中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズを応援しています。主に試合で感じたことをアカデミー賞風に綴っています。

高橋 周平(期待Ranking 3位)

 

2021年を迎えたところで、気持ちを新たに今シーズンのドラゴンズを占っていくこの企画『2021年シーズン 期待Ranking』

昨シーズンから大きく飛躍が予想される選手を、筆者の独断でランキング形式(1~10位)にてお伝えしよう。発表順番はランダムだ。

 

今日は、期待Ranking 3位の発表を行う。

 

 

■ 期待Ranking 3位

    高橋 周平 選手

 

昨シーズンの実績:打率.305、本塁打7、打点46(108試合438打席)

今シーズンの予想:打率.330、本塁打12、打点80(140試合600打席)

 

一昨シーズン2年連続で規定打席到達、昨シーズン初の規定3割到達と、期待される打撃で順調な成長を見せる高橋選手。2年連続安定した成績を残したことで、確固たる打撃技術を身につけたと言って良いだろう。

 

今年27才を迎える高橋選手だが、今が成績のピークなのか、はたまた飛躍のきっかけを得たに過ぎないのか。筆者の考えは当然後者である。高橋選手のピークはこれからの5年間にやってくる。

 

現状の打撃スタイルから考えると、目指す選手像は本塁打よりも打率が突き抜けるスタイルであろう。ピーク時に打率.360・本塁打20・打点100。NPBで過去20人程度しか達成しておらず、2000年以降はイチロー・内川・柳田の3選手しか成し遂げていない打率.360以上を達成できるポテンシャルを秘めている。ちなみにドラゴンズの球団記録は矢沢健一氏が持つ打率.369だ。

 

そのための足掛かりとして、今シーズン打率.330・本塁打10以上というのが具体的な目標値であり、かつ達成できると予想する。十分現実的な数字であると考えている。

達成に向けた課題は1つだけ、「怪我をしないこと」である。

高橋選手は過去2シーズンともに怪我で途中離脱をしており、復帰後しばらくは打撃の調子が上向かない傾向にある。多少無理をして復帰している影響もあるのだろう。

仮に万全な状態で1年を過ごしていたら、既に打率.330・本塁打10以上に近い数字を達成できているのではないか。チームにとっても高橋選手が「怪我をしないこと」は優勝に向けての最低条件である。

 

 

近年、ジャイアンツ岡本選手やタイガース大山選手と比較され、本塁打が少ない」と揶揄されることもある高橋選手。しかし、いずれの選手も主力としての選手生活はまだ始まったばかりだ。3年後・5年後に各選手がどんな評価を得ているのか。もしかしたら、「周平に比べると打率が物足りない」と評価を覆せるかもしれない。

 

筆者は知っているのだ。ドラゴンズの高卒手野手育成に時間がかかることを。何年かかるかって?まぁ8~10年だろう、森野選手がそうであった。その代わり「時間をかけて大きな華を咲かす」のがドラゴンズの選手たち。

 

今年、節目のプロ10年目を迎える高橋選手。ドラゴンズ特有の成長曲線に乗り、プロ野球界に衝撃を与える打撃センスの爆発いに期待したい。

 

 

■ 期待Ranking

10位:

9位:

8位:岡田 俊哉 投手

7位:

6位:小笠原 慎之介 投手

5位:

4位:ジャリエル・ロドリゲス 投手

3位:高橋 周平 選手(new‼

2位:

1位:

 

岡田 俊哉(期待Ranking 8位)

 

2021年を迎えたところで、気持ちを新たに今シーズンのドラゴンズを占っていくこの企画『2021年シーズン 期待Ranking』

昨シーズンから大きく飛躍が予想される選手を、筆者の独断でランキング形式(1~10位)にてお伝えしよう。発表順番はランダムだ。

 

今日は、期待Ranking 8位の発表を行う。

 

 

■ 期待Ranking 8位

    岡田 俊哉 投手

 

昨シーズンの実績:2勝2敗3ホールド3セーブ、防御率4.88(29登板、投球回数24.0回)

今シーズンの予想:2勝2敗8ホールド0セーブ、防御率3.50(45登板、投球回数40.0回)

 

 

昨シーズン、クローザーとして開幕を迎えた岡田投手だが、不安定な投球が続き役割を剥奪されると、その後は中継ぎとしてもよい成績が残せず2軍に降格。さらには2軍でも大量失点を浴びるなど、まさに天国から地獄に落ちるような1年を経験した。

 

本来コントロールの良い投手だが、昨シーズン終盤はストライクゾーンにすら投げられない投球が目につき、投球フォームが素人目にも3塁側に大きく傾いてしまっているのが確認できた。心身ともに乱れてしまった昨シーズンといえるだろう。

 

とは言え、これまで比較的安定した成績を残してきた投手である。本来のリズムを取り戻すことができれば、一年通して中継ぎでフル回転、防御率3点台の成績を残すことができる投手だ。

 

先発もクローザーも経験し、侍ジャパンの経験もある貴重な左腕が常にベンチにいることはチームにとって非常に心強い。

中途半端に纏ってしまったクローザーという肩書はキレイに脱ぎ去り、竜の『便利屋』として泥臭く戦ってもらいたい。

 

昨シーズンは、『大福マル』の勝ちパターン中継ぎ陣が素晴らしい成績を残した一方で、負け試合で登場する中継ぎ投手は、火に油を注ぐ投球が目立ってしまった。

今シーズン、優勝するためには負け試合を勝ち試合にすることも必要になってくる。岡田投手には、そういった役割のピッチングを期待したい。

 

 

■ 期待Ranking

10位:

9位:

8位:岡田 俊哉 投手(new‼

7位:

6位:小笠原 慎之介 投手

5位:

4位:ジャリエル・ロドリゲス 投手

3位:

2位:

1位:

 

ジャリエル・ロドリゲス(期待Ranking 4位)

 

2021年を迎えたところで、気持ちを新たに今シーズンのドラゴンズを占っていくこの企画『2021年シーズン 期待Ranking』

昨シーズンから大きく飛躍が予想される選手を、筆者の独断でランキング形式(1~10位)にてお伝えしよう。発表順番はランダムだ。

 

今日は、期待Ranking 4位の発表を行う。

 

 

■ 期待Ranking 4位

    ジャリエル・ロドリゲス 投手

 

昨シーズンの実績:3勝4敗、防御率4.12(10先発、投球回数59.0回)

今シーズンの予想:8勝4敗、防御率3.00(18先発、投球回数120.0回)

 

昨シーズン、育成から彗星のように現れ、終盤は先発ローテーションの一角を担ったジャリエル投手。当初は、豪速球とスライダーを武器に支配的な投球を見せていたが、徐々に精神的な未熟さという弱点も見えてきたキューバの若武者だ。

 

逆方向へのしぶといバッティング、足を使った嫌らしい攻め、スライダーへの集中攻撃。異国からやって来た経験値の無い若者が、昨シーズンの10先発で味わったNPBの洗礼は財産でしかない。

本人も自身の強みと弱みは把握できたはずだ。

 

今シーズンは、五輪予選で1ヶ月程度の離脱があるかもしれないが、その期間以外は先発ローテーションを守り切り、8勝4敗・防御率3.00の好成績を予想する。

 

投げているボールはエース級。馬力の強さと気持ちの強さも特筆に値する。あとはそれをコントロールできるかどうか。手綱はアリエル・マルティネス捕手に握らせてはどうかと思っている。

 

ドラゴンズにあって他球団にないもの。それは、外国人選手の『成長』である。新規獲得だけが補強ではない。昨シーズン、弱点を露呈した荒削りのジャリエル投手が、今年24歳を迎える伸び盛りの若者である事を、他チームは知らない。

 

一冬を経て見違えるような成長を見せてくれる若手キューバ人選手たち。目に見える補強の少ないドラゴンズだが、地球の裏側で確実に戦力アップをしている事実に周囲は度肝を抜かれるだろう。

 

 

■ 期待Ranking

10位:

9位:

8位:

7位:

6位:小笠原 慎之介 投手

5位:

4位:ジャリエル・ロドリゲス 投手(new‼

3位:

2位:

1位:

 

小笠原 慎之介(期待Ranking 6位)

 

2021年を迎えたところで、気持ちを新たに今シーズンのドラゴンズを占っていくこの企画『2021年シーズン 期待Ranking』

昨シーズンから大きく飛躍が予想される選手を、筆者の独断でランキング形式(1~10位)にてお伝えしよう。発表順番はランダムだ。

 

今日は、期待Ranking 6位の発表を行う。

 

 

■ 期待Ranking 6位

    小笠原 慎之介 投手

 

昨シーズンの実績:1勝3敗、防御率7.11(4先発、投球回数19.0回)

今シーズンの予想:6勝4敗、防御率3.30(15先発、投球回数90.0回)

 

昨シーズン、プロ5年目して大きな壁にぶち当たった小笠原投手。投球回数・勝利数・防御率いずれもキャリアワーストと最悪のシーズンを過ごした。

オフシーズンから怪我無く順調に開幕を迎えたものの、オープン戦で不安定な投球が続きまさかの開幕ローテーション漏れ。2軍での防御率もシーズン通して4点台と上昇の気配がみられず、1軍での登板はたったの4試合に終わった。

 

それでも、エース野投が期待の投手として小笠原投手の名前を挙げるなど、ポテンシャルと期待度は非常に高い小笠原投手。

野投手が吉見投手に導かれたように、大野投手からエースの系譜を引き継ぐのは小笠原投手であろう。大野投手との自主トレで技術と意識を高め、来シーズンはキャリアハイの6勝を期待したい。

 

順調にいけば、野投手・福谷投手・柳投手・梅津投手・勝野投手・ジャリエル投手で6枚が埋まる先発投手陣。次点で松葉投手・小笠原投手・清水投手・笠原投手・山本投手・岡野投手・橋本投手・佐藤投手といった具合だろう。

 

決して層が厚いとは言えないだけに、シーズン中に登板の機会は必ずやってくる。

イメージで言えば昨シーズンの野投。多少点は取られても、相手打者を押し込んでいく魅力的なボールが投げ込めていれば、期待値も含めて登板機会は多くなる。逆に、結果無失点でもボールに魅力がなければ昨シーズンと変わらない成績に終わるだろう。

 

昨シーズンの実績から、開幕ローテーションに入るのは相当高い壁だと考えられる。まずはオープン戦と2軍戦で結果を残し、5月中旬から1軍のローテーション入り防御率3点台前半を守っていければ、シーズン閉幕までローテを守り抜けるはずだ。

 

Ranking 6位ではあるが、最初に発表した意味はある。ドラゴンズファンなら誰しもが思っているはずだ。

小笠原慎之介は、こんなもんじゃない』と。

 

 

■ 期待Ranking

10位:

9位:

8位:

7位:

6位:小笠原 慎之介 投手(new‼

5位:

4位:

3位:

2位:

1位:

 

クローザーと正捕手の確立

 

今日は、今シーズンが中日ドラゴンズにとってどんな1年であったか、筆者の個人的な感想をつらつら書いていこうと思う。

 

まず、シーズン開幕前のドラゴンズの課題は、心配の大きな順番に並べると以下のような項目であった。

① クローザー不在

② 正捕手不在

③ ジュエリー・ロドリゲス移籍による勝ちパターンの再構築

④ 先発投手陣の力不足

⑤ 得点力不足

 

まぁ正直、こんな状態でスタートしておいて優勝できるはずがない。今シーズンは、将来に向けてこの課題をどこまで克服していけるか、というシーズンであった。

 

シーズンが終わり、それぞれの課題に対する成果はどうだっただろうか。

 

① クローザー不在

⇒ 岡田投手からスタートしたものの、シーズン途中からR・マルティネス投手が定着。破壊的なストレートと安定したコントロールを武器に、セ・リーグ屈指ともいえるクローザーに成長した。この課題はシーズン中に克服した。

 

② 正捕手不在

⇒ 開幕マスクの加藤捕手や郡司捕手・Aマルティネスら、今シーズンも多くの捕手が出場したが、シーズン中盤から木下捕手が実力でスタメンに定着。安定的な守備と見違えるようなバッティングで正捕手争いに終止符を打った。

来年も継続して活躍できるかどうかは分からないが、少なくとも今のドラゴンズには正捕手が存在し、この課題もシーズン中に克服したとみて良いだろう。

 

③ ジュエリー・ロドリゲス移籍による勝ちパターンの再構築

⇒見事に『大・福・マル』の新勝ちパターンを構築した。

一方で、昨シーズンの勝ちパターン投手は、ジュエリーロドリゲス・Rマルティネス・福・藤嶋・岡田と5投手で構成されていた。それに比べ、今シーズンは谷元投手を加えても4投手での構成となっており、「量」という面でジュエリー・ロドリゲス移籍の穴を完全に埋め切れたとは言い難いだろう。こちらは来シーズンも取り組むべき継続的な課題だ。

 

④ 先発投手陣の力不足

⇒今シーズンの開幕ローテーションは、大野投手(昨シーズン9勝)・吉見投手(昨シーズン1勝)・梅津投手(昨シーズン4勝)・柳投手(昨シーズン11勝)・山本投手(昨シーズン3勝)・岡野投手(昨シーズン0勝)の前年28勝ローテでスタートした。

ところが、梅津・柳両投手は怪我で早々に離脱、吉見・山本・岡野の3投手は結果を残すことができなかった。

一方で、シーズン途中から松葉・福谷・勝野・ヤリエルの4投手が頭角を現し、一時はセ・リーグ屈指の先発ローテーションを確立したといっても過言ではないだろう。

順当にいけば来シーズンの開幕ローテーションは、大野投手(今シーズン11勝)・福谷投手(今シーズン8勝)・梅津投手(今シーズン2勝)・柳投手(今シーズン6勝)・勝野投手(今シーズン4勝)・松葉(ヤリエル)投手(いずれも昨シーズン3勝)の前年34勝ローテでスタートできる。今シーズンが120試合であったことを加味すると、先発投手陣の実力は確実に向上しているだろう。

但し、それでも十分な戦力とは言い難く、来シーズンも取り組むべき継続的な課題であることには間違いない。

ちなみに、昨シーズン(2019年)の開幕ローテーションは、前年16勝ローテでスタートしている。16→28→34と順調に実績が増えていることから、来シーズン終了後には50勝ローテーションが見えてくるかもしれない。

 

⑤ 得点力不足×

⇒昨シーズンは「打率が良くても点がとれない」という課題であったが、今シーズンは「打率が悪くて点もとれない」と、課題は悪化した印象だ。

守備力を考えると内野陣に大きな責任は追及しにくい。やはり課題はレフト・ライトの両翼の打撃力アルモンテ・平田・福田の3選手がシーズン通して活躍できなかったことが一番の原因であろう。課題は来シーズンに持ち越しだ。

 

 

こうして振り返ると、今シーズンドラゴンズが8年ぶりのAクラス入りを果たせたのは、課題①と②の『クローザーと正捕手の確立』がとても大きな要因であった。

 

これを踏まえ、来シーズンの課題に目を向けてみると・・・

① 得点力不足

② 勝ちパターン投手が少ない

③ 先発投手陣の力不足

 

大きくはこの3つが挙げられる。

つまり、今シーズン開幕前に比べると、大きな課題は確実に少なくなってきている。この3つの課題を全てクリアした暁には、ドラゴンズは間違いなく優勝争いを演じているはずだ。

 

球団としては、新外国人選手や福留選手の獲得で①・②の強化を、大野投手との長期契約で③の悪化を防いでいるのが現在の状況だといえる。

個人的には、与田ドラゴンズの投手力整備に関してはあまり心配しておらず、②・③は克服できる課題だと考えている。

 

最難関のミッションは圧倒的に①。

良い意味でも悪い意味でも野手のスタメンが固定化しており、急激に得点力が上がることは考えづらい。そうなると新外国人ガーバー選手に期待せずにはいられない状況だが、前評判はそれほど高くなさそうだ。

むしろ、現有戦力のレベルアップ、具体的にはアリエル・マルティネス選手の外野起用や福田選手の打撃覚醒などが求められる。打順で言えば、今シーズン苦労した2番打者を早めに固めたい。

 

 

少し来シーズンの話が長くなってしまったが、今日の中心は今シーズンの振り返り。

話を戻すと、今シーズン、リーグ優勝は遠かったものの、全体的には大きな課題を克服できたドラゴンズにとって順調な1年だったと総括できる。

 

来年も、筆者はドラゴンズが優勝できるよう精一杯応援していく。

年明けからは気持ちを新たに、新シーズン期待する選手をランキング形式に紹介していきたいと思う。題して『期待Ranking』、乞うご期待!

 

2020年 アカデミー賞(年齢別獲得pt)

 

今回は、2020年アカデミー賞のスピンオフ企画第2弾、『年齢別獲得pt』の発表を行いたいと思う。

今シーズン活躍した選手たちは、来年何歳を迎える選手たちなのか。今後のドラゴンズの成長曲線を推し量る意味でも重要な要素の1つだ。

 

それでは早速5位から順に発表していこう。ちなみに、学年別ではなく年齢別としている点にご留意いただきたい。記載の年齢は来年迎える年齢だ。また、外国人選手は集計の対象外としている。

 

 

年齢別獲得pt(5位)

 32歳・1989生まれ(23pt)

 

第5位は、23ptを獲得した32歳を迎える選手たち。

ポイントを獲得したのは阿部選手(12pt)・井領選手(9pt)・遠藤選手(2pt)の3名。その他には田島投手が現役だ。

1軍で活躍し始めてから日の浅い選手が多く、32歳にしては実績の少ない選手たちが並んでいる印象だが、晩成型の選手であればこれから実力を伸ばしていくケースも十分考えられる。

来年は実質3年目で飛躍が期待される阿部選手を筆頭に、他の3選手にも更なる成長を期待したい。

 

 

 

年齢別獲得pt(4位)

 34歳・1987年生まれ(27.5pt)

 

第4位は、27.5ptを獲得した34歳を迎える選手たち。

とはいえ、こちらは全て祖父江投手の獲得ptだ。その他の現役選手は大野奨太選手しか残っておらず、伸びしろは非常に少ない状況。

祖父江投手が今後何歳まで活躍できるのか。タフな投手だけに息の長い活躍を期待したい。

 

 

年齢別獲得pt(3位)

 27歳・1994年生まれ(30pt)

 

今シーズンは8名がプレーをしたドラゴンズの中心世代

投手は柳投手(5pt)と岡野投手(-5pt)がポイントを獲得。打者は高橋選手(22pt)・京田選手(10pt)・武田選手(1pt)・溝脇選手(-3pt)がポイントを獲得。

前後の世代である1995年生まれ(笠原投手・マルク投手・丸山投手)が獲得ptゼロ・1993年生まれ(佐藤投手・木下投手・渡辺選手)が8.5pt獲得と、野球選手として脂がのるはずの20代後半の世代が不甲斐ない成績に終わっているだけに、この1994年生まれが背負う責任は大きい。

今度数年間は、チームを引っ張っていく世代。来シーズンは第1位奪取を期待したい。

 

 

 

年齢別獲得pt(2位)

 30歳・1991年生まれ(35pt)

 

第2位は、35ptを獲得した30歳を迎える選手たち。

ポイントを獲得したのは木下選手(21pt)・福谷投手(10pt)・岡田投手(3pt)・桂選手(1pt)の4名。入団年は皆バラバラであり統一感のないメンバーだが、木下選手と福谷投手にはこれから全盛期を迎える気配がある。

一方、高卒入団から長く活躍している岡田投手だが、まだまだ衰える年齢ではないはず。今シーズンの借りは来シーズンに返してもらいたい。

 

 

 

年齢別獲得pt(1位)

 33歳・1988年生まれ(39pt)

 

第1位に輝いたのは、39ptを獲得した1988年生まれの33歳。

ザ・ドラゴンズといったメンバー構成となっており、野投手(23pt)・平田選手(7pt)・福田選手(6pt)・堂上選手(3pt)の4名が現役。

皆が本領を発揮すれば、60ptくらい獲得できる断トツ1位の世代だが、皆怪我に悩まされている印象だ。

今シーズン、大野投手がキャリアハイとも呼べる成績を叩き出したのに対し、他の3名は年齢による衰えが開始されたかのような低迷ぶり。特に福田選手は晩成型の匂いが漂う選手なだけに、来シーズンの爆発に期待をしたい。

 

 

さて、30代の世代がベスト5位のうち4位を占めたドラゴンズ。次順位の6位も36歳・1985年生まれ(大島選手・谷元投手)ということで、主力の高齢化が進んでいる。

若手の有望世代は、第10位にランクインした23歳・1998年生まれの選手たち。ドラゴンズ新世代の旗手となるべく、藤嶋投手(4pt)と石垣選手(4pt)の成長には大きく期待をしたい。

 

 

全体順位

1位 33歳・1988年生まれ(39pt)
2位 30歳・1991年生まれ(35pt)
3位 27歳・1994年生まれ(30pt)
4位 34歳・1987年生まれ(27.5pt)
5位 32歳・1989年生まれ(23pt)
6位 36歳・1985年生まれ(20.5pt)

7位 31歳・1990年生まれ(18.5pt)
8位 29歳・1992年生まれ(9.5pt)
9位 28歳・1993年生まれ(8.5pt)

10位 23歳・1998年生まれ(8pt)

 

 

 

2020年 アカデミー賞(ドラフト年別獲得pt)

 

今回は、2020年アカデミー賞のスピンオフ企画第1弾、『ドラフト年別獲得pt』の発表を行いたいと思う。

今シーズン活躍した選手たちは、いったい何年前のドラフト会議にて指名された選手たちなのか。ドラフト会議の成果を図る上でも興味深いランキングになると思う。

 

それでは早速5位から順に発表していこう。ちなみに、外国人選手(ビシエド選手など)と他球団からの移籍選手(谷元投手など)は集計から外している。

 

 

ドラフト年別獲得pt(5位)

 2011年ドラフト組(22pt)

 

第5位は、22ptを獲得した2011年ドラフト組が受賞。

とはいえ、この22ptは全てドラフト1位指名高橋周平選手の獲得ptである。残念ながら6選手が指名された2011年ドラフト組も今や現役選手は2名のみ。ここからの挽回は、ドラフト3位指名の田島投手の復活にかかっている。

なお、ドラフト4位指名であった辻投手は現在母校・日本体育大学でコーチを務めているが、今年のドラフト2位指名となった森投手をドラゴンズに送り込んでくれており、陰からチームを支えているとも言えるだろう。

 

2011年ドラフト指名選手

1位 高橋周平
2位 西川健太郎
3位 田島慎二
4位 辻孟彦
5位 川崎貴弘
6位 宋相勲

 

 

ドラフト年別獲得pt(4位)

 2010年ドラフト組(23pt)

 

第4位は、23ptを獲得した2010年ドラフト組が受賞。

こちらも2011年組と同様、23ptは全てドラフト1位指名大野雄大投手の獲得ptである。2010年は5名が指名されているがドラゴンズの現役選手は大野投手一人だけ。沢村賞投手をもってしても4位止まりと言うことで、もう伸びしろはほとんどないと考えてよさそうだ。

 

2010年ドラフト指名選手

1位 大野雄大
2位 吉川大幾
3位 武藤祐太
4位 森越祐人
5位 関啓扶

 

 

ドラフト年別獲得pt(3位)

 2016年ドラフト組(23.5pt)

 

近年の最高傑作との呼び声高い”華の2016年ドラフト組"が、まさかの第3位でランクイン。第1位間違いなしだと想像していたが、思わぬ結果となった。

選手別の獲得ptトップは10ptのドラフト2位指名京田選手、年間『助演選手賞』を獲得した通り順当な成績を残している。予想を下回る成績に終わってしまったのは、ドラフト1位指名の柳投手(5pt)とドラフト5位指名の藤嶋投手(4pt)か。また、ドラフト4位指名の笠原投手に関しては1ptも獲得できない悔しいシーズンとなってしまった。

しかしながら、ドラフト3位指名の石垣選手(4pt)と育成1位指名の木下投手(0.5pt)がポイントを獲得しており、選手層の厚さと伸びしろの大きさを見せてくれた。

来シーズンは全員のポイント獲得も夢ではなく、ぶっちぎりの1位をとっても何ら不思議のないメンバーだ。

 

2016年ドラフト指名選手

1位 柳裕也
2位 京田陽太
3位 石垣雅海
4位 笠原祥太郎
5位 藤嶋健人
6位 丸山泰資
育成1位 木下雄介

 

 

ドラフト年別獲得pt(2位)

 2013年ドラフト組(42pt)

 

3位を大きく突き放しての第2位は、42pt獲得で2013年ドラフト組が受賞。

貢献者は中継ぎの2投手、ドラフト2位指名の又吉投手(13.5pt)とドラフト5位指名の祖父江投手(27.5pt)だ。中でも年間アカデミー賞』を獲得した祖父江投手の存在は大きく、獲得した27.5ptだけでも第2位となれる数字だ。

その他のドラゴンズ現役選手は、ドラフト3位指名の桂選手(1pt)のみ。今後の伸びしろはあまり期待できないか。

 

2013年ドラフト指名選手

1位 鈴木翔太
2位 又吉克樹
3位 桂依央利
4位 阿知羅拓馬
5位 祖父江大輔
6位 藤沢拓斗
育成1位 岸本淳希
育成2位 橋爪大佑

 

 

ドラフト年別獲得pt(1位)

 2015年ドラフト組(49.5pt)

 

第1位に輝いたのは、49.5ptを獲得した2015年ドラフト組。なんと現役8選手のうち7選手がポイントを獲得するという万遍のない活躍ぶり。

選手別の獲得ptトップは21ptのドラフト3位指名木下選手、次いで順番に13.5ptのドラフト4位指名福投手、12ptのドラフト5位指名阿部選手、7ptのドラフト2位指名佐藤投手、1ptの育成ドラフト6位指名渡辺選手。

そして残りの2人はなんとマイナスポイント。ドラフト1位指名小笠原投手は-3pt、育成ドラフト3位指名三ッ間投手は-2ptという不甲斐ない結果に終わった。

逆に言えば、まだまだ伸びしろは大きそうなメンバー。小笠原投手や三ッ間投手・渡辺選手の活躍次第では、2016年ドラフト組を上回る最高評価を得てもおかしくない選手たちに成長してきている。

 

2015年ドラフト指名選手

1位 小笠原慎之介
2位 佐藤優
3位 木下拓哉
4位 福敬登
5位 阿部寿樹
6位 石岡諒太
育成1位 中川誠也
育成2位 吉田嵩
育成3位 三ツ間卓也
育成4位 西浜幹紘
育成5位 呉屋開斗
育成6位 渡辺勝

 

 

さて、一方で全くポイントが伸びなかったドラフト年もある。

今回、2010~2016年でトップ5が占められているが、2012年と2014年はランクインしていない。2012年は7ptで9位タイ、2014年は10ptで7位となっている。

”即戦力ドラフト”として有名な2014年ドラフト組は、浜田投手と石川駿選手が今シーズン限りで戦力外となり、残る現役は3選手(加藤・遠藤・井領選手)となった。チームへの貢献度が低いまま終わってしまう可能性が非常に高そうだ。

2012年ドラフトも、ドラフト1位指名福谷投手が孤軍奮闘したものの、残るは濱田投手と溝脇選手のみと伸びしろは非常に少なくなっている。

 

逆に、来シーズン飛躍が期待されるのが、7ptで9位タイとなった2018年ドラフト組だ。

今シーズンはドラフト2位・3位指名の梅津・勝野投手がポイントを稼いだが、根尾・滝野・石橋の3選手も来シーズンポイントを獲得しても不思議ではない。一気に3位くらいにランクインしてくればドラゴンズのチーム力は大きく向上するはずだ。

 

全体順位

1位 2015年ドラフト組(49.5pt)
2位 2013年ドラフト組(42pt)
3位 2016年ドラフト組(23.5pt)
4位 2010年ドラフト組(23pt)
5位 2011年ドラフト組(22pt)
6位 2009年ドラフト組(11pt)

7位 2014年ドラフト組(10pt)
8位 2006年ドラフト組(9pt)
9位 2012年ドラフト組、2018年ドラフト組(7pt)

 

 

さて、次回は『年齢別』で獲得ptを確認していこうと思う。