って「上位で野手」を指名できるかである。それほどまでに好投手が少ない。

 

ちなみに、例年と比較してもドラフト2位までに指名されておかしくないと思う投手は、以下の投手たち。

矢澤選手(日体大

吉村投手(東芝

曽谷投手(白鵬大)

荘司投手(立教大)

菊池投手(専修大

 

高卒は1人も見当たらず、大学・社会人を含めても5投手とかなり少ない。投球を見て良いと感じる投手は、ほぼ下級生という状態だ。

従って、希少な上記5投手は、ドラフト1位で全員指名される可能性が高いと考えている。

 

さて、本題のドラゴンズの2位指名だが、ここは現場の意見を最優先すると思われる。立浪監督は、ドラフトにも興味を強く持っており、具体的な補強ポイントも明言しているようだ。

 

その補強ポイントとは、即戦力二遊間

土田・溝脇・三ツ俣でやりくりしている現状を考えれば当然の補強ポイントだ。

 

迷うのは、山田選手(立教大)に代表される打撃型セカンドをとりに行くのか、田中選手(亜細亜大)のような守備走塁型ショート・セカンドをとりに行くのかという点である。

 

この点においては、後者、ショートを守れる選手を現場は要望すると考えている。

 

指名候補として名前があがるのが、以下の選手たちだろう。

田中選手(亜細亜大)、門脇選手(創価大)、友杉選手(天理大)、奈良間選手(立正大)、村松選手(明治大)

 

この中では、最も尖ったプレースタイルをしている田中選手(亜細亜大)を指名したい。忍者のような動きはカープの菊池選手を彷彿とさせ、走力もかなり高そうだ。

片岡二軍監督が「ドラゴンズには足の速い二遊間が少ない」と嘆いていたように、土田・溝脇・三ツ俣・ワカマツ・星野・阿部・高橋周平・石垣‥

自信を持って俊足と呼べる選手は確かにいない。

守備にはほぼつかない高松選手くらいであろう。

 

ドラフト2位:田中幹也(亜細亜大・内野手

 

一方で、処遇が難しいのが京田選手。ここは思い切ってトレードでの放出を検討し、ドラフト上位で指名できなかった分、投手を獲得しにいってもらいたい。

京田選手には悪いが土田選手の方が圧倒的に野球センスが高い。チームを強くできるショートは土田選手であろう。

 

2022ドラフト1位指名予想

 

2022年のドラフトは予想が難しい。

全体的に不作年であることに加え、ドラフト1位確実と注目される選手たちとドラゴンズの補強ポイントが合致しない

 

そんな状況ではあるが、筆者なりにドラゴンズにとってベストなドラフト指名を探って行きたいと思う。

 

ポイントは、いかに開き直って「上位で野手」を指名できるかにある。

昨年野手中心のドラフトを実行したため、今年は投手中心の指名をしたいところだが、残念ながらその投手に有望選手が少ない

ドラゴンズは投手の絶対数が少ないという問題もあるため、下位指名・育成指名は投手で固め、結果としてバランスの良い指名を目指したい。

 

 

今回は初回として、ドラフト1位指名を予想する。

 

筆者の考えとして、ドラフト1位はその格に値する選手の指名から逃げてはいけない。ドラフト1位に値する選手が複数いる時に初めて、チームの補強ポイントとの一致を考えるべきだ。

 

2022年のドラフト候補選手の中で、ドラフト1位指名に値する選手は3名のみだと考えている(少ない!)。

矢澤選手(日体大・二刀流)・浅野選手(高松商・外野手)・内藤選手(日本航空石川高・内野手の3選手だ。

 

抽選で外れた場合は、当然他の選手を指名することになるのだが、初回入札はこの3選手の誰かにチャレンジするべきだ。12球団の1位指名もこの3選手に集中するだろう(7〜8球団が指名すると予想)。

 

それでも球団によっては、「どうしても欲しい補強ポイント」がある。もし、以下の「どうしても」に該当する場合は、記載の選手を指名する可能性もある(4〜5球団が指名すると予想)。

どうしても即戦力先発→吉村投手(東芝・投手)

どうしても先発左腕→曽谷投手(白鵬大・投手)

どうしても将来の正捕手→松尾選手(大阪桐蔭高・捕手)

どうしても打てる二塁手山田選手(立教大・内野手

どうしても将来のエース候補→荘司投手(立教大・投手)

 

さて、ドラゴンズの戦略だが、まず「どうしても〜」の球団には該当しない。先発左腕と捕手は大きな問題がないし、吉村投手のような即戦力先発や山田選手のような打てる二塁手は必要だが、初回入札から「どうしても」というレベルではない。将来のエース候補という名のポテンシャル枠は梅津投手で消化済だ。

 

つまり、ドラゴンズの1位指名は、前述した1位指名確実の3選手に絞って良い。問題は、繰り返しになるが、ドラゴンズの補強ポイントと一致しない点だ。

 

最も一致しないのが浅野選手(高松商・外野手)だろう。昨年のドラフトで外野手を1・2・6位で指名しており、飽和状態。今後ドラゴンズがすべきことはブライト選手や鵜飼選手等の育成であり、浅野選手の獲得ではない。残念ながら縁はなさそうだ。

 

難しいのは二刀流の矢澤選手(日体大・二刀流)。筆者は、中継ぎ・抑え投手として指名するのであれば、楽天の松井投手のようなイメージが浮かび、さらにドラゴンズの補強ポイント(中継ぎ・抑えの左腕)に一致するため1位指名を推したいが、外野手や先発投手または二刀流として評価しているのであれば、指名は避けるべきだと考えている。

 

理由として、外野手は前述の通り飽和状態であること。また、先発投手としての矢澤投手にはドラフト1位としての魅力を感じない点にある。

二刀流の場合は、先発投手としての起用が前提となるだろうから、即戦力としてローテーションに入る評価がなければ難しい。

 

また、本人の意向もあるだろうが、矢澤選手の二刀流という類稀な才能を考えると、二刀流を前提として指名する球団に入団をしてもらいたい。

ドラゴンズが指名する場合は、不足している中継ぎ左腕としての起用が想定され、その場合大きな活躍が見込めるのは間違いないだろうが、二刀流での育成は難しいだろう。

 

最後の一人、内藤選手(日本航空石川高・内野手もドラゴンズの補強ポイントに一致しているとは言えない。

三塁手には、阿部・高橋周平がいる上に「未来の4番」石川昂弥がいる。石川選手と特徴が重なる内藤選手の指名を、必要ないと考えるのは当然である。

 

しかし、ひとつ心配なのは「もし石川昂弥が大成しなかったら」である。日本人の4番が育たず、現4番のビシエドにも物足りなさが残り、近年ずっと長打力不足が嘆かれるドラゴンズ。

 

石川選手には4番を務めるポテンシャルが確実に備わっているが、毎年怪我をしており実績がない。

例えば、このまま3年間石川選手に期待をかけ続けたとして、三塁手の大砲候補の指名を避け続けたとして、その結果「もし石川昂弥が大成しなかったら」ドラゴンズの4番を務める和製スラッガーは、今後5年以上、いや下手したら10年近く不在になるかもしれない。

それはつまり、ドラゴンズの長期低迷を意味するだろう。

 

そう考えると、順調に育てば3〜5年後に台頭してくるであろう内藤選手の指名は、日本人4番育成という課題にドラゴンズが本気で向き合うのであれば、必要な指名であるとも思える。

 

幸いにも2軍の三塁手は日替わり起用が続き、内藤選手をじっくりと育成できる環境は整っている。結果として石川選手と2人で台頭してくれば、そんな嬉しい悩みはないだろう。

 

 

今回の結論として、筆者はドラゴンズ1位指名を内藤選手と希望を込めて予想する。

「今年は投手を獲得すべき」という邪念を振り払い、矢澤選手ではなく内藤選手を選ぶことができるか。ドラゴンズのドラフト戦略が問われる不作年の1位指名となりそうだ。

 

ドラフト1位:内藤鵬(日本航空石川高・内野手

 

ちなみに、内藤選手は地元・愛知県出身。2軍戦で地元出身の4番候補が育っているというだけで、明るい未来が描けるものだ。

 

意気地にならない好采配

 

先発・松葉を6回まで引っ張るか、不振の祖父江を起用するか、清水やロドリゲスの回跨ぎを試すか。

 

この3択からどれかを選ぶ展開となった今日の試合。清水の回跨ぎが失敗に終わったことに対し、安易に采配を否定することはできない。代わりの選択肢も成功率が高いとは言えないからだ。

 

むしろ8回。ロドリゲスの回跨ぎを避け、祖父江を起用したのは好采配だった。

当初は清水-ロドリゲスで6-8回の3イニングを乗り切る想定だったはずだが、清水の回跨ぎが失敗。

意気地になり、今度はロドリゲスを回跨ぎさせる可能性もあったはずだ。

 

大事なのは失敗したことを繰り返さないこと。今日は試合中に上手く軌道修正し、試合を勝利に結びつけた。

祖父江の好投が明日以降の選択肢を増やす結果になったことも併せて、今日は意気地にならない好采配だった。

 

これが全力か?

 

今シーズンはじめて、負けてはいけない試合で負けてしまったドラゴンズ。

 

2回裏、阿部に送りバントをさせず併殺

この試合負のオーラを纏う松葉を、4回以降続投させる決断が、バント失敗と5失点目につながる。

試合途中から根尾にショートを守らせた采配が、ベイスターズの決勝点につながる。

7回に清水ではなく祖父江をマウンドにあげるまでは良いが、回途中にロドリゲスにスイッチすべきタイミングをスルー。

 

それ以外にも、5回裏の代打・高松は最も意味が分からないし、9回裏の代打・福留も今の状態であれば郡司が妥当であろう。

 

6回裏に阿部の強行策が実ったり、石橋のセーフティースクイズが成功しているため、決して間違いだらけの采配ではない。

しかし、開幕直後に比べて、1試合を全力で諦めない采配が、切れ味をなくしている。

 

ドラゴンズは弱い。

昨年5位のチームだ。

負けてはいけない試合を負ければ、借金はすぐに増えていく。

 

災い転じて福となる

 

これで今シーズンのジャイアンツ戦は、全て1勝2敗。しかも、3カードともに2敗後の日曜日になんとか白星を手にしている。

 

正直、防戦一方となっている今シーズンのジャイアンツ戦だが、三連敗していないことは大きい。

この日曜日の踏ん張りが、シーズン中盤以降の活力を生み出すかもしれない。

 

それにしても、主力を欠いた東京6連戦を3勝3敗の5割で乗り切ったのは良い意味で予想外。

 

特に、代役として出番をもらった選手たちは輝きを魅せてくれた。石橋が2戦連続完封を導く好リードを魅せれば、根尾はイムリー2本でチームの勝利に貢献した。

 

しかし、この期間で最も輝きを放ったのは、1週間で3本塁打を記録したアリエル・マルティネスで間違いない。

 

ストレートに強く、外の変化球を見極められ、逆方向にも強いあたりが打てる。フライボールヒッターで極端に併殺が少ない。

2軍では圧倒的な成績を残し、打のポテンシャルは底知れないアリエルだが、昨シーズンから1軍では今ひとつ結果を残せずにいた。

 

今シーズンも開幕は2軍でスタートし、1軍昇格となってからもスタメン出場は限定的。高橋周平復帰後には、レフトを阿部が務めることが多く、今後出場機会はさらに減ることが予想された。

 

それがコロナにより状況一転。

一時はビシエドに代わり4番を務めるのだから、何が起こるか分からない。

 

兎にも角にも、1軍の壁を打ち破る気配のあるアリエルは、ドラゴンズにとっての大戦力。

不動のレフトの座はもちろん、交流戦ではDHとしても期待できる。

 

災い転じて福となる。

この苦境を乗り越えた時こそ、ドラゴンズは1つ上の選手層を手に入れることができるだろう。

 

山本拓実の150kmストレート

 

なんとなんと、神宮球場での2試合連続完封勝利

昨夜には鵜飼のコロナ感染という最悪のニュースが入ってきたが、チーム一丸となり稀に見るかたちで2連勝を飾った。

 

圧巻だったのは山本拓実

場面は6回裏。結果的には、この試合唯一のピンチとなった2死3塁の場面。打席には山田哲人

 

カウント1-2からのインコース150キロの素晴らしいストレート。山田のバットは空を切る。

痺れる場面で山田に対してインコースを投げ切れる気持ちの強さ。6回に山本がこの投球を披露すれば、続く祖父江・清水が強打者から逃げる気持ちになるはずがない

 

初球のインコースのシュートも素晴らしかったし、最終的に討ち取ったストレートも強かった。

要求した石橋も、勝ちパターンとして起用した立浪監督も、それに応えた山本も、全てが揃って試合を勝ち切った。

 

大野や柳はスワローズ打線の怖さを知りすぎている。それが悪い方向に働き、ランナーを貯める場面もある。

今日の山本のピッチングは、昨季の松葉のように、ドラゴンズ投手陣皆に勇気を与えるピッチングであった。

 

打線は、アリエルの一発以降、中々追加点が奪えなかったが、追加点を早めに奪っていれば逆にスワローズ打線に火がついた可能性も否めない。

結果的にロースコアで進んだことが勝利につながったのだろう。

 

2軍から昇格したばかりの渡辺勝や伊藤に早速出番を与え、代打の郡司は追加点につながる貴重なヒットを放つ。

ドラゴンズ最高のプロスペクト・石橋康太がついに世間にバレてきている。

勝利と育成の両立。

こんな監督を我々は待っていた。