中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズ アカデミー賞

中日ドラゴンズを応援しています。主に試合で感じたことをアカデミー賞風に綴っています。

『独り相撲』から『独壇場』へ

2020/6/28 対広島カープ


ナゴヤドームでの対カープ第3戦。

結果は3-10でドラゴンズの大敗。

 

 

次世代のエース候補と目される梅津投手と森下投手の先発で始まった注目の一戦は、梅津投手が5回7失点と早々に崩れる一方、森下投手はあわや完封という見事なピッチング。

 

軍配は森下投手にあがった。

 

ドラゴンズは中継ぎ陣もつかまり、今シーズン最多タイの10失点

昨日の勢いを勝利に結びつけることはできなかった。

 

では、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表します。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 石川 駿 選手

 

途中出場で嬉しい2安打

試合の勝敗は決した後だったが、今後右の代打の筆頭として、良い場面でのタイムリーヒットが期待される。

 

 

ゴールデンラズベリー賞

 梅津 晃大 投手

 

球種の多彩さ、低めへのコントロール、ストレートの強さ、マウンド上での落ち着き、スタミナ。

どれをとっても今日は森下投手のが梅津投手よりも優れていた。

 

逆に、梅津投手にとっては今後の課題がたくさん見えた登板であった。

 

今日の梅津投手は、序盤からスライダーが真ん中に集まり、ストレートも簡単に痛打される。

 

先制点を取られてからは、冷静さを失い、フォームにも明らかに力みが見られる。

 

力んだ分さらにコントロールが乱れ、次々と追加点を献上。

1塁への暴投未遂が2度あるなど、ファンが描く姿とはかけ離れたピッチングを披露してしまい、皆の期待を裏切る結果となってしまった。

 

途中からは、四死球で自滅しているわけではないのに、いわゆる『独り相撲』、まるで1人で試合をしているかのように、マウンド上で孤立して見えた。

 

 

恐らく、森下投手に負けられないという気持ちも強かったのだろう。

失点する度に見せる悔しさを噛み殺したような表情から、テレビの画面越しでも気持ちが伝わってきた。

 

明治大学の主将として、重要な試合をたくさん経験してきた森下投手に比べ、梅津投手はプロ入りするまでの実戦経験が少ない投手だ。

 

ピンチになった時の対応や、打たせて取る投球術、調子が悪いなりにゲームを作る能力。

まだまだ学ぶことは多い。

 

ただ1つ。

今日の試合で見えた課題の中でも、今後も失わないでほしいものがある。

 

それは、マウンド上での『熱さ』である。

 

もちろん、熱くなることは、良いことばかりではない。

 

熱くなることで、周りが見えなくなり自らを苦しめることばかりか、野手にも嫌な雰囲気は伝染する。

 

今日の梅津投手に至っては、守ってる野手の好プレーでさえ、目に入っていないようだった。(セカンド阿部選手の好捕のシーンである。)

 

 

しかし、梅津投手にとっては、その『熱さ』こそ、今後の成長の源になると筆者は思っている。

 

打たれてヘラヘラと苦笑いを浮かべる投手もいる。

表情を全く変えない投手もいる。

逆にこれだけ悔しさが表情に滲み出る投手は珍しい。

 

今のドラゴンズで言うとロメロ投手くらいしか浮かばない(ちょっと露わにし過ぎだが・・・)。

 

課題がその『熱さ』だとしても、変に冷静になる必要はない。

熱い気持ちのまま、成長すれば良いのだ。

 

 

若かりしカープ鈴木誠也選手が、悔しさを表に出し過ぎて緒方監督や周囲に諭されたのは有名な話だ。

 

悔しいなら、悔しい気持ちを感じる必要のない程の圧倒的な力をつければ良い。

 

梅津投手には、それができるメンタルとポテンシャルが備わっている。

 

 

昨シーズン、梅津投手が唯一黒星を喫した相手も、今日と同じカープであった。

 

その試合後、梅津投手はこんなコメントを残している。

負けた投手の気持ちが初めて分かった。むちゃくちゃ悔しいですし、その悔しさが強いです。」

 

今日の試合の悔しさもまた、梅津投手を一回り成長させてくれるはずだ。

 

 

今日の試合『独り相撲』のように見えた梅津投手の立つマウンドが、近い将来『独壇場』へと変わるように。

 

プロの世界の中でひとつずつ成長していってほしい。

 

 

ケチャップみたいなもの

2020/6/27 対広島カープ


ナゴヤドームでの対カープ第2戦。

結果は6-1でドラゴンズの勝利。

 

 

『ゴールはケチャップみたいなもの。

出ない時は出ない、だが出る時はドバドバでる。』

サッカーの世界でよく使われる言葉だ。

 

ドラゴンズというケチャップが、平田良介というケチャップが、ついにドバドバ出た

 

連敗を4で止め、本拠地ナゴヤドーム初勝利。

失った流れを、自分たちで取り戻した

 

 

では早速、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表します。

 

 

■主演選手賞

 高橋 周平 選手

 

4連敗という悪い流れの中で臨んだこの試合。

初回が仮に1点で終わっていたら、嫌な空気は払拭されていなかっただろう。

 

そんな中、ツーアウト3塁からセンター前ヒットを放ち、貴重な2点目、結果的に勝利打点をあげた高橋選手を選出。

 

打つだけでなく守備でも魅せる

吉見投手を救った4回裏の守備は秀逸。

 

ノーアウト1塁2塁で迎えるバッターはカープの4番鈴木誠也

痛烈なサードへの当たりを高橋選手が“普通”に好捕

 

もし抜けていたら、1点を失い、なおもノーアウト2塁3塁である。

3点のリードなど吹き飛んでいただろう。

 

結果的にはダブルプレーという最高の結果になり、フラフラし出していた先発吉見投手も、この回を何とか1失点で切り抜けた。

 

攻守に素晴らしいプレーを見せたキャプテン高橋周平選手。苦しい時に頼りになる

 

 

■助演選手賞

 平田 良介 選手

 

昨日の最終打席を見て、平田選手の復調の気配を感じたのは筆者だけではないだろう。

 

問題は、何番でスタメンに戻すかであった。

 

筆者は、2番よりも制約の少ない1番が良いと思っていた。今の平田選手に2番の役割は少し荷が重い。

 

だが、オープン戦から一貫して大島選手を1番起用してきた首脳陣が、まさか本当に平田選手を1番で起用してくるとは思わなかった。

 

その起用に応えるように、初回いきなりツーベースヒットを放つと、詰まっていたケチャップがドバドバと飛び出す。

 

2回には貴重な追加点となるタイムリーヒット

 

結果、3安打猛打賞の活躍で、待ちに待った平田選手の今シーズンが事実上“開幕”した。

 

 

■助演選手賞

 吉見 一起 投手

 

5回1失点で見事に今シーズン初勝利を挙げた吉見投手を選出。

 

普通に考えればまずまずの結果といえるが、吉見投手が今持っている力を考えれば、最高の結果であった。

 

連敗中は、先発投手が相手を抑えられない試合が続いたが、今日の吉見投手は、味方の守備にも助けられながら、相手に流れを渡さない粘り強いピッチング。

 

元エースは、やはり“庶民”ではないのか。

選手生命をあっさりとは終わらせない力投で、自らの手で次の登板機会を勝ち取った

 

 

■監督賞

 平田選手の1番起用

 

今シーズン初めての監督賞は、勇気を持って不調の続く平田選手を1番に起用したことに対して贈りたい。

 

併せて、こちらも昨日の打席で好調の気配を見せた福田選手を3番にスタメン起用。

 

両選手がタイムリーヒットを放つという最高の結果を演出した。

 

結果的には、昨シーズン終盤、好調時の打順に戻ったことになる。

 

2番に入る大島選手次第だが、しばらく固定するならこの打順のような気がする。

 

あとは、捕手の起用が少し気掛かりだ。

吉見投手とコンビを組むことが多かった木下捕手は今日もスタメン落ち。

 

途中出場はしているだけに大きな怪我ではないと思うが、少しアクシデントがあるのかもしれない。

 

 

さて、明日は注目の梅津投手対森下投手の対決。

1勝1敗で舞台は整った。

次世代のエース候補対決を楽しみながら見守ろう。

 

 

ところで、ナゴヤドームで応援歌が流れるという筆者の希望は叶ったものの、東京ドームとかなり雰囲気が違うのはどうしたものだろうか。

 

シュールな演奏が響き渡り、お世辞にも相手にプレッシャーを与えているとは言い難い

 

野球とは直接関係ないが、もう少し何とかならないものか。

 

 

流れは自分たちでもってくるもの

2020/6/26 対広島カープ


ナゴヤドームでの対カープ第1戦。

結果は1-4でドラゴンズの敗戦。

 

 

3連敗で名古屋に戻り、今日から心機一転、また勝ちを重ねていこうとしたその矢先、立ちはだかったのはカープ先発大瀬良大地投手であった。

 

ストレート・変化球・球威・コントロール全てのレベルがとても高い

加えてスタミナ・バッティングもすごい。

 

味方が3回連続で満塁のチャンスを残塁で終わるという嫌な流れの中盤を、1人のランナーも出さずに切り抜けた

 

敵ながらあっぱれである。

このピッチングをされたら、なかなか崩すのは難しい。

 

では、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表します。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 高橋 周平 選手

 

1人、気を吐く3安打猛打賞。

守備も安定しており、開幕から継続して良い状態をキープしている。

 

 

■助演選手賞

 祖父江 大輔 投手

 

今日も祖父江投手のおかげで、ゲームが最後まで崩壊しなかった。

 

又吉投手突然の乱調によるスクランブル登板も、1死満塁のピンチを見事無失点で切り抜けた。

 

しかし、又吉投手は何だったのだろうか?

怪我でなければ良いが。

 

今シーズンは左足を上手く使ってヒップファーストの投球をしていただけに、セットポジションのクイック投球でそのリズムが崩れたのが理由かもしれない。

 

そうだとすると、今後の大きな問題である。

 

 

さて、一昨日の対ベイスターズ第2戦でドラゴンズが自ら手放した“流れ”が戻ってこない。

 

そのくらい痛い采配ミスであった。

と言って終えばそれまでだが、失った流れは自分たちでもってくるしかない

 

 

まずは、首脳陣。

 

大局をみると、開幕3連戦の良い流れを作り出していたのは、ラッキーボーイ打率4割超えの木下捕手であった。

 

守備面でも良い活躍を見せていたその木下捕手がスタメンを外れて3試合が経つ。

 

たしかに、常時スタメン出場ができるほどの信頼感は、まだ木下捕手にはないのだろう。

 

しかし逆に、このラッキー期間に出場させずに、いつ出場させるというのだろうか。

 

早くしないと、ラッキー期間が終わってしまうぞ。

 

 

こういう部分、ジャイアンツの原監督は対照的だ。

原監督は、ラッキーボーイを使うのが非常に上手い。

 

今年も、モタだ中島だ湯浅だと、オープン戦からラッキーボーイを短期間で見極め、仕立て上げていく腕がある。

 

見習う部分は多い。

ラッキーマンを見極めることで流れは生まれる

 

 

次に、選手たち。

 

湘北高校ポイントガードである宮城リョータは、防戦一方となった王者山王高校戦で、試合中にこう吠えた。

 

『しっかりしろォ!! 流れは自分たちでもってくるもんだろがよ!!』

 

そう、自分たちが一つ一つのプレーで流れを掴んでいくしかないのだ。

 

その姿勢が伝わってくる選手もいる。

京田選手の9回のヘッドスライディングは、まるで宮城リョータを見ているようだった。

 

平田選手もその1人だ。

今日も途中出場から2打席結果が出なかったが、最後の打席、チャンスでの凡退の悔しさは、テレビ越しでも充分伝わってきた。

 

各選手の懸命な1プレー・1打席がチームに流れを引き寄せる。

 

失った流れは自分たちで取り戻す。

そう信じて、明日も熱い声援を送りたい。

 

 

 

今夜は寝ないで話し合ってこい‼︎

2020/6/25 対横浜DeNAベイスターズ


横浜スタジアムでの対ベイスターズ第3戦。

結果は2-10でドラゴンズの大敗。

 

やってはいけない同一カード3連敗を、開幕2カード目にして早くも披露してしまったドラゴンズ。

 

優勝争いすることを考えると、ビジターで借金ゼロ、ホームで貯金というのが目安だ。

 

開幕6戦は、少し出遅れたと言って間違い無いだろう。

 

では、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表します。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 該当なし

 

 

ゴールデンラズベリー賞

 岡野 祐一郎 投手

 

プロ初先発は苦々しいデビューとなった。

5回5失点で負け投手に。

 

練習試合に比べると、ストレートの威力がなかった野投手。

ストレートをファウルにしてカウントを稼いでいく投手だけに、今日は苦しい投球となった。

 

ベイスターズ先発の坂本投手が素晴らしい投球をしてプロ初勝利を飾っただけに、本人も悔しい気持ちでいっぱいだろう。

 

 

さて、開幕直後からここまで数多くの新人が出場する試合も珍しい。

 

今日はドラゴンズ3人・ベイスターズ2人の計5人が出場した。

 

ドラゴンズが勝利していれば『ルーキーたちの共演』と、華々しく書きたいところだったが、今日は逆に苦言を呈したい。

 

2番手で登板した橋本投手と今日スタメンの郡司選手。

 

ルーキーバッテリーとして6回から2イニングを任されたわけだが、投球のサインが合わなすぎである。

 

1球のサインを出す度に、橋本投手が5回も6回も首を振るというシーンが続く。見ているこっちが恥ずかしくなる。

 

橋本投手は自身が投げたい球だけを投げていた。それならば投手がサインを出せばいい

 

捕手が年上の選手ならば、ある程度サインに従っていたのだろう。同期だから首を振れる。

 

逆に、郡司捕手の立場からしたら、先輩投手に首を振られるのは納得できるはずだ。

 

バッターとの対戦経験もあるし、そこから学んでいくことも多い。

 

しかし同期からこれだけ首を振られたら、いったい誰をリードすれば良いのか?

 

 

橋本投手が悪いというわけではない。

ルーキーとして同期だからこそ、できることはなかったのか。

 

現時点で、一番理解し合えるバッテリーになれる時間を、入団から共有してきたのではないのか。

 

今日のこの場は、これまで何度も話し合ってきた配球を、息ピッタリに披露する場ではなかったのか。

 

結果2失点したことはどうでも良いが、コミュニケーションの形跡が全く見られなかったことが残念だ。

 

 

郡司捕手は自分の持つ配球理論を。

橋本投手は自分の持ち球の特徴を。

今夜は寝ないで話し合ってこい‼︎

 

 

采配に萎縮する選手たち

2020/6/24 対横浜DeNAベイスターズ


横浜スタジアムでの対ベイスターズ第2戦。

結果は2-3でドラゴンズの敗戦。

 

 

「負けに不思議の負けなし」とはよく言ったものだが、今日の負けは不思議な負けである。

 

どんな采配をしたら、今日の試合で負けるというのだろうか。

 

最も不可解だったのは、横浜スタジアムというホームランの出やすい球場で、ホームラン打者の多いベイスターズを相手に、4回無死1・3塁、2対2の同点の場面。

 

ここで「1点をとりに行く野球」をする必要があろうか?

 

打者が加藤選手であろうが、2点以上を奪いにいくために、ヒットを期待すべきではないか。

 

序盤から消極的なセーフティースクイズのサインにより、加藤選手の打撃は萎縮

 

もはやヒットを打つ気持ちなどなくなり、バットに当てることだけを考えたスイング。

結果、ボール球に手が出て三振である。

 

それほど加藤選手の打撃は信用されていないのかと思い、2対3のビハインドで迎えた6回表。

 

京田選手のスリーベース、チャンスで打順は8番加藤選手。当然代打かと思いきや、なんと加藤選手がそのまま打席へ。

 

ここでスクイズなら分かる。

この場面は「1点をとりに行く野球」をする必要がある。もう相手は勝ちパターン継投である。

 

しかしアッサリ打たせてショートゴロ。

 

ファンも混乱だか、やってる選手は大混乱である。

 

いっそのこと、「5回まではピッチャー以外バントをしない」などの明確なルールを決めたほうが、選手たちは溌剌とプレーできるのではないか。

 

もちろん、選手の単純なミスも多かった試合だ。

だが、采配が選手に悪影響を及ぼした試合であることは間違いない。

 

采配とは、作戦ではない。

なにも作戦がなくても、選手に思い切ってプレーさせるゲームマネジメントが、采配である。

 

選手たちの表情が冴えない。

 

 

では、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表します。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 祖父江 大輔 投手

 

ゲーム中盤で試合の流れを失い、終盤はほぼ無意味に経過した今日の試合。

 

大敗しなかったのは祖父江投手がしっかりと集中し、6回と7回を無失点で抑えたからだ。

 

シーズン序盤、祖父江投手はいつも頼りになる。

 

 

ゴールデンラズベリー賞

 遠藤 一星 選手

 

平田選手をスタメンから外したことは納得できる。

 

不調であることはもちろんだが、怪我が多い平田選手は1週間に1度程度休ませて欲しいと、筆者は思っている。

 

それほど、平田選手はシーズン終盤まで必要な戦力である。

 

今シーズン初スタメンとなった遠藤選手だが、チャンスでの三振やバント失敗など良いところなし。

 

安心して平田選手を休ませるためにも、今日の悔しさを糧に、今後の活躍を期待したい。

 

最後の打席でベイスターズ山崎投手から選んだフォアボールには意地を感じた

 

 

さて、明日は同一カード3連敗がかかった試合となる。

大事な試合だが、先発予定の岡野投手には新人らしい溌剌としたピッチングを期待したい。

 

 

喜んでも誰も文句は言わない日

2020/6/23 対横浜DeNAベイスターズ


横浜スタジアムでの対ベイスターズ第1戦。

結果は0-3でドラゴンズの敗戦。

 

濱口投手の力投とオースティン選手の打撃に完敗の試合でした。

しかし、濱口投手に完封負けを喫するのは免れました。明日につながる9回の攻撃だったのではないでしょうか。

 

ところで、9回の遠藤選手のヒットの場面、ランナーと3塁コーチはどう判断すれば正解だったんですかね。

 

2塁ランナーの阿部選手は、打球が捕られる可能性を考えハーフウェイ。

1塁ランナーの郡司選手は、打球が抜けたと思いスタート。

 

結果、打球が抜けたことでランナー間が詰まり、捕球したかどうかの認識が遅れた阿部選手はホームに突っ込むしかない状況に。

 

結果、本塁タッチアウトとなりましたが、誰にどう落ち度があったのか、難しいところ

 

もし阿部選手がホームインしていれば逆転への流れが広がっていたことは間違いないが、相手は山崎投手である。

1点を争う場面ではなくてまだ良かったと思うことにしましょう。

 

 

では早速、本日の中日ドラゴンズアカデミー賞を発表します。

 

 

■主演選手賞

 該当なし

 

 

■助演選手賞

 京田 陽太 選

 

両チーム先制点がとれない序盤のゲーム展開。

その中でもドラゴンズに流れを引き寄せようと、懸命な好プレーを随所に見せた京田選手を選出。

 

まずは3回裏の守備。

深い位置からの中継プレーから、見事なバックホームで本塁タッチアウトを演出。

 

そして4回表の打席では、ライト線へのツーベースヒット。

惜しくも阿部選手は本塁タッチアウトになったものの、力強いバッティングを披露。

 

さらには7回表の第3打席では俊足を活かした内野安打で出塁。

久しぶりに1塁へのヘッドスライディングを見せ、不甲斐ないチームに喝を入れてみせた。

 

 

■助演選手賞

 大島 洋平 選手

 

好調を感じさせる猛打賞の活躍。

初回の当たりがホームランにならなかったのが悔やまれるところ。

 

 

さて、今日の試合で初出場したルーキーの郡司選手

初打席は見事なレフト前へのヒット

 

大学時代に慣れ親しんだ開幕3連戦の神宮球場では、残念ながら出番がなく悔しい思いをしていたに違いない。

 

今日は9回に代打で出場。

慌てずにしっかりボール球を見極め、ストライクを確実に打ち返す

郡司選手らしい、見事なバッティングでチャンスを広げた、

 

ベイスターズに完敗し、試合後に喜んでいる選手などいないと思うが、郡司選手だけは今日喜んでも誰も文句は言わない。

 

郡司選手が歩んできた野球人生、その集大成であるプロ野球選手。

子供の頃から追い求めてきたその夢が、ヒットという最高の結果で叶った日なのだから。

 

今日はたくさん喜んで、また明日からの活躍を期待したい。

 

 

さぁ、初戦を柳投手で落としたことで、明日も明後日も苦しい戦いが予想されるドラゴンズ。

 

明日は先発の山本投手を早い段階で援護できるか。

打線の奮起に期待したい。

 

 

負けるな、負けるな、負けるな

 

プロ野球怒涛の開幕3連戦が昨日終わった。

心配されていた雨天中止もなし。

ドラゴンズが勝ち越したので、気分が良い月曜日

 

しかし、たった3試合でこの充実感!

と、なんとも言えぬ疲労(大部分は開幕戦によるものだが・・・)。

 

選手たちはこの100倍、充実感と疲労感のあった3試合だったであろう。

 

 

ところで、開幕直後の筆者の毎年の楽しみは、各球団の個人打率を眺めること。

開幕直後ならではの、「5割越えの打率」「未だノーヒット」の打者を探すのが好きなのだ。

 

セ・リーグをざっと見た感じ、この選手たちが良くも悪くも目立っている。

 

・タイガース近本:未だ1安打、2年目のジンクスか!?

・タイガースボーア:未だノーヒット、恒例の外れ外国人!?

ジャイアンツパーラ:打率5割超え、シャークダンスとか外れっぽいのに意外。

カープ菊池:未だノーヒット、毎年開幕に苦戦しているイメージ。

・スワローズ坂口:打率6割、全打席見たから知ってる。

・ドラゴンズ平田:未だ1安打、サードゴロしか打てない。

 

ただの運なのか、本物の実力か。

今週どのように成績が変化していくか、注目してみよう。

 

 

さて、今週のドラゴンズはベイスターズカープの6連戦が予定されている。

キーワードは「負けるな、負けるな、負けるな」だ。

 

誰に「負けるな」かというと、カープドラフト1位の大型ルーキー、森下暢仁投手に負けるなだ。

 

 

まず1つ目の「森下に負けるな」

 

ベイスターズ戦、初戦に先発するのはドラゴンズ柳投手

ご存じの通り、明治大学では森下投手の先輩にあたる。

 

森下投手が明治大学に進学するにあたり、柳投手から直接入学を誘われた話は有名。

森下投手も憧れとして柳投手の名前を挙げており、柳投手も森下投手の実力を認めている。

 

昨日のカープベイスターズ第3戦では、プロ初登板にも関わらず強力ベイスターズ打線を7回無失点に封じた森下投手。

 

同じベイスターズ打線を相手に先輩柳投手はどんなピッチングを見せるのか。

森下投手に負けない投球ができるのか、注目だ。

 

 

次に2つ目の「森下に負けるな」

 

ベイスターズ第3戦に先発予定なのがドラゴンズのドラフト3位ルーキー野投

 

言わずもがな、森下投手と同じルーキーであり、仮に新人王を狙える活躍を見せたとしたら、最大のライバルになりそうだ。

 

昨日の試合、不運にも自身の降板後チームがサヨナラ負けを喫し、森下投手は「新人勝利一番乗り」を逃した。

 

果たして、野投手は「新人勝利一番乗り」を成し遂げることができるのか

また、ベイスターズの先発投手がこちらも同じく新人の坂本投手である可能性が高い。

 

ルーキーたちの火花散る戦いから目が逸らせない。

 

 

最後に3つ目の「森下に負けるな」

 

これはもう当然、対カープ第3戦に先発予定の森下投手に「負けるな」である。

打線ももちろんだが、先発予定の梅津投手にも投げ負けてほしくない

 

昨日の梅津投手のピッチングを見て、「これは球界を背負う大エースになるかもしれない」と思った筆者が、まだ試合中であったベイスターズカープにチャンネルを変えたところ、森下投手が終盤の7回にも関わらずコーナーに150キロ超のストレートを連発していた。

 

球速・コントロールともに梅津投手と同等に見えた。

「球界を背負う大エース」ってこんなにすぐ見つかるんだっけ。

 

1学年上の梅津投手。

新人に投げ負けるわけにはいかない

大注目の一戦は今週日曜日にプレイボールだ。

 

 

 

さてお終いに、無観客試合ホームチームの優位性が崩れているのではないかという話がある。

 

神宮球場で勝ち越したドラゴンズを筆頭に、なんとパ・リーグは全ホームチームが負け越している。

 

この推測は高い確率で正しいと思われる。

どう考えてもファンの圧力が少ないのはビジターチームにとってプラスだ。

(声援が野次中心である甲子園球場は分からないが・・・)

 

 

そんな中、無観客の球場に上手くームの雰囲気を感じさせているチームがあった。

ジャイアンである。

 

理由は1つ、録音した応援をまぁまぁ大きな音量で流しているからだ。

テレビで見ていると、その応援の音だけで無観客とは思えない錯覚に陥る。

 

全球団確認したわけではないが、練習試合では千葉マリンスタジアムも同じことを行っていた。

だが、東京ドームと千葉マリンスタジアムでは、その圧力が全く違う

 

これは恐らく、ドーム球場の音響設備と屋根の付いた密閉空間が、応援を流すことに適しているのだろう。

 

その効果もあってか、ジャイアンツはタイガース相手に開幕3連勝。

疑うなかれ、ホーム球場で勝ち越した唯一のチームである!!

 

 

ドラゴンズのホーム球場は、そうゴヤドームである。

東京ドームと同じ音響効果が発揮できる環境は整っている。

 

静けさの中、キャッチャーミットにボールが収まる音を感じるのも良い。

だがやはり、チームの勝利のために、少しでも相手チームに圧力をかける方が優先だ。

 

 

ナゴヤドームにドラゴンズの応援歌が高らかに響き渡れば、放送席の声が聞こえると的確な指摘をした与田監督が”クレーマー”呼ばわりされることもないだろう。

(「サウスポー」は流しちゃダメ。)

 

今からでも遅くはない。

ドーム球場というホームの利を最大限に活かすのだ。